知事定例記者会見(1月22日)
質問事項
3.竹島の日について
○山陰中央テレビ
知事、島根県の竹島の日が1カ月と迫っておりますが、政権かわって迎える竹島の日で、強い外交を掲げられる政権になってからの竹島の日ですけれども、島根県として竹島の日に政府にはこう対応してほしい、期待されること、何でしょうか。
○溝口知事
竹島の日というか、竹島問題についてですか。
○山陰中央テレビ
全般でも結構です。
○溝口知事
これまで長い年月、両国間で見解の違いがあって、話し合いすらできない状況が続いているわけですね。私は、そうした領土についての見解の相違について解決をするためには、やはり武力による手段というのは論外でありまして、話し合いでやっていくほかないわけですから、やはり話し合いができるような関係を構築していくということが必要ですね。そのためにも、日本側でいえば国民が竹島の問題について正しい理解をし、政府はその問題に対して相手側と話し合いができるような状況をつくっていく努力をしていくということが大事だと思いますね。
それから、なかなか二国間の話し合いというのはできませんから、国際世論にも訴えて、国際司法裁判所で話し合うということも必要ですけども、それについても韓国に呼びかけはしましたけれども、共同で行うということは拒否をされているわけですね。もう一つは単独でやるということでありますが、単独の問題については、韓国がやはりうんと言わなければできないわけですね。相手が司法の場に出てきませんといけませんから、やはり難しい課題ですけども、韓国といろんな外交の問題があるわけですけれども、そういう中で竹島の問題について話ができるような両国間の関係を築いていく、そのように政府に努力していただくように国民の竹島問題についての正しい理解を得たり、国際世論の理解を得る、そういうことに全力を挙げていかなければならないと思います。
竹島の日は、県の条例でできましたけれども、政府の方がその当時はほとんど動きがないわけで、本来、政府がやるべき話でしょうが、ないので島根から発信していこうということでできて、今年でたしか8回目になりますか、そういうことをやってきたわけですね。引き続きそういう努力をしたいと思いますけれども、去年の夏に韓国大統領の竹島上陸といったことで、日本の世論も竹島問題の重要性について相当の関心も高まりましたね。理解も高まりましたね。政府の方も、この問題に真剣に取り組んでいかなきゃいかんというのは身にしみておわかりになったと思いますね。だから、そういう中で両国において新政権ができて、いろんな面で課題を抱える日韓間で、首脳同士が話せるような環境、状況をつくっていこうというふうに今、少なくとも安倍総理はそういう考えで対応されておる状況ですね。難しい問題ですが、政府におかれて外交問題は政府の責任でありますし、政府の権限ですから、しっかりやっていただきたいということです。
○山陰中央テレビ
知事、関連して、これまでの竹島問題の取り組みの成果として、知事、教育の成果を大変強調される場面が多くて、確かにそのとおりだと思うんですけれども、今、高校でも竹島の教育が始まってまして、そういう中で、逆に低い世代ですね、若い世代、今、小学校5年生からですけれども、それ以下の小学校低学年の世代、さらにもうちょっと小さい世代があるのかもしれませんけれども、そういった世代への教育というところの取り組みについて、今後何かお考えなり、思われるところがあればお伺いできますでしょうか。
○溝口知事
それは、県におきましては映像による教材とか、教科書以外の副教材をつくってわかりやすく、小学生にも教えるようにしておりますね。こういうものをさらに全国でも広がるように、県としても努力をしていきたいと思いますし、国にもお願いをしたいというふうに思います。
○毎日新聞
済みません、関連してなんですけれども、前回、前々回の知事の定例会見から話題になっておりますけれども、政府の出席に関して、政府関係者の出席に関してなんですが、県から政府の方に招待状というのはもう送られたんでしょうか。
○溝口知事
まだですが。
○毎日新聞
まだですか。
○溝口知事
今週中にはしようかと思いますけれどもね。
○毎日新聞
今週中ですか。
○溝口知事
はい。まだ、ちょうどもう1カ月ぐらい前になりますから、行おうと思っていますが、まだ、どういうふうにするか、最終的に決めていません。
○毎日新聞
どのようにするかというのは、どなたあてに出すかということは、まだ決めていないということですか。
○溝口知事
最終的にね。
○毎日新聞
前回のときには、いつごろまでに決めたいというのは、リーズナブルな時期ということで、リーズナブル、日本語でいえば適切なということですかね、その適切なというのは、今週ぐらいだということですか。
