11月(第1回)定例記者会見(11月5日)
質問事項
7.プルサーマル計画について
○山陰中央テレビ
ちょっとプルサーマルのことについてお伺いしたいんですが、松江市長が、市が提出した意見書をもって、その耐震安全性に関するもの等判断材料としたいというふうにこのほどおっしゃられたんですが、知事はまず、何をもって耐震安全性を判断されるのかというのを改めてお伺いできますか。
○溝口知事
耐震安全性は、中国電力からの報告が出て、それを国が確認をするという手続をとって行われますね。そういう内容を見て、我々も見て判断をするということが一つですね。それから、それを見る際には、やはり専門家の意見をよく聞かないといけませんから、このたび原子炉の耐震安全性について専門の大学の先生3人を任命しまして、そういう方からも意見を聞く、そういう中で、それから原子力発電につきましては、やはり県、松江市、中国電力と、3者で協調して物事を進めようという協定がありますから、この協定に基づいて3者が納得いくような方向で検討を進めたいということであります。したがいまして、国の耐震安全性についての確認の報告もまだ出ておりませんから、そういうのを実際に見てから判断をしていくということになると思います。
○山陰中央テレビ
国の耐震安全性についての報告というのは、これは中電の最終報告がまとまって、それを受けての国の最終報告だとお考えですか。
○溝口知事
最終報告というか、2つあるわけでしょう。耐震安全性にとって非常に大事な部分の調査、評価ですね、それが中間報告として出て、それからそれ以外の部分についての報告が別途出るということでしょう。そういう2段構えになっていると聞いておりますけれどもね。
○山陰中央テレビ
ということは、最後の方を見て判断することになるんですか。
○溝口知事
だから、それは両方の内容を見てということですね。
○山陰中央テレビ
ということは、最終報告が出ない限り、島根県としては判断できないということでよろしいんですか。
○溝口知事
最終報告はいずれにしても中国電力が年末ぐらいまでには出されると思いますけれどもね、そういうふうに考えていますけど。
○山陰中央テレビ
それを受けて、また国も最終報告をまとめるんですけれども、それを見ないと県としては言えんと。
○溝口知事
だから、それは中間報告とか最終報告とかを見た上で、専門家の意見を聞いた上で判断をするということですね。
○山陰中央テレビ
となると、最終のゴーサインは来年春以降になるということで間違いないということですか。
○溝口知事
いや、そういうふうに言ってないでしょう。要するにいつ出るかはまだわかりませんから、中国電力の中間報告が3月末に出ましたね。さらに9月の初めになると柏崎の知見をもとに中間報告で使った基準地震動はそれでいいのかというチェックをしなさいというのもやって、その理論も多分国と中国電力の間でやっておられるんじゃないですか。そういうことを踏まえて国の方の評価が出るわけでしょう。
それから、それまでのいわば原子力発電所の非常に基幹的な部分についての評価になるわけですよ。それ以外の部分もありますから、それ以外の部分についてはまた中国電力の方からそれを含めた報告を出されると。いわゆる年内に出ると聞いておりますけれどもね。
○山陰中央テレビ
年内に出て、それを受けて、また国が最終をまとめるのは来年春になるんですけども......。
○溝口知事
ええ、だから、そこがいつになるかはわかりませんが、いずれにしてもそれぞれの報告の内容をよく見まして、専門家の意見をよく聞きまして、その上でさらに3者で話し合いがあるでしょう、3者の話し合いも経た上で共通の見解として最終的な結論を出すということまで私としては考えておりますけど。
○山陰中央テレビ
年度内に、例えばゴーサインを出すことができそうですか。そんなにスケジュールにこだわるわけではないんですけれども。
○溝口知事
だから、それは状況によるでしょう、そういう報告の内容に。
○山陰中央テレビ
知事、先ほどおっしゃられたのは、最終報告を見たいと......。
○溝口知事
報告というのは、中国電力の報告と、それから国の確認が2つありますけどもね。
○山陰中央テレビ
国の確認は、中電が終わってから、また最後に国もまた最終報告を......。
○溝口知事
だから、それは最終と言うけども、基幹的な部分はほとんど中間報告の段階で終わってるわけですよ。
○山陰中央テレビ
うん、ですね。
○溝口知事
ええ。だから、そういう内容をよく見まして判断を、専門家の意見を聞いて判断をしたいということであります。
○山陰中央新報
その中間報告で、耐震安全性について重要なところが固まってくるというふうなお話なんですが、そこの内容について納得がいけば、その時点で......。
○溝口知事
いや、だからそれはいろんな、要するにまだそういうものが出てませんからね、そういうものをよく見た上で判断をする必要があると。
○山陰中央新報
納得いかなかったら最終報告の方まで延びるということもあり得ると。
○溝口知事
だから、それは可能性としてはあるでしょうけども、今そういう仮定の議論をしても、どういう内容かわかりませんから、私としては、だから内容をよく見て、それから専門家の意見をよく聞いて判断をしますということです。
○山陰中央新報
松江市さんの方は中間報告の内容で固まったものが出るということで、それを中電や国に対して質問書を出しておられるんですが、そこで耐震安全性についての回答も一緒に出てくるだろうというふうに見ておられますけど。
○溝口知事
だから、それはそういうことになればそうでしょうしね。
○山陰中央新報
そこで松江市さんが判断された場合には、どうされますか、足並みをそろえられる......。
○溝口知事
よく相談してですよ。
○山陰中央新報
逆に言うと、松江市がオーケーと言う前に、県がオーケーと言うことは、知事の考え方からいうと、ちょっとあり得ないということになるんですか。
○溝口知事
やはり3者で協調して、協調してという意味は、同時決定になるように、いずれにしても最終段階でまとめなきゃいけませんからね、してということになると思いますね。
どうですか。
○山陰中央新報
知事さん、プルサーマル自体、必要なものだと思われますか。
○溝口知事
それは、国の核エネルギーの、原子力発電の原料といいますか、そのサイクルを確立するということが非常に大事な、日本にとってのエネルギー確保にとって大事なことだということで国が進めておられるわけですね。それから、そういうものを前提にして廃棄物の処理工場の建設も青森なんかで始まってるわけでしょう。やはり国全体として考えるべき道でしょうね。ほかにかわるエネルギー確保の道があれば、また別でしょうが、現状ではそういう原子力発電のエネルギーも活用する必要があるというのが国としての必要なことであれば、そういう中で検討する必要があるというふうに思いますけれどもね。しかし、そのための安全は確保されなきゃいかんという問題は別にあると。
○山陰中央テレビ
知事は基本的に松江市に合わせるということでよろしいですか。
○溝口知事
いや、それは3者が最終的にはいずれにしても合わせるんじゃなくて一致しなきゃいかんということ。
○山陰中央テレビ
別に合わせなくてもいいわけで、島根県の例えば最終的なゴーサインは......。
○溝口知事
それは島根県は島根県の専門家の方々がおられますし、そういう意見も聞きますし、それは結果として一致するということですよ。いずれにしても最終的な結果としては、一致しなければ先へ進めないということなんですね。
○山陰中央テレビ
専門家の協議というのは、また大分時間かかるのかなと思うんですけれども......。
○溝口知事
いろいろそれはあると思いますが、そういうことをよく専門家と相談してやっていきたいと思いますけれどもね。
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