2月(第1回)定例記者会見(2月8日)
質問事項
1.平成22年度国直轄道路予算の仮配分について
○山陰中央新報
先々週、1月29日に国土交通省の所管の直轄事業の仮配分ということで、民主党の方から都道府県連に内示があって、県連によっては発表しているところもあるという今現在の状況があるんですけど、その情報について、県はどのように聞いて取り扱っておられるかというのを、ちょっとお伺いしたいんですが。
○溝口知事
県連の方では、2月2日でしたか、皆さんにも説明をされたということでありますが、私どもの方もそれと並行して、こういう動きになってますというお話は聞きました。仮配分ということで、政権与党の中でそういう情報の提供があったわけでありますけれども、広島の(国土交通省中国地方)整備局から(は情報伝達が)まだでありまして、(国土交通省中国地方)整備局の説明をよく聞いて対応していきたいと思っております。
それから、そういう中で、聞きましたが、個別の最終的な内示額といいますか、金額等はやはり3月末ぐらいになるようでありますので、その段階まではやはり仮と、こうおっしゃっておられるわけですけども、仮の配分であって、一部は幅のあるものになっているというふうに理解をしております。
○山陰中央新報
今の仮配分ということでも、政権与党から情報はあって、一説によると、国として仮配分という状況を公表して国会審議に資するというのが馬淵副大臣のお考えだったように思うんですけど、今、党の情報提供みたいなのが先行して、(国土交通省中国地方)整備局の方は、国としての公表はないという今のこの状況については適切であるのかどうかということについては、どういうお考えをお持ちですか。
○溝口知事
いずれにしましても、各地方地方は要求の段階から、あるいは要求する前の段階から、県内の状況はこうですよというような情報を国にも国(土)交(通)省にも、あるいは(国土交通省中国地方)整備局にも伝えますし、それから重点要望というようなことでは、やはり県議会の方々にもお伝えをするし、それから国に対する重点要望のときには県選出の国会議員の方々を中心にお話をすると。それぞれがそういう情報に基づいていろんな場において国とのやりとりもあると。
また、そういうやりとりの中でいろんな情報が出てくるという状況でありまして、そういう中でこういうことがあったということでしょうが、仮配分というのは今まで余りなかったかもしれませんね。しかし、国(土)交(通)省の説明を十分私も記者会見のやりとりとか国会のやりとりを聞いているわけじゃありませんが、審議の参考にするということで、事業評価みたいなことなんだという説明をされていますけども、その点については国(土)交(通)省がそういうお考えであるのかというような感想を持っているということですね。
ただ、従来、そういう問題についての国と、あるいは政府等と政党との関係、あるいは予算審議との関係につきましては、今いろんな議論も行われておりますから、そういうことをよく私どももフォローをしております。いずれにしても、各地の事情が道路の整備の状況、あるいは必要性、あるいは効果などがやっぱり適切に行われて、適切な整備が進んでいくということが大事ですから、そういう観点から円滑な情報の流れ等が構築されるということが必要じゃないかと思います。
○山陰中央新報
情報では、山陰道は概算要求より増額になっており、尾道松江線は減額のような情報もありますけど、これについてはどういうふうなお考えなんでしょうか。
○溝口知事
そこは予算全体の中で、国(土)交(通)省がそういう評価に到達をされたということでしょうが、我々としてはできるだけ多くの整備、進捗を図ってもらいたいということであります。
○山陰中央新報
その点もう少しお伺いしたいのは、島根県とすると、山陰道の整備と中国横断道の整備というのは、要するにどちらを重点的に求めておられるんですか。
○溝口知事
それは、どちらを重点ということよりも、今までの積み重ねで来てますからね、やはり交通量の多いところから整備をしていくというのは一般原則でしょうね。それは全国的に見てもそうでしょうね。そういうところの方が、いわばBバイC(費用対効果)でいえばベネフィット(効果)の方が大きいという考えでしょう。したがって、そういうところから順次整備をされてきてるということですね。基本はそういうことじゃないでしょうか。
今回の国(土)交(通)省のお考えですと、公共事業費全体を削減するということになると、もう事業として成熟しているものですね、あるいは完成間近なものは、もう完成するほかないわけですから、そちらの方に充てていくと、こういうことになりますね。そうすると、新規のものというのは、まだ進んでないわけでありますから、そういうものはしばらく待とうということになるわけですね。
従来のある程度見通しを持ってやってたのは一定の事業、総事業量を見込んでこういう考えでいこうとしたわけですが、今回の場合は途中で政権交代があり、それによっていろんな施策との関連で公共事業費をさらに削減をするということになって、そういう影響が出てきたということだと思いますね。
だから、それは島根県だけじゃなくて、全国的にも同じようなことだったわけですね。ただ、それは新規なんかですと、見てると、まだ始まってないようなものはゼロから1というようなことになっておりましたね、幅がついておって。そういう点は全体の予算の決定を見て、それから個別の事業の進捗状況、あるいはいろんな要望、過去からの要望等も配慮されて若干の見直しは行われたんじゃないかと思います。
また、そういう具体的なところはやはり(国土交通省中国地方)整備局の方に聞きませんと、それ以上のことはまだわからないということですね。(国土交通省中国地方)整備局に対しましては、いつになるのかという問い合わせを土木(部)の方でやっていますが、まだいつになるという日程は固まってないようですね。
○山陰中央新報
ここでお伺いしたいのは、仮配分がどういう扱いになるかは別としても、最終的にですね、あそこで出てきてるのは山陰道が増額になって、中国横断道は減額になってるということなんです。結局先ほどの公共事業の全体の話の中で、中国横断道はもうすぐ完成しそうだから、そこへ予算を重点化しましょうという考え方で概算要求はやったんだけれども、予算を仮配分する中で、要するに予算が山陰道に移ってしまってる状況になるんですけど、要するに。
