知事定例記者会見(4月28日)
質問事項
7.竹島問題について
○山陰中央新報
竹島問題についてお伺いしたいと思います。
今、韓国が竹島に、先日から報道もされてますように、総合海洋科学基地の建設、あるいは宿泊所の建設、そういったことに加えて、この前ちょっと中止になりましたが、国会の委員会を竹島で開く、そういったことで今、実力支配の動きを非常に強めているという中で、知事も官邸とかに行かれてその都度抗議をするように働きかけはされていると思いますが、いま一度、今、政府にそういった抗議なり行動を求めるという行動以外に、県の役割として今、どういったことが今、この状況で考えられているか。知事にとって、やっぱり今、ちょっと韓国の動きというのは今までにない動きだという危機感を強められていると思うんですけど、その辺の認識と、あと県として、政府に申し入れる以外の県としての役割、今どういうふうに考えておられるか、今、この局面でどのように考えておられるかというのを改めてちょっと聞かせてください。
○溝口知事
私自身がコメントを出して、県の立場はお知らせしているとおりです。
それから、政府にも申し入れをしておりますし、火曜ですね、上京した折、外務省の次官にも話をしております。政府の方も、ちょっと正確に覚えていませんが、韓国大使に対して、たしか話を外務次官でしたか、しておられたと思いますけども、できる対応はしていきたいというふうに言っておられます。
○山陰中央新報
今、この機会に行動を起こさなければ、非常に総合海洋科学基地とか、もう固定された建物を、ヘリポートとかは今までもありましたけど、象徴的な建物がかなりできるということで、これを阻止できるかということになると、可能性としては、こちらは何とも言えない状況もあるかもしれませんが、やっぱり今までにない危機的な状況だと思うんですけど、その辺の認識は知事も今持っておられるということ。
○溝口知事
いずれにしても、どういうことがあるにせよ、国際司法裁判所で解決ができないわけですね、韓国の方が出席しませんから。そうすると、やはり領土問題については関係する両国の外交交渉でやるほかないですね。だから、それを早く始めるように政府にやってもらう必要があるわけでして、その点をやはり我々も竹島問題について政府の行動を求めている方々がたくさんおられるわけですから、そういう方々と協調しながら粘り強く政府に対して求めていくということですね。
それから、やはり国民の皆さんのサポートが必要なわけですね。政府を押さないとなかなか動けないわけですね。そういう意味で、啓発とかそういうことをしっかり政府にやってもらうといったことですね。
○山陰中央新報
国民のサポートという面では、県もある一定の役割もあると......。
○溝口知事
そういうことで竹島の日とか、竹島の日においていろんな活動をしたりしまして、そういう中でメディアなども通じて国民の方々にもそういうことがおわかりになる、理解をされる、そしてサポートされるように、いろんなチャネル、方法を使いながらやっていくということです。結局二国間の問題なわけですよね。それで見解が違うからこういう事態になっているわけです。だから、その見解の違いを何らかの形で調整を図らないと解決にならんわけですね。そこが一番大事なところでして、だから、そのためには、日本政府はある程度あると思いますけれども、韓国政府はそういう考えはないわけです。だから、そこをどうするかということですよね。
だから、やはり日韓間でそういう領土の見解の相違について話し合うというようなことにならないと、なかなか進展はありませんね。しかし、そういうためにも日本国内で竹島問題についての理解が進まないといけないわけです。そういう意味で、引き続き竹島問題についての国民の多くの方々の理解を求める、あるいは知っていただく、あるいは外国に対してもそういうことを訴えていく、そういう活動を通ずるほかないですね。
しかし、一番の問題は相手がいますから、相手がそういうふうになるためにはどうしたらいいかということも考えなきゃいかんのですよね。これは難しいことです。
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