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1月(第1回)定例記者会見(1月6日)


 

■知事コメント  

 

 それでは、今年1回目の会見を始めさせていただきます。改めまして、おめでとうございます。本年もひとつよろしくお願い申し上げます。

今日は、2つお話をして、それから質疑に入りたいと思います。年頭でありますから、簡単に所感のようなものを申し上げたいと思います。

 

 この前、仕事始め式で職員の皆さんにお伝えしたようなことであります。昨年はやはり政治、経済、社会、それから世界、日本、島根、それぞれの局面で大きな変化あるいは変動があった年ではないかというふうに思います。そうした動きは今年も引き続き継続をされていく可能性が高いわけであります。

 

 特に県民の皆様の生活に大きく影響する経済につきましては、年頭の地元紙など、あるいは全国紙もそうですけれども、いろんなアンケート調査などを見ますと、決して今年が楽観できるようなものではないわけであります。山陰両県の企業の方々、45%ぐらいは自社の業況が今年も悪くなるかもしれないというふうに思っておられると、島根だけで見ますと5割を少し超えるぐらいの割合になっているということであります。やはり一昨年秋に起こりました世界的な景気後退の影響がまだまだ重くのしかかっておるという状況じゃないかと思います。

 

 しかし、昨年は(景気が)底を打ったというんですか、底に当たって上昇の傾向が始まっているということは間違いないようでありまして、それは明るい動きなわけでありまして、今年はその上に向いている明るい動きをさらに支えていく、あるいは引っ張っていく、これが県政、島根県においては最も大事な課題ではないかというふうに思っておるところであります。

 

 国の方もこうした状況を勘案しまして、年末の予算編成の過程では急遽、比較的大きな補正予算を組んで経済対策を行うというようなことをやられたわけであります。県はこれから2月議会に向けまして予算の編成を行うわけでありますが、国のそうした対応を受け、また県内経済の状況を勘案しながら、県独自の予算も盛り込んだ本年度の補正予算を編成し、それから来年度の当初予算を編成し、その中でしっかりした経済対策を打っていきたいと、打っていく必要があるというのが我々の大きな当面の課題だと考えておりまして、そういう意味で切れ目のない、しっかりした経済対策を打ってまいりたいと考えているところであります。

 

 それから、政権は交代しました。そういう中でやはり引き続き地方の声をいろいろな面で伝えていく、これは引き続き重要な仕事ではないかと思います。常々申し上げていることですけども、社会的なインフラというものはソフトもありますしハードもあるわけです。教育でありますとか社会保障、医療等々、そういう面でも全国、まあまあ等し並みと申しますか、そういうものが享受できるようなことが国の一体性を保つために大事なことだと私は考えておりますけれども、それは道路、あるいは河川とか、そうした公共的な施設についても同じようなことが言えるんじゃないかと思うんですね。

 

 引き続き遅れているところがあるわけです。そういうところに対する配慮を政府に対して強く引き続き求めていくということも今年度の課題だろうというふうに思います。そういう意味におきまして、地方の声をいろんなルートで伝えていく、知事会もあります、六団体もあります、いろんなチャネルもあるわけですから、そういうものを活用しながらやっていきたいというふうに思います。

 

 それから、社会面ではやはり昨年の秋の終わりに起こったわけでありますけども、平岡都さんの本当に痛ましい事件があり、今後こうしたことが起きないように我々として全力を挙げていかなければならないわけであります。昨年12月の中旬に県民会議を立ち上げまして、そこで犯罪に強い社会を実現するための行動計画というものを決定したわけでありまして、これを今年、しっかり実行していく、実施していく、これも大きな課題だというふうに思います。

 

 そのほか医療の確保、環境の保護、教育・文化、あるいは産業振興も単に景気対策だけではなく、観光の振興を行う、あるいは県外のマーケットを拡大するようにする、あるいは都市の人々に喜ばれるような商品開発をする、いろんな努力をしていかなければならないと思います。本年がいろんな難しい、厳しい条件もありますけども、県民の方々にとりまして明るい活気のある年になるよう県庁一丸となって努力をしてまいりたいというふうに考えているところであります。

 

 それから、2番目でありますが、こちらにボタンの花が鉢で置いてあるわけであります。名前は八千代椿(やちよつばき)という名前だそうであります。御承知のように、八束町でボタンの栽培が行われ、普通は5月ぐらいですかね、咲くんですけれども、温度調整などをすることによって咲く時期がかなりコントロールできるようになって、正月の新年にもこういう花が咲くということであります。県内の生産は(平成)20年産で鉢物が1.2ヘクタール、1.6億円の生産になっておりますし、苗木は55ヘクタール、2.8億円の生産となっており、ヨーロッパ、アメリカ、台湾などに松江市が支援をされて苗木の輸出が行われておるようであります。

 

 今年の2月、来月でありますけども、台湾で島根県の方は県の物産展を行いまして、松江市、JAくにびきはそのときにボタン展を台湾で行うといったようなこともあるわけであります。本当に鮮やかなピンクの色と緑の葉っぱが新年にふさわしい飾りになっているような気がします。

 

 ちなみに、これ3本入って鉢つきで6,000円ぐらいだそうであります。また来年も露地で丁寧に育てますとずっと咲くもんですから、いいものではないかというふうに思うところであります。

 

※ ( )内は、広聴広報課が書き足した部分です。

 

 


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