○溝口知事
そこは、だから(国土交通省中国地方)整備局の話をよく聞かないと我々はわかりませんが、他方で、(中国)横断道と申しますか、そちらの方は(平成)24年、ちょっと正確な言葉はしませんが、(平成)24年をめどに完成をしようという方針は発表されてますから、それにどういう影響があるのかないのか、そこら辺はよく(国土交通省中国地方)整備局の話を聞くということでありまして、そちらの方が大きな枠組みとして大事なことじゃないかと思っておりますけどもね。
○山陰中央新報
いわゆる民主党さんの方がどうも中国道よりも山陰道を整備してくれということを重点的に要望しておられるんですけども、これと県の考え方との整合性というのはいかがでしょうか。
○溝口知事
県は、年が明けて、年末の段階も従来の線に沿っていろんな要望をしてますが、1月末でしたか、さらに配分に向けての、個別の箇所づけに向けて要望しておりますけれども、それはどこかを減らすというような要望じゃなくて、全部増やしてくださいと、こういう要望をやってるということですね。
それは議会の皆さん、それから県選出の国会議員の皆さん、全員に対してそういう説明をしておるということですね。だから、それから先は国(土)交(通)省の方で、全体的な中で考えられているということなんでしょうが、いずれにしてもそこのところは国(土)交(通)省、あるいはその出先である(国土交通省中国地方)整備局の話をよく聞いてからということになりますね。
○中国新聞
ちょっと関連して、増額分が15億(円)から19億(円)になったんですが、この額については、70億(円)ぐらいの追加配分を求めてたと思うんです、県としては。15(億円)から19億(円)ぐらいの上積みだったんですが、この額についてはどうお思いでしょうか。
○溝口知事
そこは、全体がどうなってるかということも見ませんとわかりませんね。我々の方はそういう全体の枠がどうであれ、この程度はやってくださいという要望を出しておって、それを各県のを積み上げると、それは足らなくなるでしょうから、そういう中でまた調整が行われるわけですね。
○山陰中央新報
この今回の一連の動きの中でちょっと気になるのが、私どもの取材では、民主党の方から県の方に情報が伝わっているのが先週の土曜日の1月30日の段階だと思うんですけれども、民主党の方も県の方も出す情報、受け取った情報を非公式で自治体の首長と民主党の幹部のみがやりとりをしてて、結局それが県民に発表しようという意図が両方ともなかったと。
この情報が非公式なのか公式なのかという扱いは別にしても、公表される考えがどこかの段階でなかったのかどうか。その情報というのは、やっぱり一番メリットがあるだろう県民に対して情報提供があってしかるべきだろうというふうに私どもは思うんですけれども、その辺、県としてその情報の扱いについて、今回、適切だったかどうかという部分(についてはいかがか)。
○溝口知事
それは情報を出される人の発表をいつされるかとか、そういうことに依存するんでしょう。いずれにしてもみんなに発表するときには一度にやるべきでしょうから、そうなるとやっぱり民主党の本部から受けられた県連がどういうふうにされるかということですね。
○山陰中央新報
結局いつぞや県職員の合格した情報を非公式に伝えていたというのが何か逆の流れでありましたけれども、結局情報を非公式に行政や政治の中でやりとりしているというような意味で、非常に政治、行政への不信感といった、そういうのが高まったと思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。
○溝口知事
今回の場合は、国(土)交(通)省のいわば仮の考え方を発表されるということであり、何かを新たに決めるということじゃないですからね、だから、それは決まった情報をどういうタイミングでやったらいいかということからお決めになるというのはやむを得ないことでしょう。我々の方も、そういう我々が発表するようなもんじゃありませんから、それは個別にどなたかに話すというようなことをすることはあんまり適当じゃありませんね。それは正規に情報を受け取った人が公平に公開をされていくということがいいんだろうと思います。
○山陰中央新報
そうすると、今回は国会審議に資する形で公表するという馬淵副大臣の政権交代による民主党の方針に基づいてやってきたものが、急に非公式のような感じで公表しないでほしいというふうな感じになった部分は、不自然さというのはないんでしょうか、その辺では。
○溝口知事
どこの部分がですか。
○山陰中央新報
仮配分がですね、仮配分にしても国会審議に資する形で公表するということは、公表が前提の話でスタートしてたと思うんですけど。
○溝口知事
そうですね、それは国会審議とか、いわば事業評価とかが個別に出されてやるべきだと、こういう考えでしょうから、そういう点は、それはそういうものの目的に合ったようなやり方を考える必要があるでしょうね。
○山陰中央新報
ということは、これは今回は公表しないでほしいという条件つきでの情報提供だということですか。
○溝口知事
いや、そういうことじゃなくて、そういうのは普通はありませんよ。しかし、それは相手が公表する前にもらった方がやるということは、普通の常識としてないでしょうね。それは、そういうものが一般的だろうと思いますけど。
いずれにしても、(2月)2日の段階ではたしか記者会見でしたか、(民主党)県連の方でも公表されて、それが報道されておるんじゃないでしょうか。だからいずれにしても我々の方としては、(国土交通省中国地方)整備局が説明をされるということで、それはいつされるんですかというような問い合わせはしておりますが、まだ日程が決まってないと、こういうことですね。
※()内は、広聴広報課が書き足した部分です。
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