11月(第1回)定例記者会見(11月5日)
質問事項
1.県制度融資の創設及びその他の経済対策について
○山陰中央テレビ
制度融資の話なんですが、率をより低金利とあるんですが、今想定してらっしゃるのはどれぐらい。
○溝口知事
これは調整中ですから最終的に決まっていませんけれども、2%切るぐらい、以下という、未満といいますかね、そこら辺を目指しているということです。
○山陰中央テレビ
現行が3%ぐらいですか。
○溝口知事
そうですね。
○山陰中央テレビ
ということは1%減が......。
○溝口知事
1%強ぐらい引き下げられないかと。経済の状況は、これからさらに厳しくなるわけでありますし、年末に向けての資金需要なんかも出ますから、早くそういう資金が利用できるようにしたいというのが我々の考えであります。
○山陰中央テレビ
大体どれぐらい需要を見込んでらっしゃるんでしょうか。
○溝口知事
需要は、実際にはそういう金融機関の窓口で話が進みませんとわかりませんが、9月に新しい融資制度を設けたわけですね、金利を引き下げたり。それがこれまでの間に大体、9月に原油高に関連して長期経営安定緊急資金、構造転換支援資金というのを設けまして、10月末現在で48件、14億3,700万円の融資が行われているということでありますから、そういうものから類推しても、かなりの融資需要が満たされるんじゃないかというふうに思っております。
○山陰中央テレビ
国も追加経済対策を発表してるわけなんですけれども、県としてもう少し、さらに追加的なことを、制度融資のみならずしていこうと思ってらっしゃる考えは、現段階では。
○溝口知事
国は経済対策でいろんな案を出しておられて、まだ具体的なところまで詰まってないやつがありますので、国の検討の状況にあわせまして、我々の方も検討しておるという状況ですね。したがいまして、今後の予定としては、11月の議会までに間に合うものは11月の議会での補正予算で手当てをしたり、またその段階で間に合わないものは来年度予算、当初予算、それから2月での補正、そんなような3つの予算を通じて必要な体制をとっていきたいというふうに考えております。
○山陰中央テレビ
次にとるべき対応というのは、どういうところが考えられるんでしょうか。
○溝口知事
一つは、国が地方自治体等に対して、自治体を通じて支援をするというのがありますから、そういうものについては国費に加えまして県費が必要なものも出てまいりますね。そういうものは県費の補正予算をしなければなりませんし、それから、国はまたいろんな交付金を交付するということも言っておりますね。そういう交付金がどういう形になるかによりますが、一般財源であれば一般財源として、それをどのように使うかということも出てまいりますね。あるいはそういうものに合わせて、県として単独事業でやっていくものもあるでしょうし、国の補助制度の県費負担分に充てられる部分も出てくるということです。
○山陰中央テレビ
県として単独というのは何か、例えば何かあれば、現段階で知事が考えてらっしゃるものというのはどういうものが。
○溝口知事
いや、それは国の制度でどの程度カバーされるかってよく見ませんと、それの中で検討していきたいと思っています。
こういう状況ですから、できる限りの手当てをする必要があるというふうに考えております。
○山陰中央新報
この緊急資金ですけど、「県制度融資に新資金を創設し」って書いてあるんで、こういう形での資金繰り円滑化支援緊急基金って、この枠組みというのは県として初めてやる枠組みなんですか。
○溝口知事
県の分としてはね。国の制度は国の制度として、それは保証の制度があるわけですね。それは保証の枠とかがありますね、国として今回、国の制度が14兆円ぐらい拡大されてますけども、それは市場金利によるという仕組みなわけですね。県の方は、その枠組みの中で金利を引き下げた資金を提供しますということになるわけです。
○山陰中央新報
これは、預託をする分は県。
○溝口知事
県がするんですね。
○山陰中央新報
県が預託をするんですか。それは国費とは関係なく。
○溝口知事
国費と関係なくね。
○山陰中央新報
国費に県の分が上乗せになる......。
○溝口知事
国費は、これはかかりませんからね、保証ですから。保証債務を実行するとか、そのときに国費でも代理弁済するとか、県が代理弁済したものに対して国費が肩がわりするとか、そういうようなことで国の方はかかっていくわけですね。だから、国の方も次の補正予算の最初にはのってこないものだろうと思いますけどね。
○朝日新聞
県の方での新たな資金の負担とかということにはならない......。
○溝口知事
ええ、県の方もそういう資金の融資枠というのは既に当初予算のところで450億円、予算の中で議会の承認をもらっていますから、その中で手当てをするということでありまして、補正予算は必要ないと、この分に関して。
○山陰中央テレビ
今預けてある預託金を使ってやるということでよろしいんですか。
○溝口知事
そうです。
○山陰中央テレビ
新たに預託するわけではないということですね。
○溝口知事
これは新たにこの分は、この資金として使われる分についてはやっていくわけですね。
○山陰中央新報
そうすると、県がこの制度のために新たに預託するという枠があるわけですか、450億円の中の。それはまだ決まってない。
○溝口知事
枠は450億円の中で使えるわけですから、それはまだ余裕がありますから、それは要するに融資の進行状況に応じて対応していくということですね。
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