知事定例記者会見(8月8日)
質問事項
1.牛肉等の放射性物質汚染問題について
○山陰中央新報
放射性セシウムに汚染された稲わらが島根県内に入っておった問題で、当初、JA雲南の赤来センター1カ所だけと思われとったのが、どうやらその後、震災後まで収穫されとったということが明らかになりました。ということはJA雲南管内6センター、すべてに汚染稲わらが入っておった可能性が強まっておるところでございまして、その6センターないし5センターから出荷済みの牛についても、例えば個体識別番号を公表するとか、回収するとかいうところをJA雲南と協議中というふうに伺っていますが、今現在の状況と、知事御自身、どういったふうな情報の公開の仕方ないし安全・安心の確立の仕方が望ましいか、お願いいたします。
○溝口知事
個々の雲南の肥育センターでは、どこから入ってきたかというのはわからなくて、納めたところに聞かなければいけなかったと。それで納めたところは赤来のところを含め、どこにしたかということははっきりわからなかったんですが、そのために残っているわらを、まず放射能のチェックをしたわけですね。
それで、赤来センターの部分に出ましたから、赤来について経路を追うという作業を進めておりましたが、8月1日になって納めている会社の方から、ほかにも納めたようだというのがあって、それで検査を始めておるということであります。
やはり可能な限り、どこに出荷をしたのかというのを追求しまして、それを、残っているものにつきましては検査ができるわけですから、検査をして公表するように、今、手続を進め始めておるという状況です。
○山陰中央新報
いや、となると、今、JA雲南さんから正式にやるというふうな決定は......。
○溝口知事
我々の方でやってくださいというふうにお願いし、JA雲南の方も了解をされていると。
○山陰中央新報
了解されたと。
○溝口知事
はい。牛肉が、まずどこに納めて、残ってないとできませんのでね、それをチェックして、検査をして、その結果については公表したいというふうに考えています。
○山陰中央新報
番号公表ないし検査というところ、それをしないと、やはり消費者の不安というのはぬぐえないというふうな御判断なんでしょうか。
○溝口知事
いや、国の方にも照会しましたが、国の方もそうする方針でありますので、それに従ってやってくださいということでありました。厚労省の方ですね、食品の安全性にかかわることですから。
○山陰中央新報
その中で1点、赤来肥育センターに納入された稲わらからは、かなり高い濃度のセシウムが検出されたというのは先月末の会見等でも明らかにされておったんですが、残り5センターのうち、3センターは低かった。ただ、2センターについてはわらそのものが残ってなくて検査ができていなかった、安全確保できていなかったという説明を後にいただきまして、そこでの流通は、ただ継続しておったわけですね。それをあのときとめるという選択肢、赤来と同じようにですね、自粛するというふうな考えは当時なかったんでしょうか。
○溝口知事
そこは、要するにわらからは出なかったと聞いていますけれどもね。したがいまして、まず赤来のような、わらに高いセシウムが残っているということがありませんでしたので、まず赤来の方を、あれも大変な作業でありまして、そこを行ってきたということであります。
8月1日になって、納めた方から、どうもほかのセンターにも納めたということがわかりましたから、そこでJA雲南とも話をしてきたということであります。それで国にも照会し、販路先等をチェックして、残っておるものについて放射能検査をしようと。で、した結果を公表しようというふうに決めまして、それでその作業に入ってるということです。
赤来の場合を見ましても、わらにはかなり高い濃度のものがありましたが、実際の残っている肉、たしか10頭についてチェックできたわけですが、かなり低い量でありましたから、実際に検査しないとわからない状況ですけども、ほかのセンターの牛についてもやろうというふうにして作業を開始しておるということです。
○山陰中央新報
赤来の方にある程度意識と作業の方が集中したという理由はわからなくもないんですが、わら検査できなかったところについても流通継続しとったというのは、ちょっと安全管理としてどうなのかというところと、あと、赤来の肥育センターのこれが問題になった折の会見で、実は安全確保できてないセンターも2つあるといった説明、県側からはされてなかったわけでして、その辺の非公表というところと......。
○溝口知事
