知事定例記者会見(4月6日)
質問事項
2.震災がれき処理について
○NHK
震災の瓦れきの受け入れに関してですが、きょうが国への回答の期限だったと思いますけれども、島根県としての回答の状況というのを教えていただけますか。
○溝口知事
政府から検討の要請が参りまして、3月の23日に環境省の担当官を招いて国の考えなんかを市町村の方々にも説明をしてもらったわけです。県は、県内19の市町村に対しまして瓦れき処理の受け入れの検討を行ってもらうよう要請をして、その回答が大体まとまりつつあるという状況であります。
まだ最終的に整理ができていませんので、今夕までにはまとめて発表することになりますが、現状では、条件がクリアされれば受け入れる方向で検討したいとか、それから現時点では受け入れの可否が判断できないとか、あるいは施設の容量などがもうなくて受け入れは極めて困難であるとか、それから現段階ではいろいろ考慮もしなきゃいかん問題があるので回答を保留をするといった、4つのタイプの回答をいただいております。私どもとしては、市町村とともに諸問題を整理をしまして、また市町村の中にはもう少し具体的な受け入れの仕方とか、あるいは放射性物質の問題だとか、説明をさらに聞いたりしないと最終判断はできないというところもありますから、そういうところを手当てをしながら検討を市町村とともにやっていきたいというのが現状でありましたね。
後ほど皆さんにも資料をお配りして説明するようにいたしますが、それが今の現状です。今夕までには発表を環境生活部の方からすることになっております。
○中国新聞
そういう4パターンに分かれる回答の中で、やっぱり国が明確な基準であったりとか、説明が足りないということで受け入れの回答ができないという回答があったんですかね。
○溝口知事
いろんな要素がありますからね、やはりそれから受け入れるということを決めるためには、やはり住民の方々に、市当局あるいは町当局は当然として住民の方々に説明ができるような状況にならないといけませんね。まだそこまで至ってないということもあると思います。
現状を見ますと、市部を除きますと処理容量とかが余り大きくありませんから、そういう面でも困難だという回答もあるということであります。
○中国新聞
知事としてはどういうふうな回答を指示されたんですか。
○溝口知事
それは検討して、それぞれの事情、状況に応じて県の方に回答願いますと。私からも各市町村なんかには電話で連絡をしたり、相談なんかもしております。
○中国新聞
個別の市町村に電話、知事が直接電話して......。
○溝口知事
市町村というか、市ですね。
○中国新聞
市ですか。
○溝口知事
容量の比較的大きいものを持っているのは市でありますから。
○中国新聞
ということは、県内8市に......。
○溝口知事
8市には電話しました。それから直接会ってお話をしたところもありますし、あるいは町村会なんかは会長さんにお話をしたり、そんなことはやったり、それから県の職員も、きのうですけども、宮城の方へ出かけまして、瓦れきなどがどういう状況であるのかというような視察もやったり、当局から話なんかも聞いたりはしております。
○山陰中央新報
そういった視察、あるいは市町村の意向等、報告を受けられて、県の役割と知事のお考えについて改めて確認したいんですけど、当然震災の復興というのは協力すべきものであるという前提の部分の理解は持っていらっしゃると思うんですが、条件がクリアされるならばできるだけ受け入れをしたいというお考えは、県で可能な、完結される施設を持っているか持ってないかも別にして、県内で条件がクリアされれば実現したいという根本的な、基本的な思いを知事は持っておられると。
○溝口知事
そういうことですね。
○山陰中央新報
受け入れ可能なところと答えた市町村には県がサポートをして、疑問の......。
○溝口知事
いや、もうみんな各市町村にサポートしていく考えですね。
○山陰中央新報
それで、県の直接の役割は、県有施設で適当なものはないというのは既に聞いておるところですが、例えば焼却灰を施設に埋めたときの排水処理がどうなるかというような声があったときに、流れる河川はいわゆる県の河川であったり、いわゆる県が管理している施設との兼ね合いというものも当然出てくると思うんですが、だから、そうすると、各市町村から声がちょっとあったのは、島根県としてそういう受け入れられるなら受け入れたいというメッセージを積極的にもっと発してほしいというふうな、県の考え方を示してほしいという声もあるんですけど、それはもちろんやりとりの中で......。
○溝口知事
各市町村も、皆さん、できる能力があったり、住民の方の理解を得てやりたいというお気持ちを大体持っておられる感じでしたね、私が電話でしても。我々の方もそういうことで積極的に情報の提供だとか、必要な支援をするとか、あるいは実際に行う場合には相手の県なり市との連絡調整とか、そういうことはやってまいります。
○山陰中央新報
それで、知事として、あとここが国の説明で足りないんじゃないかとか、自分としてはここをもっと聞いてみたいというところなど、疑問点として、知事として持たれた点は、安全基準に関して何かありますでしょうか。
○溝口知事
そこは具体のもう案件として検討するほかないですね。
○NHK
自治体の方には、例えば県の方で幾つか割り振ってくれとか、本当に一つの自治体が受け入れますと言うと、ちょっと突発してしまうんで、例えば県が割り振ってくれだとか、知事のリーダーシップを期待する声もあるんですが......。
○溝口知事
そういう話は各市町村の施設の能力とかね、そういうこともお聞きして相談はしてますけどもね、まず、どうする、そういう具体的なところまでは、まだ段階として行ってないと、こういう状況ですね。
○NHK
今後、そういった意味での調整とかで、知事としてのリーダーシップを発揮するおつもりというのは、お覚悟って、その辺はどうでしょうか。
○溝口知事
ある程度こういうふうにしたらどうですかというような話はやってきていますけれども、しかし、それはまだまだそういう段階まで検討が各団体でまだ行ってないという感じですね。やはり住民の方の理解を得るようなことをちゃんと確認するところまでいかないといけないと。
○NHK
ちょっと事情は違うとはいえ、都は自分の施設を持っていますからちょっと事情は違うんですけれども、石原知事はぱっとこれ、受け入れますという、そういった象徴的なリーダーシップも大切かと思うんですが、そのあたりはどうですか。
○溝口知事
それは、やっぱり自分のあれがないとできないでしょう。やられるのが市町村であってね、住民の方にそこはちゃんと理解を求めなきゃいかんわけですから。
○NHK
それともう1点、済みません、回答なんですけども、国の方はイエスかノーと、まだ検討中という3段階の回答を求めていると思うんですが、県としてはそこはどのように回答されるんですか。
○溝口知事
それは、各市町村ごとに、今こういう状況ですというのを説明しようと思っています。
○NHK
もう各市町村ごとの状況をそのまんま国に......。
○溝口知事
いや、個別の団体は出しませんけども、今申し上げましたね、受け入れの方向で検討したいというのは何団体ありますとか、あるいは極めて困難でありますというのが何団体ありますとか、そういうような、数、19団体になりますけれどもね、あとは、実は組合でやっているところもありますけれども、そういう状況をお伝えしようと思っています。
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