7月(第1回)定例記者会見(7月5日)
質問事項
2. 斐伊川神戸川治水事業について
○山陰中央新報
斐伊川・神戸川の治水事業の問題なんですけれど、出雲市と県のあたりで神戸川の分水の問題が、大橋川の問題が動き出す過程において課題になっているわけですけれども、改めて今、意見照会をされている段階だと思うんですけれども、今後、河川整備計画が合意に至る過程で、県と出雲市とのこの分水するかしないかという問題は、いつの時点までに解決をしなきゃいけないというふうに知事として思っておられるのかどうかということをちょっと確認しておきたいんですけれども。
○溝口知事
分水の問題ですね。
○山陰中央新報
はい。
○溝口知事
分水の問題は、過去において県との間で一定の条件があるわけですね。その経過におきましては、私もいろいろ聞いたり調べたりしましたが、国土交通省、当時の建設省が管理される河川でありますが、県が国土交通省の要請もあって出雲市と話し合ったという経緯があります。
それで、今度実際に分水をどういうふうな形でするかというのは、国土交通省自身がいつ工事が終わって、いつそれが必要になるか、あるいはそのためにはいつごろから話をしなきゃいかんのかということが前提になりますから、国土交通省とも前の段階から話はしております。
いずれにしても分水についての問題につきましては、出雲市側の理解を必要としますから、そういうタイミングを見ながら話をしていこうというふうに思っています。
事前のいろんな話は事務レベル、あるいは私も市長さんと話をしたりしております。今、具体的なスケジュールが確定しているわけじゃありませんけれども、工事が終わって分水ができる状況になれば、そういうものが、いろんな経緯がありますが、出雲市ともよく話をして、この地域の治水に適切に役立つような方法で解決を図りたいということです。
整備計画につきましては、各関係の市町村から意見を私のところにいただいて、それを国土交通省に伝えるということになります。その過程で正式に出雲市の方から出てくるでしょうから、そういうものを国土交通省に伝え、国土交通省から、じゃあいつまでにどうしたいと、そういうふうに話が出てくるでしょうから、そういうものを受けまして、正式に出雲市と私ども、もちろん国土交通省も河川の管理者として参加するわけですけども、やっていきたいというふうに思っています。
○山陰中央新報
今のを要約しますと、工事が終わって分水できる状況になると、この地域で適切に、治水問題で適切な解決が図れるようにという意味というのは、やっぱり分水ができることと、大橋川の完成するまではということではなくて、分水が可能になるように斐伊川の放水路が完成した後には動かせる状態に県としては努力するという意味ですか。
○溝口知事
それは整備計画において、もう完成は、それは相当長い、これからもかかるわけですから、そこは明らかになっているわけですから、そうでない場合にどうするかという対応について話し合いの条件がありますから、それに沿ってやっていく必要があるということですが、完成をしても、その前にいろんな準備もあるでしょうから、そういう準備にどの程度必要なのか、そういうことについてもよく確認をして、話し合って解決を図っていく必要があるというふうに考えています。
○NHK
蒸し返すようなんですけど、そうすると大橋川改修が成る以前においても、放水路が稼働できる状況になるとすれば、それは住民の安全、防災のために稼働できる方が望ましいという考えですか。
○溝口知事
望ましいかということですか。
○NHK
そうです。
○溝口知事
それは、どういう条件でやるかにもよりますから、そういう点は国土交通省ともよく話をして対応したいということです。いつの時点でどうすべきかという点を含めましてね。
○NHK
これは松江側の住民感情かもしれませんが、放水路ができたんだったら、放水路から先に動かせるようにすればいいんじゃないかというふうに思ってますが。
○溝口知事
だからそういうことについては別途協議をするという条項が入っていますから、そういう条項に基づいて協議をしていく必要があるというふうに考えています。
○山陰中央新報
それはあそこの、文言は正確に忘れましたけど、要するに大橋川が完成するまでは分水堰は動かさない、ただし、洪水など何か特別な場合がある場合は動かせるという条項があると思うんですけど、そのことを改めて確認をし、要するに洪水が発生しそうな場合には動かしていいんですよねという確認をしとけばいいということになるんですか。
○溝口知事
そこをどういうふうな、どこまで詰めるかというのは、それは分水堰といいますか、管理者である国の状況もよく聞き、それから出雲市ともよく相談をして決める必要があると、こういうことです。
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