10月(第1回)定例記者会見(10月14日)
質問事項
2.島根原子力発電所2号機の再開について
○山陰放送
原発2号機の運転再開についてですけれども、週明けに松浦市長が全協の場で考え方を表明されるということを言っておられますが、中電側に聞くと、市長だけの判断では今後どうするかというのが決められないと、知事の判断というのが非常に重要だというぐあいに言っているんですけれども、知事はどのタイミングでどういった判断を下されるかというようなことをどういうぐあいにお考えでしょうか。
○溝口知事
松江市と県は、一緒になってこの問題の対応をやってきております。やはり地元の市がどういうふうに考えられるかということは、私どもの対応を決めるについて最も重要な要素になっております。他方で、県自身も県の原子力安全顧問の方々の意見を聞くとか、あるいは県の安全対策協議会がありますから、そういうところで聞くとか、あるいは松江市と一緒になって住民の説明会を開いて、そういうところで聞く。また、県議会の総務委員会でもこの問題は議論していますから、そういうところで出た議論なんかを、大体今、集約をして総合的に判断をしておるところです。
松江市の方も、報道等によりますと、来週初めぐらいには結論を出されるということであります。私どももそれに合わせて判断をできるように、今、作業をしておるということであります。いろんな意見がありますから、総合的に考えていきたいと。
それから、中国電力に対しましてもいろんな形で話は聞いておりますし、それから国の保安院の対応ですね、これも先方がこちらへ来て説明をしたり、私自身も東京に行ったときに直接経産省の幹部などに話を聞いたり、こっちの考えなども言ったりして意見交換なんかもしていますから、もろもろの動向を、あるいは意見等を総合的に判断して決めたいというふうに思っています。
○山陰放送
どういった場での表明になるんですか。知事の考えとしては、どういった場で表明される、松浦市長は全員協議会の場ということで考え方を表明されるということなんですけれども。
○溝口知事
表明は、国に対してすることになりますね。国の方は、保安院の方は9月の6日でしたか、こちらに来て、今まで特別な監視、監査を、検査をやってきたと。その結果、2号機については運転再開において問題がない状況になっておるという説明をされましたが、我々の方自身も、実際にそういう状況なのか、立入検査をするとか、あるいはいろんな方の意見も聞かないといけませんから、そういうものを聞いて、こちらの対応をお伝えしましょうと言っていますから、そういう方向でやろうと思っていますが、もちろんその前の段階で議会の方々に、個別と申しますか、委員会、あした9月議会が終了しますから、いずれにしても説明をしながら対応していきたいというふうに思っております。
○山陰中央新報
松江市に合わせて判断するというのは、松江市が......。
○溝口知事
合わせてって、タイミングですね。
○山陰中央新報
それって、要するに同日ということですか。
○溝口知事
いや、そこまでは詰めていませんが、松江市がされた後になるだろうと思いますね。
○山陰中央新報
後のそう遠くない時期ということですか。
○溝口知事
後、多分国の方に伝えるということになりますから、国の担当者をこちらへ呼んでということに多分なるでしょうから、その日程を調整しているところですね。
○新日本海新聞
今、議会でも説明というようなことをおっしゃられたと思うんですが、あしたの本会議中でも何かこれに関連した......。
○溝口知事
いやいや、そういうことはありません。
○新日本海新聞
そういうことではないということですか。
○溝口知事
ええ。我々がこういう方向で対応しますよというのが固まりましたら......。
○新日本海新聞
県としての方針というのか......。
○溝口知事
ええ、固まりましたら......。
○新日本海新聞
対応方針を......。
○溝口知事
それを何らかの形でお伝えをするということです。
議会の方も、総務委員会でこの議論をして、議会の考えも報告の、総務委員長の、各委員会の報告があしたありますから、そういうものもよくお聞きした上で、我々の考えを最終的に取りまとめたいと思って、取りまとめが終わった段階では、こういうことですという話を議員の方々にも説明していきたいと思っています。
それで、松江市の方も来週ですか、対応されるでしょうから、松江市の動向も見まして、それから私どもとしては国にお伝えをするということなんですね。要するに保安院自身は9月の初めに中国電力に対しては運転再開に問題はないということを伝えているわけですけれども、我々の方がいろんな事情を説明したり、意見も聞かなきゃいかんのでということで、先方が我々の対応を待っていると、こういう状況じゃないでしょうかね。
○新日本海新聞
ちょっともう一度整理しますが、あしたについては、委員会の報告を受けて、それに対して県としての今後の対応方針というんでしょうか......。
○溝口知事
そこまでは進みませんね。まだ時間がありますから。
○新日本海新聞
いずれにしても、あした知事のお考えを表明するということでは......。
○溝口知事
今申し上げたような、議会の考えとか、それから我々自身が説明会だとか安全顧問の意見を聞くとか、あるいは松江市の考えを聞くとか、いろいろやってきていますから、そういうものを総合的に考えて、来週以降でしょう。
○朝日新聞
今現在の2号機再開に対する知事のお考えというのは、ある程度決まっているんですか。
