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知事定例記者会見(10月4日)

○溝口知事

 それでは、会見を始めます。

 最初に、私から2点コメントを申し上げます。

 資料をお配りしていますけれども、1点目は東京国立博物館で10月10日から11月25日まで、「出雲−聖地の至宝−」という展覧会を開催をいたします。

 京都に続きまして、首都圏でも島根の古代世界をしのばせてくれる出土品、あるいは美術品等々を展示をしようということであります。

 国宝が3件。まず、荒神谷と加茂岩倉の銅剣、銅鐸、あるいは銅矛等であります。それからもう一つは、出雲大社の千家国造家に伝わっております秋野鹿蒔絵手箱、これは鎌倉時代のもののようでございますが、そうした国宝。さらに重文が15件。ここにあります宇豆柱などであります。それから同じく千家家に伝わっております「金輪御造営差図」という出雲大社の本殿の平面図を展示をいたします。

 

 こちらにありますように、パンフレットがありますが、ご覧いただきたいと思うんですが、10月の14日には有楽町のよみうりホールで「神々の国 出雲−日本神話の実像に迫る−」というテーマで関連のシンポジウムを開催します。梅原猛さんの基調講演を初め、浅野温子さんによる古事記読み語り公演などをして、パネル討論を行うということになっております。

 首都圏の多くの人に展覧会を見ていただきまして、島根の歴史の奥深さ、すばらしさなどを感じていただいて、ぜひ島根においでいただこうと、こういう企画であります。

 

 2点目は、こちらへ出ておりますが、県立石見美術館で東京藝大美術館所蔵ということで、日本の近代美術の名品展を10月6日から11月26日まで開催をします。

 島根県出身の文豪森鴎外と彫刻家米原雲海、この方は安来の御出身だと聞いておりますけれども、高村光雲などに師事をし、近代日本における卓越した技量を持つ彫刻家として著名な方であります。お二方とも東京藝大、当時の東京美術学校で一時期、教鞭をとったことがあるという共通点があります。ごらんのように、浅井忠の絵、あるいは原田直次郎の重文なども含まれておりますし、こちらにありますように、黒田清輝の作品ですね。以上であります。

 

 


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