そこはちょっと私も詳しくは聞いてませんけど。8月1日に納めたということが判明したので、その時点では全頭検査をしようということになりましたから、いずれ全頭検査はしていくということですけども、過去の分について、かなり日数がたってますから、どうするということがありましたけども、やはり安全という観点から、国にも相談し、JA雲南にもお願いをし、過去にそういうわらを食べた可能性があるものについては全部チェックをしようということにしたということであります。そういう意味で、若干おくれがあったことは申しわけないことでありますけども、できる限りの努力を双方でやっていこうということであります。
○山陰中央新報
遅くなったことが申しわけないというのは、どれを指して......。
○溝口知事
いや、それはそこまでできる、作業がわからなかったということですね。
○山陰中央新報
結果論かもしれませんが、JA雲南から出す牛については6センターとも、赤来が6センターとも全頭検査をやろうということになった。その後、今は県内全域の牛について全頭検査をやろうということになった。問題が把握された時点で、少なくともJA雲南管内6センターについての全頭検査をその時点からやろうとか、ないしは県内全域の全頭検査をその時点でやろうという選択肢はなかったんでしょうか。
○溝口知事
ただ、今から出ていく分を優先しなければいけないわけですよ。あれも民間の業者に頼んで、1日何頭でしたか、枠があるわけでありまして、そういう制約もあったということもあると思います。全頭検査、これから出る分の全頭検査を早くやらなければいけないということを優先した面もあろうかと思います。
○中国新聞
全頭検査の絡みでいいますと、県内に流通する分以外に、県外に出荷されて流通する分がありますよね。この分もかなりの数があるんですけども、この分に対する安全性の担保ということがちょっと不十分じゃないのかなと思うんですが。
○溝口知事
それは県外に直接出るところの大部分は、その一部を大田の食肉公社で解体していますから、そこではわかるわけですね、全部じゃないですが。それから県外に出てしまう分については、それは同じ牛でも違う可能性がありますから、全部やった方がいいということで、それは我々各県ではできませんから、国に対して食の安全性について不安を取り除くという観点から、国に対策を考えてもらいたいということを県としては農水省に対して申し入れているということであります。
○中国新聞
申し入れたということですか。
○溝口知事
申してます。先週上京した際に、農水省も次官でしたけれどもね、行って申し入れております。
○中国新聞
そうですか。
○溝口知事
全国的にやはりやらないと、各県で全部解体するわけじゃありませんからやると。ただ、島根県については、県外に出す肥育農家さんに対して、できるだけ県内で何頭かは解体してチェックをするようにしてくださいというお願いをして、かなりのとこはやっているんですね。全部県内で解体せず出しているところもありまして、そういうところに対しましては、県内の食肉業者で一部は解体をするようにしていただけませんかというお願いをしているということであります。
○中国新聞
例えば10頭持ってて、5頭を県外に出すといったとき......。
○溝口知事
ただ、そこら辺になりますと、検査の体制もありまして、今の状況では県内の検査機関に頼んでチェックをしてもらっているんですが、それも日に40頭分を検査するということで、かなり大変なんですね、こういう放射能の問題はほかでもあるようでありますから。そういう体制も整えながら、この問題は考えていきたいというふうに思います。
○中国新聞
この検査の数の上限をふやすというのは、今のところでは無理なんですかね。
○溝口知事
そういうところも含め、できる限りのことを考えていきたいというふうに思います。
○中国新聞
それは検査機関......。
○溝口知事
県外の分は、やっぱり県外で解体しますから、県外のところでやってもらうような体制をつくるためには、国がやはり関与しないと無理だろうと思いますね。多分そういう問題は島根県だけじゃないでしょうから。
一つの問題として、稲わらが問題になったわけですけども、稲わらについては出荷などをしないということになっておるでしょうから、そういう原因の方は一応、わかった原因の方は封鎖をするということをやっていますけれども、ほかにあるかもしれないということはあり得るわけですからね。やはり製品の段階でできるだけやるような、全国で統一してやるようなことをしてもらいたいということを農水省にはお願いをしているという状況です。
○中国新聞
一方で、県の農家にはできるだけ県の公社でやってくださいという......。
○溝口知事
