知事定例記者会見(11月8日)
○溝口知事
それでは、会見を始めます。
最初に3点、コメントを申し上げます。
一つは、神話博しまねについてであります。
7月21日に開幕しまして、今週末日曜、11月11日に114日間になりますけども、閉幕をすることになります。来場者の方は、秋の深まりとともにだんだんふえている勢いであります。40万人になったのが10月7日、それからその後、40万人になるのに16日間ぐらいかかっておりましたが、50万には10月20日になっていますけども、13日と。そして60万は10月31日で11日。きのう現在で67万3,028人ということでありまして、傾向値で見ると、土曜ぐらいに70万に達する可能性ありと、こういう状況であります。開幕以来、多くの方々においでいただきまして、島根の神話の世界、古き世界を見ていただき、大変ありがたく感謝をするところであります。
最終日の11日には、16時、4時からファイナルステージということで石見神楽の特別公演をして、最後、5時に終わりますけども、関係者一同、お客様方をお見送りをするといったようなことを予定をしております。来年は出雲大社の大遷宮があります。引き続き島根のPR、神々の国プロジェクトを進めてまいりたいというふうに考えておるところであります。
2番目は、これは既に報道もされていますが、安野光雅さんが文化功労者におなりになった、受章を受けられた、10月30日の発表のことであります。
先生は、絵本技術の普及、振興に大きな影響を与え、多年にわたり日本の文化の発展に貢献をしてこられたわけであります。先生は、ふるさとへの思いも強くお持ちでありまして、島根には折に触れて帰郷され、県民の皆さんに文化芸術のすばらしさを伝えていかれるなど、島根の文化振興にも御尽力をいただいていると感謝をしているところであります。改めまして、心からお祝いを申し上げる次第であります。
3点目は、この後ろにポスターが出ておりますけども、石見銀山の世界遺産登録5周年の記念事業として、3つの事業を行うということになっております。
一つは、石見銀山があります世界遺産センターにおきまして10月31日から11月26日まで「台湾 金瓜石(きんかせき)・瑞芳(ずいほう)鉱山と黄金博物館展」というのを開催中であります。そして11月17日には大田市にあります、あすてらす、女性センターですけども、そこで国際シンポジウム「石見銀山と台湾の鉱山」を開催します。
そしてまた、瑞芳鉱山や金瓜石鉱山の鉱山町を題材にした映画が2つありまして、この2部作を、一つは「風を聴く」、もう一つは「雨が舞う」ということで、「風を聴く」の方は11月4日に松江会場、11月24日に大田会場。「雨が舞う」は11月24日に大田会場、12月2日に松江会場で上映することとなります。
この石見銀山の最後の操業者は、明治になりまして藤田組が引き継がれるわけであります。この藤田組は現在のDOWAホールディングス株式会社でありまして、昔、同和鉱業と言っていたと思いますけども、その藤田組が明治時代に石見銀山を開発し、同じころ、台湾でも瑞芳鉱山を開発して、石見銀山と台湾の瑞芳鉱山との間で技術者、あるいは技術の交流が生まれたということであります。
瑞芳鉱山の開発によってつくり上げられました鉱山町は、台北の近くにありますけれども、九ふん(きゅうふん)という町で、台湾有数の観光地になっておるということであります。台湾からも日本あるいは島根県などに来られる観光客も多いわけでありまして、こういうことを通じましても、台湾における観光PRなどにも役立てたいという気持ちもあります。
冒頭のコメントは以上であります。
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