9月(第1回)定例記者会見(9月3日)
質問事項
2.民主党代表選挙について
○山陰中央新報
民主党の代表選が告示されまして14日に決まるということで、ちょっと前回の会見でも若干お伺いして、重なる部分があるかと思いますが、正式に候補が2人ということになって、知事に実際の投票権があるわけではないですが、あえて聞きますが、支持するとすればどちらの方かというような、何か個人的な感想でもあるのかどうかというのが1点と......。
○溝口知事
政党内のことですから、もちろんそこの党首に選ばれると総理になる可能性が非常に高いわけでありますが、党内の意見の違いから起こってきた問題ですから、やはり党内でしっかり議論をしていただいて、違いなどが国民によくわかるようにするということが大事なことじゃないかというふうに思います。
○山陰中央新報
小沢前幹事長の言葉の中で、地方に対する政策として、当時のマニフェストではうたっていた一括の交付金に関して、それが導入されれば補助金というか、交付税が今の5割から7割ぐらいでも十分やっていけるという首長がおられるということを引き合いに出して、交付金の導入というのを、マニフェストどおりということになれば積極的に進めたいという発言がありましたが、知事として、そのことについて問題意識を持っておられるかどうかはあれですが、そうした発言について何かお考えというのはありますでしょうか。
○溝口知事
一括交付金の中で、島根県として特に注視をしていますのは、公共事業関係の交付金の場合は、やはり必要度といいますか、必要度の中にはやはり整備がどこまで進んでいるかと、全国の整備の状況と比べてその地域がどうかというようなことが交付金にどのように反映されるかによります。そこが十分反映される仕組みになるということが大事なことなので、一般的に交付金化するというのはいいんだけども、各地方団体については、それがどういうふうに配分されるかという方がもっと大事なことですが、そこがまだ明らかじゃないですね。
○山陰中央新報
そこのやっぱり中身を見てみないと、小沢さんの発言がどういう意味合いを持つかというのが判断できないということですか。
○溝口知事
そうですね。だけど、整備がおくれているところには、どういう基準でそれをはかるかということがあるでしょうし、おくれているところに、じゃあどういう配分をするかということにもなるでしょうし、そういうことによるんじゃないでしょうか。
○時事通信
代表選についてもう一度お伺いしたいんですが、前回質問させていただいたときに、具体的な政策とかを聞かないと答えられないとおっしゃっていたんですが、次の首相に期待することって前回質問させていただいたときに、具体的な政策を聞かないと答えられないとおっしゃっていたんですが......。
○溝口知事
何についてですって。
○時事通信
次の首相に期待すること。
○溝口知事
期待することですか。
○時事通信
記者会見でだんだんと政策が明らかになってきた上で、今、菅総理と小沢前幹事長の主張を改めて伺って、次の首相に知事として期待することを伺いたいんですが。
○溝口知事
期待をしたいことといえば、それは日本全体が経済の状況も厳しい状況にあるわけですし、それから政治の面ではやはり政治資金の取り扱いだとか、そういう問題をめぐって問題が国内にあって、そういう問題をきちっと解決していかなきゃいけません。それが2番目でしょうね。
それから3番目としては、普天間に象徴されるような外交的な問題、安全保障に関する問題、そういうものを、どちらが党首になられるかわかりませんけども、そういう大事な問題にきちっと対応されるということが極めて重要だということでありますし、それから経済とか財政とかになりますと、政策が整合的でなきゃいかんわけですね。
そういう問題についてどういうふうに対応されるのかとか、それから約束として言われることと、実際にはいろんな制約があるから難しいわけでして、そういうところを一体どういうふうに対応していくのかというようなことをわかりやすく国民に説明していくということが大事じゃないかと思います。
○時事通信
財源的な話で、菅総理は消費税の増税についても議論を避けないというか、その話は増税議論を排除しなかったんですが、小沢氏は衆院選のマニフェストで一括交付金で財源は捻出できるとしたんですけれども、知事としては、どちらが現実路線というか、衆院選のマニフェストの遵守と現実路線、どっちの方が好ましいと思われますか。あと、どっちの方が実現可能か。
○溝口知事
だから、それは言葉ではそういうことが両方言えるわけだけども、実際にどういうふうに実行していくかというのはなかなか、この期間だけでは議論が尽きないでしょうね。
○時事通信
やってみないとわかんないということ。
○溝口知事
いや、短時間のあれで、どういうふうにやろうかというような計画があるわけじゃないですし、長いスケジュールがちゃんとあるわけでもないですし、それでまた、そういうことは決められないですよね、国民自身がどう考えるかということにもよりますから。だから、そういう難しい課題を実行していくには、やはり国民の信頼ということが大事なんでしょうね。だから、そういうものをどうやって実現していくかというようなことがやっぱり我々の側でもよく見ていく必要があるということじゃないですか。
○時事通信
国民の信頼は今、どちらにあると思われますか。
○溝口知事
それはやっぱり政治における課題であり、あるいは経済でいえば経済面でとる政策というものが実現可能なものとか、なっているかどうかというようなことですね。しかし、それは言葉だけじゃわからないですね、現実には。
○中国新聞
国民の信頼という面でいくと、政治資金問題を抱えているような人が首相になることというのは、問題があるとは感じられませんか。
○溝口知事
それは問題あるでしょうね。やはり国民が政治に対して安定を求めるわけですから、あるいは信頼を求めるわけでしょうからね。それは、それからそういう問題についてはそれぞれの候補者がどう考えるかという問題でしょうね。
○山陰中央新報
今の話を総合すると、小沢さんには政治資金に対する説明を求めたいというのと、菅さんに対してはそのマニフェストが本当に、いろいろ変化とか見直すとか言ってるけど、本当にそもそも出したマニフェストが実行できるのかを示してほしいというか、それぞれにはそういうことを期待するというふうに見受けられますか。
○溝口知事
いや、いろんな問題がまだたくさんあるでしょう。重要な問題はそういうことは当然あるわけですね、重要な問題としては。だけど、それもそれぞれの候補者は、それについて御自分のお考えを持っておられるわけですから、そういう説明なりを我々がよく判断をしていくというか、評価をしていくということが大事だということじゃないですか。
○山陰中央新報
今言ったことは、それぞれに説明責任があるという、小沢さんだけにという意味じゃなくて。
○溝口知事
そうですね、それぞれにあるということじゃないでしょうか。
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