知事定例記者会見(6月5日)
質問事項
6.神話博しまねについて
○毎日新聞
先ほど冒頭で神話博しまねのことをお話しされてたんですけど、古事記1300年ということで、島根県以外にもいろいろ取り組みされてると思うんですけど、全国の観光客に向けて、ほかのところじゃなくて、何で島根に来るのか、そういう島根にしかないところというのはどんなところですか。
○溝口知事
島根にしか。
○毎日新聞
ほかの、古事記の言うゆかりの地と比べて、全国の観光客が島根に来た方がいい理由というのは。
○溝口知事
それは大事なことですね。やはり古代において、出雲の地が非常に早くから発達をしておって、そこに古代出雲の文化なり、あるいはそういうものが日本の中でも大きな存在であったと。そういうものが多分、古事記の中の神話の部分に反映されて、出雲神話というようなものができただろうと。
それで、そういうものを感じさせてくれる古代の文化遺産がこの地にたくさん残っているということですね。出雲大社はその一つの中心ですね。スサノオノミコトの子孫であるオオクニヌシノミコトが祭られていると。で、オオクニヌシの国譲りの神話がある。そういう意味で、日本が成り立つ過程で、始まりの過程で、島根の地、出雲の地というのが大きくかかわってきたと。そういうものに対する文化遺産、あるいは神楽といった芸能のようなものを通じても残っておって、島根に来ていただきますと、そういうものが体感できますということが一つの魅力ですね。そういうことを県外の方々に知っていただきたいと。それで、例えば銅剣だとか銅鉾のようなものも、京都と東京の国立博物館で展示をするとか、そういうことをやっているわけです。
○毎日新聞
今のお話を聞くと、もともと島根県は持ってたような古代のものということなんですけど、今回、こういう神話博しまねというのをやってて、何というか、一番の目玉というか、観光客がこの時期にどうして来た方がいいのかという、何かそういうセールスポイントってありますか。
○溝口知事
一つは、やはり古事記ができて1300年になるという年ですからね、そういう神話の世界を映像などで見ていただくとか、あるいは来年は出雲神話の中から出てまいります出雲大社の60年に一度の遷宮で、大屋根の大修理なんかも、もう大体終わっておりますからね、そういうきれいになった檜皮ぶきの出雲大社にお参りをするとか、あるいは古代出雲の繁栄を知ることのできる銅剣、銅鉾などが出た加茂岩倉とか荒神谷だとか、そういう場所を訪れるとか、あるいは各地で神楽などもありますから、そういうものを見ていただくとか、そのほかにも、古代に限らず松江は松江の、松江城といった武家文化があり、石見の方もありますし、隠岐はまた豊かな自然ということでジオパークの世界認定の話もありますね。島根にいろんないいものがありますから、そういうものを見てくださいということですね。
○毎日新聞
というと、一番の目玉としては、今回の神話博しまね、その映像をやってるということが......。
○溝口知事
まあいろいろですね。人によると思いますね。
○毎日新聞
県としては、観光客がこの時期に神話博しまねに来た方がいい理由というか、別にこの時期来なくたって、それが終わった後に......。
○溝口知事
それは終わった後でもいいんですよ。
○毎日新聞
ですよね。ただ、その......。
○溝口知事
だけど、古事記1300年という一つのエポックがありますからね。それを活用して、むしろ我々が活用して島根の話を、わかりやすいですから、PRしていこうというのが今回のプロジェクトのねらいですね。
○毎日新聞
そのプロジェクトの一番の目玉というのがやっぱり知りたいですね。
○溝口知事
だから、それは広く、やっぱり豊かな古代出雲ということでしょうね。その大きなコンセプトの中にいろんなものが各地にあると。
それから、歴史に興味のある方なんかは、むしろ博物館で銅剣だとか銅鉾だとか、そういうのを見るのが楽しみだという人もおられますし、あるいは子供たちはなかなかそういうものは難しいですから、映像で神話のことを知るとか、あるいは島根のおいしい食材を島根に来て召し上がっていただくとか、いろんな楽しみがあるというふうに思います。
○日本海テレビ
目玉はないけど、総合力でアピールみたいにもとれるんですけども。
○溝口知事
それは出雲大社というのが一つの核ではありますよ。
○山陰中央新報
何か宇豆柱とか、非常に貴重な展示を京都及び東京で神話博期間中にやるということで、県内にそれがなくなるということですよね。これじゃあ何かダブルスタンダードじゃないのと思えるんですけど、この点はいかがでしょうか。
○溝口知事
県外の人に知っていただくためには、やっぱり目立つものが必要ですからね、来られない方々に対しても見ていただくと。それで来ていただくと、こういう考えです。
お問い合わせ先
広聴広報課
島根県政策企画局広聴広報課 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 【電話】0852-22-5771 【FAX】0852-22-6025 【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp