知事定例記者会見(9月30日)
■知事コメント
最初に4点、コメントを申し上げます。
第1点目は、先ほど出雲市長が斐伊川放水路への分水の取り扱いについての出雲市の回答を持ってこられました。昨年9月の申し入れに基づきまして、斐伊川放水路への分水について国、県、市、3者で協議を進め、出雲市民の皆さん、そして市議会などにも説明を行ってまいりましたが、出雲市長から分水を了承しますという回答を先ほどいただいたわけであります。出雲市長、出雲市議会、そして市民の皆様を初め関係の皆様方に深く感謝を申し上げる次第であります。
放水路事業につきましては、家屋を移転された方など、多くの方々の御理解と御協力をいただいて事業が進んできたわけでありまして、改めまして関係の皆様に感謝を申し上げたいと思います。
今回の放水路への分水の了承は、斐伊川流域住民の皆さんの安全・安心の確保に大きく資するものであります。また、長年懸案となっておりました新内藤川流域河川の内水排除対策につきましては、改修計画をつくっておりますから、それに基づきまして着実かつ確実な実施に努めてまいりたいと考えております。
また、出雲市の方からは今回、7点についての御要望があります。先ほど出雲市長にもお話ししたところでありますけれども、出雲市の要請、要望にきちっと対応していく考えであります。1点目は以上であります。
2点目は、島根県産の牛肉の安全性についてPRをしていくということであります。
皆さんのもとに新聞等に折り込みますチラシが入っております。県外の方々にも、県外に出荷をされる方々を通じまして県外の販売店にも配布をしていくと。また、県のホームページにも載せまして、PRをしていきたいと思っております。
ここに書いてありますように、県は検査につきましては、県内で屠畜される牛はすべて検査をしております。そして県外で屠畜される牛は、すべての牛の検査ができる市場に出荷する場合、東京市場などでありますけれども、そこではすべて検査をしていますと。その他の市場に出荷されたものについては、同じ牧場で同じえさを食べてたグループごとに、その中の一部を検査をするということになっております。
検査の結果、検査済みの牛肉の大部分からは放射能は検出はされていませんということ。検出された牛肉も、国の基準値を大幅に下回っているという数値となっておるということでありまして、今後とも全力を挙げて島根県産の牛肉の安全・安心に取り組んでまいりますので、よろしくお願いをしますということであります。
3点目は、こちらに表示をされていますけれども、福島原発によりまして全国各地と申しますか、放射能物質などが大気などを通じて飛散をし、多くの方々が放射能と健康の問題について大きな関心をお持ちでありますので、県内5つの会場、松江会場、隠岐会場、浜田会場、雲南会場、出雲会場で10月2日から10月8日までの間、専門の講師の方々においでいただいて、県民の方々にお話をしていただくということであります。そのうち草間朋子先生は、大分県の看護科学大学の学長でございますけども、県の原子力安全顧問もお務めいただいている方であります。もう一人の方は東京医療保健大学の教授の、伴信彦さんで、いずれもこの分野で活躍をされており、日本を代表する方々だというふうに聞いております。入場料は無料でありますので、多くの方々に参加いただければと思っております。
4番目は、こちらに出ておりますけども、古代出雲歴史博物館で10月の7日から12月の18日まで、島根のたたら製鉄につきまして、江戸時代から明治時代に焦点を当てた展示を行います。その当時は島根は全国屈指の鉄の生産を誇っておったわけであります。鉄の製造工程を描写した全長23メートルに及ぶ生産、流通、加工にまつわる絵巻ですね、製鉄の絵巻。あるいは和鉄のインゴット(地金)などを展示をするということになっております。
この展覧会は、平成20年から3年にわたり、古代文化センターのテーマ研究事業として、「山陰におけるたたら製鉄史の比較研究」をしてまいりまして、その成果を展示するものでもあります。
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