知事定例記者会見(2月15日)
■知事コメント
最初に3点、コメントをいたします。
資料がお配りしてありますが、予算の関係、2月議会が20日から始まりますので、提出いたします予算の概要と、それから2番目は竹島の日の関連行事、それから県立美術館の話であります。
説明は、まず竹島の日から。竹島の日は、第7回目の記念行事となります。毎年、2月22日に行っておるわけであります。県民会館の中ホールで行います。主催者は島根県と県議会と、それから竹島・北方領土返還要求運動島根県民会議、3者の共催ですね。500人程度の参加者ではないかと見ています。
来賓の国会議員の方々は十四、五名ぐらいでありまして、昨年とほぼ同じぐらいではないかと思います。各党から御出席をいただくということになっております。
記念式典は午後の1時半から2時半までの1時間程度で。ごらんのような次第で行いまして、それから式典が終わった後、鼎談という形で3人の方に竹島問題を語っていただくということであります。加藤達也氏は産経新聞のソウル支局長で韓国の御事情にお詳しいと。それから佐々木さんは竹島問題研究会の副座長、下條さんはその研究会の座長ということであります。
次は、こちらにパネルがありますが、「暮しの手帖」という雑誌がありまして、長い間、編集長をされておられました花森安治さんのお書きになったデザインと申しますか、ほのぼのとしているけれどもモダンな絵画、その展覧会を島根県立美術館で2月24日から4月9日まで行うこととなっております。花森さんは神戸の御出身なんですけども、高校は松江高校でお過ごしになって、松江にも関係がおありになるという方であります。
とりあえずこの2点であります。
それから、2月議会に提出いたします24年度の当初予算案と23年度の2月補正予算案であります。
当初予算のポイントとしては、4点に重点を置いた、柱としている予算だと、こういうことであります。
第1番目は、やはり昨年の大震災、原発事故、あるいは台風等のいろんな災害がありまして、防災対策など安全・安心の県民生活を確保するための必要な経費を計上するということ。
2番目は、円高などで日本経済が大きな影響を受けており、また、それに伴いまして島根の経済も大きな影響を受けておるわけでありまして、そういう意味で、引き続き産業振興と経済対策に積極的に取り組んでいくということであります。
それから3番目は、県民の皆さん方が安心して暮らせるしまねづくり、また明日のしまねを担う若い人たちの健全な育成ということで、医療・福祉と教育を重点に、積極的に取り組むということであります。
それから4番目は、こうした中で県内各地の地域資源を見直して観光振興を進めると。本年は古事記1300年の年であり、来年が出雲大社の60年に一度の大遷宮ということで、それらを一つの核にしながら、県内各地にいろんな地域資源がありますから、そういうものを掘り起こしてにぎわいを創出すると。また、それによって県外からも多くの方々に島根へ来ていただこうと、こういう事業に一定の重点を置いておるということであります。
以下は、4項目についての概要があります。安全・安心の防災対策では、表のところの24年度当初39億、補正で19億ということでありますが、これは地震・津波対策ということで、地域防災計画の改定とか、あるいは防災行政無線の整備、これが比較的大きく24億ぐらいですね。
それから、原子力防災・安全対策を進めると。これが当初で12億、補正で6億と。大体国からの交付金を受けて実施をするものであります。我々も国に防災対策、安全対策を強化する必要があるということからいろいろ要請をしておりまして、それを受けて国の予算が編成され、県などの立地県に交付金として来ておると、そういうものを活用するわけでありますが、一つは、モニタリングポストですね。これを松江市外の30キロ圏内、島根でいいますと出雲市、安来市、雲南市などにもモニタリングポストを設置をすると。可搬式と両方ありますから、そこら辺の配分、何にするかは便利、効率的にできるようにということで、これから執行していくということになります。
それから、あした防災訓練があるわけですけれども、それなども、今は県庁と松江市、国との間ではテレビ会談ができるようになっているんですけども、出雲市、安来市、雲南市などにもそれがつながるようにする。あるいはこの3市に対して防災資機材を整備をするといったような予算がこの中に入っておると。さらに、防災関連をこれまでは松江市と県が中心ですけれども、鳥取県、そして周辺6市ともやる、そうした訓練の経費なども入れておるということであります。
それから、県土づくりですね、これは公共事業を中心とした土砂災害だとかいろんなものがあります。