○溝口知事
1カ月前ぐらいには出した方がいいかなというふうに思います。
○毎日新聞
その決定というのは、知事の思いとしては、やっぱり閣僚クラスには来てほしいというか、そういうような思いはあるんですか。
○溝口知事
いや、それは責任ある方が来ていただくのはいいですけどもね、いろんな国会の日程だとか、いろいろあるでしょうし、そこら辺がどうなるかは政府の判断でしょうが、案内状は例年、そのレベルに対しても出していますからね。
○毎日新聞
昨年の例でいうと、官房長官なんかにも出してらっしゃるというようなふうに聞いてるんですけれども......。
○溝口知事
そうですね。
○毎日新聞
今回も、昨年は官房長官を含めて大臣4人、閣僚4人あてに出してらっしゃるというふうに聞いているんですけれども、今年も同じようなことが一番想定されますか。
○溝口知事
それは今週出しますから、出したときに申し上げます。
○時事通信
要請されてる中で、打診というのはもう既にされてるんでしょうか。2月22日は出席できそうか......。
○溝口知事
打診というような問題じゃないですね。
○時事通信
いろいろ警備上の問題があると......。
○溝口知事
それはよく御承知ですよ、関係のところは。
○時事通信
あと、済みません、第1回から外務大臣と農水大臣をずっと招待されてるようなんですが、そこは招待するとは言えないものですか。
○溝口知事
いや、そういうことを含めて、今週中に決定しまして、案内状を発出する予定ですから、その段階、そうなりましたら、どこに出しましたというのは皆さんにお知らせいたします。
○時事通信
あと、総理についてなんですが、島根県として一生懸命世論喚起をしてほしいという思いがある中で、要請をしないという選択肢というのはとり得るものなんでしょうか。
○溝口知事
そういう仮定の質問にはお答え。今申し上げたように、決定しましたらお伝えしますから。
○毎日新聞
では、過去の話でいうと、これまで島根県は官房長官と農水大臣、外務大臣、文科大臣なんかに出してらっしゃるように聞いてますけれども、過去は総理あてに招待状を出さなかった理由というのは何かあるんでしょうか。
○溝口知事
それは、理由までは私は承知してませんけれども。
○毎日新聞
いや、理由までは承知してないというのは、県として決められているわけですし、今回の、ことしの2月22日の式典についても、知事も知事御自身が考えるというふうなお話もしてらっしゃいますし、さらに県庁内でも、これは知事のお考え
の話ですよというふうにお答えになる方が多いわけですね。その中で、わかりませんということはないでしょう。
○溝口知事
いや、県だけの主催じゃありませんしね、議会、それから県民会議ですね、3団体の主催ですから。
○毎日新聞
いや、じゃあ今年の2月22日についてはそれで、まだ決定してない話なので答えられないということであればそうなんでしょうけれども、過去の話、だから昨年の2月22日は、なぜ閣僚クラスにも招待状を出してる中で、総理に対して招
待状というのはなぜ出さなかったのかって、その理由は何なんでしょうか。
○溝口知事
あんまり深くそこまで考えませんが、政府側は出てきておりませんでしたからね。非常に難しい状況だということが多分あったんでしょう。
○毎日新聞
いや、あったんでしょうではなくて、知事はそういうものを招待される側としての当事者であると思うんですが、そういう第三者的な発言は......。
○溝口知事
ええ、理由までは考えていません。
○毎日新聞
理由は考えてないんですか。
○溝口知事
いやいや、改めてですよ。前年にしたやり方で来ておるというふうに考えています。
○毎日新聞
いや、済みません、今の全く私の質問に答えていただいてないと思うんですけれど、招待する側ですよね。
○溝口知事
招待というより、案内状を出す。
○毎日新聞
招待、案内する側ですよね。主催者にも県も入ってるわけですよね。
○溝口知事
はい。
○毎日新聞
多くの場合、県主催の記念式典というふうな位置づけで皆さん考えて、まあそれ以外の団体、議会とかもありますけどね、その中で知事はその代表であるわけですから......。
○溝口知事
わかりました。それは関係の深い閣僚に案内を出すという考えを踏襲してきたということです。
○毎日新聞
その方針というのは、だから今年も変わらない......。
○溝口知事
いや、そこを含め、今、まだ決めていませんから、発送しましたらお伝えします。
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