知事定例記者会見(10月4日)
質問事項
2.来島ダム水利権更新問題について
○中国新聞
別の話になりますが、来島ダムの水利権の更新問題についてお伺いします。
専門家による検討、委員会をつくられて、10月に、データを集めましょうということで、今、話を進められてます。地元住民の声なども聞いているということだと思うんですけれども、ただ、水利権の更新が、中電の申請期間というのが10月1日から始まりまして年度末の1カ月前までということで期間があるんですけれども、期間が非常に、もう少ないと。その間にデータを集めたり住民の意見を聞いたりして、中電が申請した際には県として何らかの判断を回答するということになると思いますが......。
○溝口知事
それはやはり関係者の意見が集約できるようにしながら考えていくということですね。
○中国新聞
ただ、期間として、例えば更新の申請を中電がした際に、県として、まだ集約できていませんと、それだったら更新はやめてほしいと、あるいは社会的な影響が、例えば水力発電をとめてしまったり、分水をとめてしまったらかなり変化が大きい、影響が大きいということで......。
○溝口知事
いろいろなケースがありますから、今、どういうケースでということは考えていませんね。
○中国新聞
ただ、お伺いしたいのは、更新するしないという白か黒かの判断ではなくて、その次の20年更新になりますけれども、どちらかというと暫定的に更新を許して、順次、更新はするんだけれども、いつでもそれを見直せるような枠組みというのが他県でもあるように聞いていますが、そういった選択肢もあるんですか。
○溝口知事
あなたがおっしゃるようないろんな考え方もあると思いますけれども、まだ委員会で流水量とかね、環境の調査をやっている段階ですから、今の段階でどうこうということはありませんね。
○中国新聞
少なくとも、年度内に何らかの結論を出すということはもちろん、何らかの結論は出るんでしょうけれども......。
○溝口知事
いや、年度内に結論を出すとも言ってないですよ。それはこの調査がどういうふうに進行するかにもよりますしね。それは調査の方はできるだけ早くやっていただく必要がありますけれども、それもどの程度かかるかわかりませんので。
○中国新聞
来年度に持ち越しても構わないということ。
○溝口知事
いや、構わないというか、最終的に申請をするのは、国に対して、国が判断することですから、そこは国の状況を聞きませんとわかりませんが、今の段階でしていません。いろんな作業をよく注視し、いろんな意見の違いもありますから、そこら辺を聞きながら考えていくと、こういうことだと思います。
○中国新聞
意見の違いは今、どのように知事は受けとめてらっしゃいますか。
○溝口知事
意見の違いというのは、続けてほしいというところもありますし、やめてもらいたいという意見もありますわね。それで、まだその前提として議論するために流水量がどうであったのか、あるいは環境の変化がどうであるのか、そういう客観的な調査をしないと議論も進まないという状況ですね、まだ。
○中国新聞
じゃあ、今の委員会というのは、専門家を集めた委員会というのは議論の前提である、議論の前提となるデータを集めましょうと。
○溝口知事
そうですね。そこで決めることはないですね。
○中国新聞
そういう段階のために設置されたということですね。
○溝口知事
そこは、関係の方々のために客観的なデータをつくって議論の参考にするということです。
○中国新聞
ありがとうございました。
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