知事定例記者会見(12月27日)
■知事コメント
定例会見を始めます。
ことし最後の定例会見でありますので、冒頭、若干、今年についての所感を申し述べたいと思います。
言うまでもありませんが、今年一年は、かつてないような大きな災害に見舞われた年であったということであります。3月11日の東日本の大震災、大津波、そして福島の原発事故、夏には和歌山県などにおきます風水害等々、多くの方々が被災をされたわけであります。その被災地の復旧、復興が大きな課題として今後に残っておるわけであります。原発の事故につきましても、原因の究明でありますとか現地の除染でありますとか、多くの課題が残っておるということであります。
そうした多くの災害の中で、多くの国民の方々、県民の方々が被災地の復旧の支援にお出かけになられましたし、多くの義援金が寄せられたわけであります。そうした中で、人と人との絆が大事であるということを多くの人が感じた年でもあったというふうに思います。
福島の原発の事故は、汚染された稲わらなどを通じて島根にも大きな影響を及ぼすということがありましたし、原発を抱える島根として、万が一の対策などを講じていく準備をいろいろしなければならない状況にあるということであります。今後も引き続きそうした対策を鳥取県とも一緒になりまして講じていきたいと考えておるところであります。
4月には、私が2期目の知事として再選をさせていただきまして、2期目1年目でありますが、今後とも島根の発展のために全力を尽くしてまいりたいと考えているところであります。
6月には、島根の医療の確保ということで、ドクターヘリの運航を開始いたしまして、離島や中山間地域の救命医療等に大きな貢献をするものと期待をされておるところであります。
9月には、うれしいニュースでありますけれども、隠岐諸島が隠岐ジオパークとして世界ジオパークの認定候補地に決定をしたと。来年、世界認定についての審査があるわけでありまして、それに向けて隠岐ジオパーク推進協議会と連携をしながら、世界認定に向けて努力をしている途上にあるということであります。
11月には、松江市の鹿島町の佐陀神能がユネスコ無形文化遺産に登録を決定されたわけであります。島根の古きよき文化が、伝統が世界に認められたということで、大変うれしいニュースでございます。
それから、神々の国しまね〜古事記1300年〜の観光のプロジェクトが既に始まっておりますけれども、そのプレイベントの全国の夜神楽フェスティバル、あるいはきゃら在月など、いろんなイベントが始まったわけであります。来年は7月の21日から11月の11日まで、出雲大社のそばで「神話博しまね」が開催されるわけであります。さらに京都、東京などで古代出雲のいろんな歴史資料や出土品を展示をするということが始まりますし、来年の秋にはJRのデスティネーションキャンペーンが行われるわけでございまして、豊かな観光資源を持つ島根を県外にPRをしていく、大変いい時期でありますので、県民の皆様とともに、この神々の国しまねプロジェクトを推進をしていきたいというふうに考えておるところであります。
来年も島根が安全で安心、住みやすい島根になり、また産業の振興等を通じまして豊かな島根を築くよう全力を挙げてまいりたいと考えておるところであります。以上であります。
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