やってるけど、全部はできませんからね、県内で処理してるのは5,000頭ぐらいですから。それで県外が7,000頭ぐらいですから。それは県内で処理すること自体無理なわけです、解体の能力がありませんから。だからいずれにしても大部分は県外に出るわけですね。だけど、原因となった発生源の方は、稲わらのところはかなり封鎖できてるでしょうから、ほかに原因があるかもしれませんので、念のため解体するところで全国でやるような仕組みを農水省としてとってもらいたいということをお願いしているという状況です。
○NHK
改めまして米の方ですね、国は首都圏中心に17だったか、忘れましたけど、指示をしてますけれども、島根県としては今後どのように対応、米の検査についてはどのようにされるんですか。
○溝口知事
国は、東日本の17県について調査をするということでありますが、対象でない自治体の場合は、そういう検査の必要性が低いということで、国の対象からは外れているんだろうと思いますが、県内でも万が一ということもありますから、どういう対応をするのがいいのか、生産者団体と共同で、例えば抽出方式で実施をする方向で今、検討をしておるということでありますが、最終的な案はまだ固まっておりません。
○NHK
その際の予算措置なんかは、県がつけることになるんですか。
○溝口知事
それは、いずれにしてもそういう問題は国が全部しなければいけない問題ですね、原発を起因として起こっている問題でありますから。最終的な負担は、それは国にお願いをすると、あるいは国がしなければいけないと思いますが、当座をどうするかというのは別の問題としてはあり得るでしょうが、そこら辺はいかようにでもなると思いますね。
○山陰中央新報
抽出といいますと、どれぐらい規模とか。
○溝口知事
いや、まだこれから、そこら辺はまだ全然決まってません。これは今検討中と。
○NHK
もう稲刈りの時期もそれこそ迫ってきますけれども、時期としてはどのぐらいに結論をお考えですか。
○溝口知事
できるだけ早くやりたいと。
○山陰中央新報
東北、関東以外については米検査として、国からのそういう指示、対象地域ではないんですが、そうしないとやはり......。
○溝口知事
ないけども、自主的にですね、自主的にやる方向で、何らかの方法でやる方向で検討中と。
○山陰中央新報
やはりそうすべき状況というのは避けられないというふうな状況なんでしょうか、消費者の安心とか安全という......。
○溝口知事
それは結局何が原因になっておるかというのはよくわからないところがあるわけですね、稲わらの例を見ましても。したがって、何らかの形で検査ができないか検討中だと、こういうことです。
○朝日新聞
牛の検査の問題ですけれど、先ほど知事がおっしゃったように、確かに全頭、解体の能力があるというのはわかりますけれど、そもそも初めはJA雲南の限られた牛だけで、ほかは基本的に安全というスタンスだということでした。でも風評被害があるから県内処理分の全頭検査も始めるとおっしゃって、でも実際は他でもわらが与えられている可能性があって、それは県内の解体能力があるというのはわかるんですけれど、もっと知事にリーダーシップをとっていただいて、島根の牛が安全だということをがつんと。
何というんですか、ほかの、例えば茨城県とかだったら、県内処理分じゃなくて県外処理分は、もう本当はJAからも要請があったように、全頭検査するのが望ましいんでしょうけれど、農家1戸から1頭ずつを出させて、それは必ず検査するとか、ほかの県でも民間処理をなるべく委託して考えるとか、それは物理的とか財政的な問題はあるでしょうけど、米にしろ牛にしろ、ほかの県の様子を見てというのではなく、知事からこんなふうに島根の安全を確保するんだという考えをがつんと言っていただきたいんですけれど、その辺のお考えを聞かせてくださ
い。
○溝口知事
それは安全だということについて、できるだけ我々もできることを一生懸命やっていきたいと思ってます。
○朝日新聞
もっと具体的にお願いします。
○溝口知事
それがどういう方法で可能かということについても関連しますから、やはりそういう問題については、島根だけじゃありませんから、国全体でやっぱり考えなければいけない問題ですから、国に早く対応をとってもらいたいということが一つ。我々にできることも、それと並行してやっていきたいということであります。
○朝日新聞
よろしくお願いします。
○毎日新聞
検査の方法なんかで、いろんな県が牛の検査どうするかって考えてると思うんですが、特にどこかの県を参考にしているもの、東北なんかはもっと深刻なんだと思いますけれども、どこかを参考にしている事例なんかというのはあるんでしょうか。
○溝口知事
参考と申しますと。
○毎日新聞
その牛の検査について。
