知事定例記者会見(9月6日)
質問事項
2.9月補正予算案について
○朝日新聞
きょう議運があったところなんですけども、補正予算、先ほど概要はよく中身わかったんですけれども、東日本大震災と福島第一原発事故から間もなく半年を迎えるというところを踏まえて、補正予算のねらいどころであったり、知事の基としたところ、込めたところというのはどのあたりなのか、そのあたり、少しねらいどころを教えていただけますでしょうか。
○溝口知事
例えば畜産業などで原発の事故の影響を受けたわけですね。そういうものの対応を行っておるとか、あるいは基金がありまして、医療でありますとか、医療の関係のお医者さんの確保でありますとか、そういうもので計画が進んでまいりまして、補正をして実行する必要があるもの、そういうものを措置をするとか、あるいは保育所でありますとか子供の発育、健全育成等に対するものとか、そういうものに対応したと、こういうことであります。
景気対策の方は、6月補正で一定の公共事業等の追加を行っております。政府の方は、3次補正で円高経済対策等も取り組もうとしておられますから、政府の方の3次補正、あるいは来年度予算から県が対応すべきようなものは12月補正とか2月の本予算、2月補正等々で対応していこうということでありまして、総額で今回は29億円ということで、比較的小ぶりな追加補正ということであります。
○朝日新聞
そういう意味では柔軟に今後も、円高であったり影響が出ますけど、柔軟に12月、2月、補正、本予算で追加......。
○溝口知事
そうですね、経済の状況とか、あるいは国の対応等をよく注視しながら、機動的に対応していく考えです。
○新日本海新聞
補正予算に関連してなんですけども、知事、常日ごろ安全・安心という言葉を強調されますが、補正予算の中で鳥インフルエンザの養鶏業者への支援対策が出ましたが、この業者が再開に向けて動き出すのは大変喜ばしいことだと思うんですが、一方で、昨年もいろいろ問題になりましたが、ほかの業者の対応、例えば防鳥ネットの整備も県事業などを受けて進んでるとも聞くんですけども、改めてこれから渡り鳥のシーズンを迎えるに当たって、立入検査を行うだとか、何かそういった対策強化というのは念頭にはあるんでしょうか。
○溝口知事
それは秋に向けて、また渡り鳥のシーズンが来ますから、これまでいろんな対応を農林水産部等がやっておりますけども、引き続き必要な対応を、注意喚起でありますとか、やっていかなければならないというふうに考えています。
○新日本海新聞
今言えるのは、そういった業者への啓発。
○溝口知事
そうですね、注意喚起ですね。
○新日本海新聞
それは、具体的にはどういったような形で。
○溝口知事
それは、養鶏なら養鶏農家の団体がありますから、そういうところを通じてこれまでもやっておりますけれども、さらにそういうところを通じてやっていくということ。それから県の各地に指導員もいますから、そういう方が現場を見たり、やっていくと、こういうことです。
○読売新聞
この9月補正の中で、先日、懲戒免職の発表がありました不動産税の算定の職員さんの件なんですけども、システム改修に2,900万円を投じられるということだったんですけどね、職員さんの処分の発表のときに聞いてますと、どうやら個人的な、多重債務で非常に精神的に参っておられて、仕事がちょっと追いつかなかったというか、できなくなったということでシュレッダーにかけられたりとか、問題のある行為をされてたんですけど、そういうのを伺うと、どちらかというと個人の資質、事情に係るところが大きいのかなと、もしくはそういった悩みになかなか気づきにくい職場環境なのかなと印象を受けたんですが、多額の公費を投じてシステム改修しなければならないところのちょっと御説明を知事からもいただければと思うんで。それは県民から理解される範囲の話なんでしょうか。
○溝口知事
やはりもともとそういう個別の処理と総数のチェックとかはやらなきゃいかんわけです。手作業でももちろんできるわけですけども、コンピューター化したわけですね、平成の7年ぐらいでしたか。今回の事件なんかがありましたから、そのシステムを使いながらも、ああした問題が起きないようなチェックをする体制を強化をするということであります。
やはりシステムの問題は、もちろん最初にそういうシステムでつくっておれば大分違ったのかもしれませんけども、そういうことは余り想定されないということで、システムができて長年使ってきて、問題はなかったわけでありますけども、やっぱりこういう問題が出ましたから、それはそれに合わせたやっぱりシステムの改善をするというのは、我々の務めであろうというふうに私は思っております。
○山陰中央新報
補正予算に関連するんですけど、子ども手当の額の変更に伴ってシステム改修の助成など、補正予算の中に入ってるんですけど、ああして民主党政権の目玉施策である子ども手当とか高速道路の無料化とか、国民や県民の生活に直結するマニフェストがどんどん見直しもしくは廃止されたりしている動きがあるんですけど、そういった事態について、知事としては今、どういう御感想の所感を持っておられるか教えていただけますか。
○溝口知事
政策をそれぞれ政党が考えるというのは、政党の任務ですから、そして政権をとったらそういうものを実行していくというのも政治のプロセスとして必要なことですけども、それと、そういうものを実行する際に、政策の安定性でありますとか、あるいは執行における安定性だとかを確保していくというのも政府の責任でありますから、そういうことをやはりしっかりやってもらいたいということであります。
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