○溝口知事
いや、今申し上げる段階じゃありませんね。そこら辺は発表するときに申し上げますから。
○朝日新聞
では、中電や国のこれまでの再発防止対策や国の監視の対応については評価されていますか。
○溝口知事
そういう点を含め、断片的にじゃなくて、総合的にお話しした方がいいと思いますので、もうちょっと待ってください。
○新日本海新聞
関連して、一般的なお考えとして、原発の必要性というものについては、知事御自身はどのようにお考えでいらっしゃいますか。
○溝口知事
一般的ですか。
○新日本海新聞
ええ。
○溝口知事
それは......。
○新日本海新聞
環境面のことですとか、いろいろあると思いますけども。
○溝口知事
一つの大きな側面は、エネルギーの確保という国全体としての問題がありますね。原子力によらずとも化石燃料とか、そういうものでエネルギーの確保が今後もいけばいいですけれども、それは難しいという状況がありますね。だから代替エネルギーをいろんな形で求めていくというのが国の一つの、日本に限りませんけれども、世界じゅうがそういうことになっているという現実がありますね。
それから、CO2、世界の、地球の温暖化という観点も、この問題と関連をしていますね。
それから、我々地元の方としては、そういう政策の目的が国として進めておられるけれども、安全でなきゃいかんというのが最も大事なことですね。そのために私どもが言っているのは、電力を起こす中国電力、電力会社はもちろん安全にやるように最善の努力をしなきゃいけませんし、それから電力というのは国の監督下に置かれているわけですから、監督するところがしっかり監督して、問題が起きないように指導する、それから指示をする、そういうことをきちっとやってもらうと。それは監督の仕方もありますし、いろんな基準ですね、安全の基準をどうするかとかということもありますし、そういうところが、国の体制がきちっとワークするということが大事なことですね。
それで、地元としては、そういうことがうまくワークするように、ちゃんとやってもらいたいということをよく伝えると同時に、説明をよく求める、問題が起きれば我々の方が今回のように、国はもう問題がないと言っても、我々自身も調べていく、意見も聞く、そういうことをやっていくことが大事だと思います。
○共同通信
表明が来週以降というお話だったんですけども、市とのタイミングを合わせるということでいえば、来週中ということになるんでしょうか。
○溝口知事
ええ、来週中と考えて。
○共同通信
中という、来週中ということですか。
○溝口知事
ええ。
○共同通信
それで、国に伝えて、議会に伝えて、それ県民向けの何か発信というか、そういうものは考えていらっしゃるんですか。
○溝口知事
もちろん県民向けには、我々は国にこういう考えでこういうふうに伝えましたということをよく説明をしていきます。
○共同通信
それはどういう形になりますか。
○溝口知事
それは、国に対していろいろ申し入れをしますから、そういうことをベースにお話をすると。
○山陰中央テレビ
ちょっと重ね重ねで申しわけないですけど、手順的には、議会、国、県民という順番でいいんですか。
○溝口知事
いやいや、同時ですよ、全部。
○山陰中央テレビ
全部同時。
○溝口知事
基本的には同時ですよ、発表するときには。
○山陰中央テレビ
国の担当者を呼ばれて、多分伝えられると思うんですけど、要望も含めてですけど。その前に議会に説明に行かれて......。
○溝口知事
それは国から9月の6日に中電の2号機の再開については問題ありませんよという説明に来られたわけですよね。しかし、我々の方はちゃんと状況を我々の方でも確認をしたり、県民の皆様にも説明したりするということでありますから、だから、国に対してすると同時に県民の方々に対してもするということですね。
○山陰中央テレビ
議会へは事前には手続は踏まれる......。
○溝口知事
議会にも同時でしょうね。もちろん説明を、何を同時というのかはあれですけども、要するに正式に発表することはあれですよ、発表ということですよ。
○新日本海新聞
松江市サイドは全協を開かれると言っておられるんですけども、県議会については、そのあたりのタイミングは。
○溝口知事
そこは、これまで総務委員会の議論だとか、いろいろもう既に我々の考えは申し上げてきていますからね。
○新日本海新聞
では、別に改めて招集したりということではない。
○溝口知事
今、そういうふうなことは考えておりません。
○山陰中央新報
松江市の判断を待って、尊重はする、松江市とどう判断するかって、もちろん協議しながらということだと思いますけど。
○溝口知事
ええ、松江市の正式な考えを我々は聞いているわけじゃありませんから、そこら辺もよくお聞きしなきゃいけませんね。
○新日本海新聞
あるいは松浦市長と直接お会いしてお話しするような機会というのも出てくるんでしょうか。
○溝口知事
いや、もうふだんからこういう問題についてはいろんなレベルで意見交換していますから。
よろしいでしょうか。
お問い合わせ先
広聴広報課
島根県政策企画局広聴広報課 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 【電話】0852-22-5771 【FAX】0852-22-6025 【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp