10月(第2回)定例記者会見(10月26日)
質問事項
2.新型インフルエンザワクチンの接種について
○山陰中央新報
新型インフルエンザのワクチンなんですけども、先週の22日に隣の鳥取県の平井知事がワクチンの優先接種の対象者としてセンター試験を受ける高校生と、あと浪人生を含めた県独自の枠を新設するというのを示したんですけども、これ、島根県についてはどういうふうにお考えでしょうか。
○溝口知事
ワクチンの量と順番がありますからね、そういうものを見ながら、国は今のところワクチンは10月、11月と、それぞれ必要、可能なものを県に送ってくるわけですね。それに基づいてやっていくということになります。
今のところ決まっていますのは、10月中旬、それから下旬、11月中旬にワクチンが入ってくると。これは医療従事者、それから患者さんを運ぶ救急隊員の方々、そういう実際に治療に当たられる方々をまず、インフルエンザにかかっては困りますから、そういう方々に充てるということになっています。それから11月中旬には妊婦の方とか基礎疾患を持っておられて新型インフルエンザにかかると重症化しやすい、可能性の高い人たちに接種をするというように順次なっていっております。
ただ、この内容も医療従事者でいいますと、お医者さんと看護婦さんの数だけで量が決まったりして、実は病院には検査をする人とか、あるいは受付の人とかおられるわけですし、そういう人も接種しないと病院が機能しないということが起こりますから、だからワクチンの量がこれで十分なのかどうかというのは、まだはっきりは確定しているわけじゃないですね。それから妊婦の方とか基礎疾患を持っておられる方、例えば基礎疾患のある方ですと、診療所のお医者さんが、この人は受けた方がいいというようなことで患者さんに勧めたりはしますけども、どの程度の方が受けられるかというのは、これはわかりませんね。だから、もちろんそういうふうな、受験生に対応するようなことが可能な状況になるかどうかというのは、よく状況を見て判断をしなきゃいかんだろうと思います。
それから、この問題につきましては、まず県では特に高校受験について、このときにインフルエンザにかかって受けられないという人が出てくる可能性がありますから、そういう方には再試験をするということを10月に決めまして、既にそれは公表いたしております。
それから、大学につきましても、文部科学省において、まずセンター試験がありますね。それでセンター試験は来年の1月16、17日に行われますけれども、そのときに受けることができないような方の場合には、2週間後、1月30日と31日にセンター試験を行うというようなことを決めておりますし、それから各大学にも、センター試験だけで決めるところもありますし、さらにそれに加えて大学でやるところもありますから、大学については追試験の実施などについて要請を各大学にしています。そういうことも見ながら、今の問題は対処していく必要があろうと思っています。
いずれにしても、インフルエンザは死亡や重症化を防止するということ、そしてそのための医療を確保するということで、量が、そういうもののためにまず優先的に行われておりますから、そういう中で今言ったような問題につきましても可能かどうかというようなことはよく考えていかなければならないというふうに考えていますが、今のところ、こうするというところまでは来ておりませんね。
○山陰中央新報
県としては、突然つくるということはないと。
○溝口知事
それは優先すべき人、生命に危険がある人という、そういうところをやっぱり基本にしないといけないでしょう。だけど、そこは実際にインフルエンザの注射を受けられる方がどの程度いらっしゃるかにもよりますね。だから、そういう実態をよく見た上で、それから国から配分されるものをよく見た上で考えていきたいと思います。
○山陰中央新報
じゃあ、国のスケジュールどおりに進めるということでよろしいですか。
○溝口知事
いや、だからとりあえずは実態をよく見ないといけないということを言っているわけです。
○山陰中央テレビ
例えば今の御意見に関連して、知事さんも先ほどおっしゃったんですが、例えば松江赤十字病院ですと医師、看護師、医療従事者と言われる人が700人いて、事務職員など、ほかの職員さんが400人いるわけですよね。医療従事者への接種というのは感染拡大の防止のための措置であると受けとめているんですが、そう考えたら、そういった医療機関に働いている人への接種というのが、一般の人だと結局我々と同じ優先順位になるんですが、その辺については何か独自の方針を打ち出されるお考えというのはありますか。
○溝口知事
今、医療機関で働いている方、そこにはいろんな方が患者さんとして来られますから、そういう方が感染を広げるということになっては困りますから、そういうことをどう対応するかということも検討しているところです。できるだけそういう方にもやっていただくのがいいだろうというふうに考えております。
○山陰中央テレビ
それは優先順位を変えることもあり得るということですか。
○溝口知事
そこら辺については、何が合理的かということをよく実態に合わせて判断していくということでしょう。
○山陰中央新報
今は医療従事者が2回から1回になったんですけども、今後も国の試験の結果によってはほかの優先対象者も2回から1回になる可能性もあるんですか。
○溝口知事
いずれにしても、こういうのは最初からすべてがわかっているわけじゃありませんから、要するにいろんな想定しない問題なんかも出てきますから、そういうことをよく注視をして適切な対応をしなきゃいかんと、柔軟に対応しなきゃいかんと考えておりますけども、ただ、ワクチンの量には制約がありますからね。
○山陰中央新報
新型インフルエンザのワクチンの件ですけども、今おっしゃったように、命にかかわる、重症化する、医療機関であったり、妊婦や基礎疾患のある方を優先するという方針だったんですけども、じゃあ今のところ島根県では受験枠とか、そういう独自策を考えとるということはないということでよろしいんですか。
○溝口知事
今、具体的に考えているわけじゃありませんが、状況を見て、いろいろ対策もとられるわけですね。入学試験についての再試験でありますとか、あるいは他方で必要な量がどれだけ要るのかとかも見ないと、具体的に今の段階でこうするというところまでは確定するのは難しいだろうと思います。しかし、状況をよく注視をして、適切な対応、どのようなことができるか、引き続き考えていきたいということですね。
○山陰中央新報
それが見えるようになったら、それこそ今お話しになりました例えば病院の受付とか、そのあたりも対応するということでしょうか。
○溝口知事
重症になりやすい方がどの程度ワクチン接種されるのかとか、そういうところをまず押さえませんと、そういうことなしにこうしますということは、まだ言える状況にはなりません。しかし、そういうことも考えながら、状況をよく注視をしていきたいというのが現状ですね。
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