10月(第3回)定例記者会見(10月21日)
質問事項
3.プルサーマル計画に対する原子力安全委員会の答申について
○山陰中央新報
プルサーマル計画についてなんですが、国の安全審査の結果が出まして、問題なしというふうな結論になったんですけれども、改めてそのことについて知事の御見解をお伺いしたいんですが。
○溝口知事
まず、やはり国の方がよく説明をしていかなきゃいけませんし、それから県もそうですけども、原発の所在地の住民の方の意見等々をよく聞いて対応しなきゃいかん問題ですね。そうするとプルサーマルと同時に耐震安全性ということについては、近年のいろんな事故もあり、そういうことに非常に心配もあり懸念もあるわけですから、そういう問題についてやはり適切な対応をしていくということを、やはりよくチェックをするというのが大事なことだと思いますね。
○山陰中央新報
耐震安全性の評価が出た上で受け入れの判断をするという松江市長さんの御意見と足並みを合わせていくということは変わりはないですか。
○溝口知事
松江市の方でそう言っておられるなら、それは一つの考え方ですね。そういうものについて市民の方々も関心が強いわけですから、そういういろんな意見を聞いて決めなきゃいかんという意味では、松江市の考え方もあるわけですね。私の方もいろんな議会での説明では、話に対しましては耐震安全性の確保が重要でありまして、この点をしっかり踏まえて適切に対応していくということを申し上げているわけですが、いずれにしても原発の問題につきましては島根県、それから所在市である松江市、それから中電との間で、3者で協調、協力していこうという合意があるわけですから、やはり松江市ともよく相談をしながら対応していかなければならない問題だと今思っていますけども。
○山陰中央テレビ
ちょっと確認になるんですけども、県としては計画を基本的に了解しているということで変わりはないんですよね。
○溝口知事
それが18年でしたか、その段階で既にそういう見解を示してるわけですね。
○山陰中央テレビ
そのまま変わりはないということ......。
○溝口知事
それはありませんが、そのこと自体は変わりないと思いますけども。
○山陰中央テレビ
先ほど知事、議会等々でもおっしゃられて、耐震安全性を踏まえて適切に対応するということだったんですが、たしか1年ぐらい前だと思うんですが、知事は耐震安全性が確保された上で最終可否をもう一度確認するというふうなコメントをたしか言っていらっしゃったと思って、ややちょっと何か弱くなったなという印象を受けるんですけども、適切に対応するというのはどういうことを指すんですか。
○溝口知事
そういうことも含めですけども、まだ耐震安全性の結果なんかも出ていませんから、そういうこともよく見て対応していくということですね。
○山陰中央テレビ
よく見て対応するということは、ノーという確率、可能性もあるということですか。
○溝口知事
それはまだ決めておりませんから、内容がわかりませんから、いろんな可能性があると思いますけども。
○山陰中央テレビ
ということは、最終判断は耐震安全性が出てからということで、松江市長と同じ立場ということでよろしいですか。
○溝口知事
そこはちょっと違いますね。そこまでは、最終判断というところまでは、どう判断が出るかわかりませんが、最終判断を見て適切に考えていきたいということですが、そこは必ずしも、具体的なところまで現状ではわかりませんから言っておりますが、耐震安全性についても大丈夫だということが必要だというのは変わりませんね。
○山陰中央テレビ
そうなんですけど、適切に対応するということは、耐震安全性の最終報告が出て、それを見きわめた上で、ちょっとこれは難しいとなったら、ノーということもあり得るということですか。
○溝口知事
それは、耐震安全性の国の調査で不十分だという、私個人はわかりませんよ、専門家の方々の意見もよく聞いた上でそういうことになれば、そういうこともあるでしょう。そういうこともありますから、耐震安全性につきましては今度、専門家の顧問の方を新たに3名指名をさせていただいて、そういう方々の意見もよく聞いてということでしょうね。
○山陰中央テレビ
ということは、1年前と考えは全然変わっていらっしゃらないですか。
○溝口知事
変わりません。
○山陰中央新報
基本了解はされておられるんですけれども、耐震安全性で何ぞ出てくれば、そこは変わるということですね。
○溝口知事
それは、18年に基本了解した段階の後、いろんな柏崎だとかの地震の問題が出てきたわけですからね。専門的に言えば、原発の発電の仕方がプルサーマルによって基本的に変わるわけじゃないんで、耐震安全性とこのプルサーマルの問題は違う問題だという議論もありますけども、しかし、市民の方々、県民の方々は、そういう専門的な意見もそうですけども、やはり耐震安全性というのが原発の最近では最も大きな関心であり問題でありますから、そういう問題について一定の評価をせずに、そっちは大事な問題でしょう。そういう問題も当然、新しいステップに進む場合は評価をした上で進む必要があるということだと思いますけどもね。
お問い合わせ先
広聴広報課
島根県政策企画局広聴広報課 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 【電話】0852-22-5771 【FAX】0852-22-6025 【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp