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11月(第1回)定例記者会見(11月8日) 

質問事項

1.構造改革特区、地域主権改革等について

 

○山陰中央新報

 全国知事会が、国のいわゆる義務づけだったり枠づけの見直しに向けて、都道府県で構造改革特区の一斉提案を正式に決めたんですけれども、島根県として、その枠組みに入ってそういうことをやっていくおつもりがまずあるのかどうかというところを。

 

○溝口知事

 県の方もいろんな特区の提案を政府の方にいろいろ提案をしております。そういうものも政府の中で検討されておると思います。我々も特区の実現に向けて努力していきたいと。

 

○山陰中央新報

 今回の決定は、都道府県で23ぐらいのメニューを上げて、それで一斉提案するという枠組みなんですけど、まずそれに入っていくおつもりがあるのかということなんですけども。

 

○溝口知事

 入っているという意味は......。

 

○山陰中央新報

 入っているというのは、島根県としてもそれに賛同して......。

 

○溝口知事

 それは知事会でやっているわけですから、当然賛同ということですね。

 

○山陰中央新報

 例えば保育所の設置基準とか下水道の話だとかってあるんですけども、その中で、今の段階で言うことができる......。

 

○溝口知事

 それは、それぞれの地域で枠組みはいろいろあるにしても、必要なものを、適当なものを選んでいくということですから、それは全国一律でやる必要はないんで、地域地域の実情に応じてやっていくということですね。

 

○山陰中央新報

 今回のは、知事会の中でというところで、メニュー立ての中でやっていくというところなんですけども。

 

○溝口知事

 いや、だから、その詳細までは私もまだ見ていませんけれども、特区は各地でいろんな提案をされると。それぞれの地域に合ったものを選んでいくということじゃないでしょうか。

 

○山陰中央新報

 じゃあ、全部知事会がそういうふうに決めたという趣旨については、もう当然賛同......。

 

○溝口知事

 決めたというのは、どこの場のことを言っているのか、まだ私も詳細は聞いていませんけど。どこで決めたんですか。

 

○山陰中央新報

 全国知事会の地方分権推進特別委員会の中で......。

 

○溝口知事

 だから、それは分権の委員会ですから、これからまた知事会全体に上がってくるでしょう。

 

○山陰中央新報

 その知事会全体に上がってきたときに、知事として......。

 

○溝口知事

 それは、だからよく見て、検討したいということです。それはいろんな部会とかありますからね。それぞれのところで出てまいりますから。

 

○山陰中央新報

 じゃあ、今のところ、その枠組みに入って一斉提案という形になっていくかというのは、これからも見て......。

 

○溝口知事

 ええ。だから知事会として全体でどう扱うかということが議論されるでしょうからね。

 

○山陰中央新報

 その背景にあるのは、要は地域主権改革という民主党が進めているものが余りまだ進んでいないというところが背景にあって、こういうふうな共同提案みたいな形になったようなんですけども、その地域主権改革ということ自体の今の現状というのはどういう認識で......。

 

○溝口知事

 まだ具体的にいっているものもあるし、進んでいないものもあるし、これからじゃないでしょうか。

 

○山陰中央新報

 その具体的に進んでいる、進んでいないものというと、どういうものがありますか。

 

○溝口知事

 例えば交付金化するなんていうのは一部進んでいるわけですね。あるいは地方財源をできるだけ充実するというのは、昨年の予算編成ぐらいから進んでおりますしね、いろいろだろうと思います。

 

○山陰中央新報

 その中で、知事としてまだ進んでないなという、これはちょっと不満だなというのもあるんですか。

 

○溝口知事

 いろんな基準等で、あるいは計画なんかで地方に柔軟性を増やした方がいいというところもあるでしょうし、他方で、例えば交付金化というのが進んだ場合に、それぞれの整備状況などがよく反映されるのか、そういうことは島根県としても、交付金化が進むにしても、各地域によって、例えばいろんな事業の整備の進展状況が違いますから、そういうものをよく配慮してほしいとか、そういうことは言っているわけですね。だから地方に対して、そういう地域地域で状況が違いますから、そういう点も配慮したような制度づくりが行われるということが、島根にとって一番関心の強いところですね。

 

○山陰中央新報

 全国一律ではなくてという......。

 

○溝口知事

 一律じゃなくて、一般的な指標じゃなくて、例えば道路なんかですと、道路の整備状況が進んでいるところはそんなに要らないでしょうと。進んでいないところに配慮するとか、そういうようなことをぜひ考えてほしいと。

 それから、そういう意味では、個別の補助金であっても、配分した後、いろんな具体的な事業の進め方については柔軟性を持たせてほしいといったところが基本的な考えですね。ただ、知事会全体でそういうことで一致しているわけじゃないですね。整備の進んでいるところは、ほかの分野にもう少したくさん出してほしいということがありますから、そこら辺は分権化というよりも、地域主権というよりも、地域主権によってもそれぞれ地域で関心の高いところ、そうじゃないところ、いろいろあるということでしょう。どこも一律でということにはなかなかなりませんね。ただ、地方として国に対しては基本的なラインは協調して言っていかなきゃいかんと、そういう考えですかね。

 

○山陰中央新報

 この先、議論が本格化すると思うんですけども、島根県として、それをどう政府だったり当局に......。

 

○溝口知事

 そういう基本姿勢のようなことを常に言っていくということが大事ですね。そういうことはずっとやっていますけど。

 それから、島根と似たような県などと協調していくということでありますし、例えば高速道路なんかは9県知事が一緒になってやっていますし、地方分散といったようなことについては12県知事が一緒になってやっていますし、あるいは過疎のようなことですと、過疎地域の県が一緒になってやるとか、そういうふうに、問題によっていろいろ違いますね。

 

 例えば保育所とか、例えば他の福祉関係でも、大都市の方は非常に大きな、人も多いですから、そういう基準なども高目に出てまいりますけれども、中山間地域なんかですと、保育を必要とする子供が少ないということになりますから、そういうものについてもしかるべき、その地方の実態に合った基準で助成をしてほしいとか、そんなようなことがやはり違いが出てくるわけですね。だから、知事会で言うときには、国に対していろんな地域の実情をよく見てくださいとか、あるいは実際に事業を実施する時に柔軟性を持たせてくださいといったようなところで、知事会としてまとめていくという必要があるんじゃないかというふうに思っていますけれども。

 

○山陰中央新報

 知事としてそういうことの課題があるんで、知事会として、委員会の方なんですけども、そこがあったので......。

 

○溝口知

 だから知事会一本には、なかなか細かいところまではなりませんね。基本ラインでは協力していくと、問題によっては関係の知事会で言っていくとかね。

 

 

 

 

 


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