それから、防疫対策は新型インフルエンザ対策でありますとか家畜等の問題ですね。
それから、治安・交通対策は、これは防犯ということでありますけども、通信指令システムでありますとか交通管制システムの強化などが計上されております。
それから、次のページは産業振興・経済対策でありますが、この枠の中に農林水産業の振興、農林水産業において頑張る地域応援を行うとか、あるいは新規就農者の育成・確保、それから森林整備ですね。国の森林整備の事業が延長されまして、県の方も国の事業に単独事業を追加しまして、循環型林業を進めるといったようなものが入っております。
商工業の振興では、新産業の創出、あるいは新規の投資を行う場合のファンドですね、県と民間の金融機関などが一緒になりまして投資ファンドを創設しまして、リスクキャピタルを供給するということであります。あるいはIT振興、あるいは石州瓦等の使用、利用促進、そういったものがあります。
雇用対策の方は、国の緊急雇用創出の事業が大半であります。そういうものであります。
それから、医療・福祉・教育の充実におきましては、表の中では医療の確保です。これは国の地域医療再生基金が形成されまして、この基金の増額などもあり、52億のうち、大体38億ぐらいがこの事業ですね。医師確保のための対策でありますとか、あるいは県内の医療機関のITネットワークを通じた情報システムをつくって、病院間、あるいは病院と診療所の間の連携を行うといった事業が入っております。
それから、障がい者・高齢者福祉の対策、子育て支援。子育て支援におきましては、安心こども基金を活用した保育所の整備でありますとか乳幼児等の医療費補助、あるいは第3子以降保育料の軽減などの施策が入っております。
学校教育の方では、特にその次の特別支援教育の充実ということで、特別支援を必要とする児童生徒がふえておりまして、そのための校舎整備等、あるいは特別の施設整備などを行うといったものが入っております。
それから、読書・スポーツ、子供の読書活動の推進は、引き続き学校司書の配置などを行っていくと。それからスポーツにつきましては、子供の体力向上を支援したり、あるいはジュニアの選手の競技力を強化するといった事業も行うということとしております。
3ページは、地域の魅力づくりと賑わい創出ということで、神々の国しまね推進事業に15億。県外からの観光誘客の推進に5億。県民参加による地域の魅力づくり、これは社会貢献活動による支援などが入っております。それから石見銀山の世界遺産登録5周年をこの7月に迎えますから、そうした記念行事でありますとか石見銀山関連の整備など。それから隠岐のジオパークの世界認定に向けたいろんな準備を進めております。そうしたものに1億円と、こういうことでございます。
それから、4ページには、そうした予算の全体像があります。予算の規模は5,277億円。前年度当初に比較しまして0.9%、45億円の減でありますが、下の表をごらんいただきますと、公債費が52億ぐらい減っております。公債費を除いた、いわゆる一般歳出で見ますと0.1%、6億円の増と、こういうことになっております。
全体的な話としてはそういうことでありますが、5ページは、基金の取り崩しは77億円で、健全化基本方針では80億円と見ておりましたから、健全化基本方針に沿った健全化の動きが続いておるということであります。
県債の残高につきましては、その下の表にありますが、8年連続で減少し、これは通常県債ということで、臨時財政対策債は除いておりますが、来年度末には6,992億円と、平成9年度以来、15年ぶりに6,000億台になると見込んでおるところであります。ピーク時が平成14年、約10年前になりますか、そのときが9,237億円でありまして、そのころと比較しますと2,000億以上の減少と、こういうことであります。臨時財政対策債は、引き続き国の財政の厳しさもあり、若干ふえてはおりますが、これは地方全体の問題でございます。もちろん臨時財政対策債を減らす努力を国全体、あるいは地方全体としてやっていかなければならない課題ではあります。
それから、6ページは2月補正予算の全体像でありますが、安全安心の防災対策で49億と。この中に防災行政無線の整備19億、モニタリングポストの整備6億、あるいは避難道路の整備や橋梁の耐震化12億、県立学校・県庁舎の耐震化等、あるいは公共施設の非常用電源設備の整備などが盛り込まれております。それから産業・経済対策が8億円。その他が14億円。合計で70億円の歳出の追加の補正予算ということになります。
私からの冒頭の説明は以上であります。
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