知事定例記者会見（６月１９日）

○溝口知事

　それでは、会見を始めます。

　最初に、私から何点かコメントを申し上げます。

 

　一つは、資料を既にお配りしておりますけれども、「神々の国「しまね」プロジェクトにかかる教育委員会の取組について」であります。

　神々の国プロジェクトにおきましては、このプロジェクトによる効果と申しますか、影響と申しますか、そういうものが広く長く続くように、特に若い世代に古い古代の世界などを知っていただくと、こんな神話がこの島根にはあったのかとか、あるいは日本が国家として始まるころに、出雲がこんな役割を演じていたんだとか、そういうことを子供たちに知っていただくということは大変大事な課題でありまして、教育委員会はお配りしてありますようないろんな事業を行うこととしていますので、ちょっと紹介をいたします。

 

　一つは、ふるさと読本の作成ということであります。島根県の各地にそれぞれの歴史、文化があるわけでありまして、そういうものを児童生徒向けに副読本として整理をして、各小・中学校に配付して社会科の授業等で活用するということを今考えておるわけです。「ふるさと読本『仮）子どもたちに伝えたい島根の歴史と文化』」と、こういうことであります。大体ふるさと読本を２万部ぐらいつくると、こういう予定であります。

 

　次は、郷土の歴史文化等の図書の整備と。いろいろ「古事記」だとかについても書籍の発行がありますし、そしてまた、県内でもいろんな方々が発行したり、過去において発行されておるものがありますが、そういうものを各小・中・高、あるいは特別支援学校等におきましてもそういう図書の配付をしたいと。それから各市町村に公立の図書館等がありますが、そういうところにも図書を整備をするようにしたいということであります。今年度予算の執行として行うということであります。

 

　３番目は、子供たちが全国各地で神楽を継承しておるわけであります。そうした子供たちが一堂に会して共演大会を開催をすると。８月の１７、１８、１９日、浜田市で行われるということです。会場は県立大学と浜田の石央文化ホールで行われるということです。参加団体は県内で１１団体、県外から７団体、合計１８団体。総勢３００名ぐらいが出演をしてくださると、こういうことであります。

 

　それから、４番目は「神々の国しまねにようこそ！」ということで、高校生たちがいろんな活動をやってくださるということであります。８月の１８日に出雲市の大社文化プレイスうらら館を会場として行われまして、参加団体は延べ１５校。３つぐらいの分野があって、一つは公演をすると。神楽につきましては浜田商業、浜田養護学校、それから小倉百人一首は松江北、益田、演劇は三刀屋、日本の音楽は松江北、松江南、大社、放送は出雲と。あるいは展示などでは松江工業が銅鐸と出雲大社の模型などを展示をすると。それから古代料理のレシピを大社、島根中央高校が展示をすると。それから神々の国しまね高校生写真と美術のコンクールがあります。そういう入賞作を展示をする。それから販売につきましては、出雲商業などは以前からぜんざいを一つのテーマにしたプリンでありますとか、いろんな商品を開発していますが、そういうものを紹介をする。出雲農林は農産物、学校でつくっている、そういうもの。それから浜田水産はワカメなどのいろんな養殖などをたしかやっておりましたが、そういう水産物なんかを展示販売されるんではないかというふうに思っています。

 

　２番目の話題は、神話博・おもてなし劇場の応援団長をお願いしようということであります。これも資料がお配りしてありますけども、島根県の住みます芸人として活躍中の落語家の桂三段さんに神話博会場に発信ステージがありますけれども、そのおもてなし劇場の応援団長に就任をしていただくということであります。

 

　三段さんは、神話博しまねの県民おもてなし劇場にも出演の予定です。７月の２６日、８月の３０日、９月の１２日、３日間。それで、出演の当日は他のステージを含めて総合司会なども務めていただくということであります。

　今週の金曜の２２日に大社文化プレイスうらら館で師匠の桂三枝師匠の同席のもとに就任式を開催をするということであります。三段さんには県民おもてなし劇場の応援団長として、いろんな機会でＰＲをお願いをしようというふうに思っております。

　それから、神話映像館の前売り券でありますが、５万枚ぐらいを前売りをしようということでありますが、現時点で予約申し込みが４万２，０００人ぐらいに達しておりますが、引き続き販売を続けたいというふうに思っています。

 

　次のテーマは、ロンドンオリンピックであります。

　御承知のように、ロンドンオリンピック、女子ホッケー日本代表メンバーに島根県出身の山本由佳理選手、大塚志穂選手、さらに藤原信幸コーチが選ばれました。ホッケーは、旧横田町、今の奥出雲町などを中心に島根に根づいたスポーツであり、中学校、高校、あるいは社会人などでも毎年優秀な成績をおさめておられるわけであります。そうした島根のホッケーをリードしてこられた皆さんが日本代表入りされるということは、私ども県民にとって大変うれしいことであります。オリンピックで大いなる活躍を期待をいたします。

 

　それから、テニスの錦織圭選手ですが、これは少し前に既に報道されていますけれども、世界ランキング１８位だったと思いますが、オリンピックの男子シングルスの出場権を獲得されて、オリンピック出場が内定しているということであります。錦織圭選手のますますの活躍を期待するところであります。