○溝口知事
そういう点を含めて、できる限りのことをしなければいけないということで検討を指示しておりますけども、おっしゃるように、いろんなやり方がありますから、あらゆる可能性を含めて、さらに努力していきたいと思います。
○山陰中央新報
その牛の検査ないし米についても同じかと思うんですが、手法であったり規模であったり、あと費用の面等、まだ国から明確な基準というものがなくて、各都道府県が個別に判断したり考えないといけないという事情、この点についてはどういうふうに今思ってらっしゃいますでしょうか。現場の負担感と申しましょうか。
○溝口知事
それは難しいことですけれども、牛の場合は稲わらという特定した材質があって、ほかにもそういうものがあるかもしれませんけれども、ほかは肥料というか、飼料ですね、そういうものもあるかもしれませんから、だから、そういう意味で、肉にする段階でチェックをするというのが一番いいわけですね。しかし、県外の分については、そういうところまで行くのが難しいですから、県内で何頭かは出して、そこでチェックをするようにお願いをしていると。
県外に出る分についても、何かいい方法があれば話をしていかなきゃいけませんが、それはやはり、こういう問題は国全体の話であり、原発に対するいろんな問題を国がまず、全国的な問題に対して対処しなきゃいけませんから、お願いしていますが、我々でできることはさらに検討していきたいということが今の私どもの立場です。
そこの点につきましては、JAでありますとか肥育農家などとも話をしておるわけであります。米についても同様に、米の場合は放射性物質が大気等に乗って浮遊していくわけですから、これは全般的に日本全体で起こる話でしょうから、しかし、国の対象にならなくても、県としてどういうことができるかというのを今相談中と、検討中と、こういうことであります。これについても、できるだけの努力をしていきたいと思っています。
○中国新聞
まず牛の問題で検査体制のことなんですけども、その検査頭数をこれまで1日40頭ぐらいと、それをふやすというのは可能なんですか。
○溝口知事
県外の業者のような方を使えるのかどうかですね。ただ、検査をするためには肉をとらなきゃいけませんからね。それはやっぱり解体するところになるでしょう。そうすると、解体する、いや、ここはちょっと私も個別に話してるわけじゃないんですけれども、推測で申し上げてるわけですけれども、解体するところで肉を採取して、採取できるような手続を、と畜場と一定の契約がないと難しいでしょうね。だから、そういうことができるのかどうかを含めて、それから大量でしょうから、全国から東京市場だとか大阪市場に来るわけでしょうから、それが1日のと畜の進行と並行してできるかどうかですね。そういうような技術的なところをチェックしないといけないんじゃないでしょうか。
○中国新聞
県内の業者というのは、と畜した後に検査する業者ということですよね。検査業者ですよね。
○溝口知事
検査業者でしょう。
○中国新聞
使えるかどうかいうのは。
○溝口知事
島根のと畜場では5,000頭ぐらいしか今、もともとできないから、島根に持ってきてもだめなわけですよね。だから、それは結局と畜して出荷するためには、そのと畜するところで肉を採取して、それでチェックをするというようなことになるでしょうが、検査までの時間、じゃあと畜した肉は販売できるのかできないのか、保管ができるのかどうかというような、多分技術的な問題もあり得るんじゃないかというふうに思いますから、そういう点なども含め、検討しなければならない問題じゃないかと思います。
○中国新聞
県外でということですね。
○溝口知事
県外で。
○中国新聞
はい。
○溝口知事
ただ、そこら辺は、我々、情報を十分有していませんから、それでそういうことを国がおやりになるというのも当然のことじゃないかと私は思いますけど。
○山陰中央新報
米の検査は、国が東北でしているような、いわゆる収穫前と後の2段階を今、想定してらっしゃるんでしょうか。
○溝口知事
そこまではまだ聞いてません。
○山陰中央新報
牛のことですけども、2日に三刀屋と仁多の肥育センターでは調査をしていなかったのにもかかわらず、その検査をせずに出す、出していたということが明らかになったわけですけども、今、それから3日たってるわけですけども、それで、まだ160頭に関して回収するということを打ち出せないところには何かあると思うんですけど、どういった議論になってるんでしょうか。
○溝口知事
