5月(第1回)定例記者会見(5月11日)
質問事項
2.中国電力(株)島根原子力発電所の保守管理の不備に係る住民説明会
○中国新聞
昨日、総務委員会で話があったんですが、中国電力の点検漏れの件について、県と松江市が合同で説明会をされるというんですけど、これ、行政がやるのはどういう狙いがあるのかお聞かせください。
○溝口知事
行政というか、そういう場をつくるということです。それで関係者に、市民の方、県民の方によく説明をしてもらうということです。中国電力と国にお願いしてあると。それはなぜかというと、実際の保安管理を国の基準等に基づいて中国電力がやるわけですね。
その点検に不整合、不適切な措置があったわけですから、今度はそれを是正させるのが国でありますし、あるいは国の基準から見てどういう点がおかしいというのはやっぱり、そういう監督をするところがやるほかないわけですね。
監督する当局がどういうふうに今の状況を見ているかというのをよく説明をしてもらいたいということで、松江市と我々の方で中国電力と国に要請をし、行うということです。
○中国新聞
中国電力が住民説明会をやると言っているのに、行政がそれに先駆けてやるのはなぜですか。
○溝口知事
いや、そんなことはないでしょう。要するに国に来てもらうということに意味があるわけです。
○中国新聞
中国電力の説明会には、国は来ないかもしれないということですか。
○溝口知事
それは聞いておりませんけどもね。我々が言っているのは、やっぱり国がこういう状況をどういうふうに、監督当局がどういうふうに考えているか、見ているかということをやはりよく伝えてもらわないとということです、一番意味があるのは。
それで、私は前から言っていますように、中国電力がいろいろ問題を起こして、それを問題ありと認定をして、それでこういう是正措置をとりなさいというのは、それは監督当局ですから、その機能がうまく働くように監視をするというのが我々の立場ですね。それで、そういうことが適時適切に行われるようにそういう場を設定する、これも我々の役割ですね。
○中国新聞
ただ、中国電力が今回問題を起こされたわけですよね。中国電力に非があるのに、中国電力が説明会をするのは当たり前なんですが、そこに県と市が住民説明会を開いて、いわゆる税金を突っ込むわけですよね。そこにやっぱり税金を使うわけですよね。
○溝口知事
常にそれは原子力発電について県民の方々の理解を得られるように、我々はスタッフも置いて、それから室も置いて、それからしょっちゅう実際に現場を見、それは中国電力がやり、国が監督しているだけじゃ済まないから、そういうことをやるわけです。もちろんそういうものに対して国の方からも、ちょっと詳細はあれですが、財源のいろんな形での手当とか補てんはありますからね。
○中国新聞
ある程度中国電力に負担してもらうということができれば......。
○溝口知事
それは原子力に限らず、すべてそうですよ。要するに例えば自動車の運行とか交通安全のために、要するに県が、あるいは市が行政をやるというのは、民間の活動に対して一定の監視をしたり、そういう活動が適切に行われるというのがまさに、やるようにするというのが地方団体、あるいは国の役割ですからね。そういうために税金を使うわけです。
○中国新聞
今回は、でも中国電力が説明会をするというのに、知事さんがおっしゃるように国の適時適切に行われるように、監督がですね、説明するというのはわかるんですが、どこまで意味があるのかという、中国電力がある程度しっかり説明されて、そこに例えば国を呼ぶとかですね、そういう方法もあると思うんですけど。
○溝口知事
こういう会合はたくさんあったっていいわけですよ、多くの方が関心を持つわけですから、全部来られるわけじゃないですし。それから、我々が言っているのは、中国電力は中国電力でやってほしいということは言いますが、中国電力だけの説明では、中国電力の判断しか聞けませんから、それではよくわからないだろうと。
やはり国の監督当局がこの事態を安全面から見てどう評価しているか、あるいはなぜ問題が起こったのか、あるいはそれを是正するためにはどうしたらいいかと、それはやはり監督当局の話を聞かないと全体像がわかりにくいですから、だから、そういうことをよく県民の方々にわかっていただくように、こういう会合を持つことにしたと、こういうことです。
だから、例えば原発の関連なんかでいいますと、いろんな核燃料税だとか、いろんな税金なども特別に徴収をしているわけですね。
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