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12月(第2回)定例記者会見(12月25日) 

質問事項

3.今年1年を振り返って

 

○NHK

 冒頭に、今年一年を振り返って経済とか観光の話をされたんですけれども、短いセンテンスで言うと、この一年、どういう年だったというふうに知事は思われますか。

 

○溝口知事

 非常に大きなあれでいいますと、やっぱり世界経済が新しいフェーズに入っているということだと思いますね。当たり前の言葉で言えばグローバル化というのがこういうレベルまで進展してきたかということでしょう。過去にこのような速い景気の調整が世界全般に伝わるというようなことは余りなかったですよね。それからグローバル化と同時に、過去の、要するに競争が厳しくなっているということがあるわけでしょうね。需要の減退などがあると、それに即応しないとロスが生じて、将来、景気がよくなるときに拡大をするというのが難しくなるというようなことがありますから、やはりそれも現象の一つでしょうけども。

 

 だから、これはいろんな、金融については監督の問題なんかもありますけども、それも例えば経済取引が非常に複雑になっているとか、あるいは金融の取引が複雑になっているとかね、予想しないようなことが起こったわけですね。グローバル化だとか、あるいは情報化だとか、そういうものが非常に進んできて、ちょっと予見できないような事態が生ずるような事態になっていると。新しい時代にまだ世界全体が対応し切れていないと。非常に大ざっぱな、大くくりの見方をすればそういうことじゃないかと、私は個人的には思ってますけど。及んでくればね。

 

○NHK

 つまり島根県にまでこういう影響が、雇用とか不景気、経済の影響が及んでいること自体が驚きというか、予測できなかったことということ......。

 

○溝口知事

 みんな、島根に限らずね、アメリカのウォール街でリーマン・ブラザーズという、普通の人は名前も知らないような都市銀行が倒れたと。それが9月の中旬でしょう。それから3カ月ぐらいのことですよ。そうすると瞬く間に、例えば最優良の日本のトヨタ自動車は1兆円を超える黒字だったのが赤字に転ずるというようなことが起こるわけですわね。それは日本の中でも企業の地方分散が進んでいますからね、九州でも影響し、東北にも影響し、またこの島根にも影響するというような事態になっていると。

 

○山陰放送

 清水寺で世相を示す漢字が「変」だったんですけども、知事にとってことし、漢字1文字であらわすと、どんな年だったですか。

 

○溝口知事

 その「変」がやっぱりいいんじゃないですかね。私のは、もうちょっと大きな、世界全体が大きなフェーズに入ってるというか、入りかけていると。だから、そういう状況にどう対応していくかということの準備が、いろんなところでできていないということじゃないかと。それをこれからやっていく必要があるんだろうと思いますね。しかし、そういう間、国民生活だとか県民生活だとかに大きな問題が生じないように当面対応する必要があると。

 

 


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