それは8月1日にわらをほかでも出したということがありまして、どうするかという相談をJAともしてましたけれども、それから国とも相談をしていましたが、全頭検査をこれからやっていくということもありますから、それから前に出した肉ですから、早いものについては前の赤来の例のように残ってない可能性が高いわけでありますからね、それに、そういう問題を含めて若干時間がかかったと、こういうことですね。
○山陰中央新報
回収するのは、早ければ早いほど可能性が高くなるわけで、そうすると安全性を確保できる頭数がふえるわけで、より安全につながると思うんですけども、それがやっぱりできない、できなかった調整の裏には何があるのかなと。
○溝口知事
それは難しい問題でありますけども、雲南の例を見ましても、高い放射能の出たわらを食べた牛の調査によっても、肉自体には大きな影響が出てなかったわけでありますから、そういう中でどうするかという問題があったということです。
○山陰中央新報
でも、今残ってないものに関しては、もっと高い数値のものがあったかもしれないという可能性はあるわけですよね。
○溝口知事
それはあります、それはね。
○山陰中央新報
はい。で、安全を考える上で、最悪を想定して、それに対応するのが安全で一番努めることじゃないですか。
○溝口知事
そこは検査をどうするかということもありまして、全頭検査を始める作業をしていますから、その全頭検査ができる体制を整えるとか、そっちの方にエネルギーを担当部署において集中をしていたということもあったと思いますね。
○山陰中央新報
というわけで後手に回ってしまったという認識でよろしいんですか。
○溝口知事
時間がかかったということはありますね。
全頭検査をするにしても、民間の業者だと、どの程度できるかということもありますから、これから出る分をまずやっていかなければいけないという配慮もあったでしょうね。
○山陰中央新報
米の検査の方の話に戻って恐縮なんですが、先週あたりからJAグループを通じて農家さん、生産者の意見、意向等も今お聞きになってらっしゃる最中というふうに聞いておるんですが、先ほど知事、検討中とはいえ、抽出方式前提でという具体的な実施に向けた協議に入ってらっしゃることをおっしゃいましたが、そのあたり、農家からやってほしいというふうな要望とか御意見等がやっぱりあったんでしょうか。
○溝口知事
農業団体などでもありますから、そういう観点から一緒になって検討していると、こういうことです。
○山陰中央新報
団体さんはやっぱりやるべきだというふうな......。
○溝口知事
いや、そこまで私が交渉しているわけじゃないので、そこまでは、細かいところまではわかりませんが、報告を受けているのはそういうことです。
○山陰中央新報
いろいろお話を伺ってると、やり方についてはいろいろ検討していかないけんですけど、鳥取県まで、もう東からだんだん検査をやっておられるところもあるんで、島根県がやらないという選択肢は、今の知事のお話から聞くと、ないように思えるんですけどね。
○溝口知事
米ですか。
○山陰中央新報
米ですね。
○溝口知事
いずれにしてもね。
○山陰中央新報
いずれにしても、要するにやり方の問題、要するに安全性をどういうふうに確保するかという、確認するかという、その一つの手法の問題はさまざまあるけれども、これやらないという選択肢というのは、ちょっと今のお話から聞くと、ないんだろうなと受け取るんですけど、その辺はどういうふうに考えればいいんですかね。
○溝口知事
ただ、私も実際の話を今やってるわけじゃありませんから感度はわかりませんけども、要するに安心感、安心確保という観点から、やっぱりできるものをできるだけやっていくということだと思います。
○山陰中央新報
赤来の肥育センターで高濃度のセシウムを含んだわらが一番最初に確認されまして、赤来の肥育センターについてのみ出荷自粛を要請されるという判断をされました。あのときに赤来以外、JA雲南管内の残り5センター、計6センターに出荷自粛は、結果論としてされなかったんですが、それは判断として適切だったというふうに今もお考えでしょうか。
○溝口知事
それは担当部署では、わらが残ってませんでしたから、だから幾ら、どの程度、どこで食べたかというのがわからない状況でしたから、それで赤来のセンターは、じゃあどういうふうにして肉が残っているのかとか、そっちの経路を早く確認するということが優先していたからということじゃないかと思いますね。
○山陰中央新報
逆に言うと、わらが残っていなかったセンターについては流通が、継続させたという、逆にとらまえるとそういうこと、可能性だったりもして。
○溝口知事
そこら辺はちょっと、私は詳細はわかりませんね。
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