10月(第2回)定例記者会見(10月9日)
質問事項
1.隠岐水産高校実習船の沈没事故について
○NHK
隠岐水産高校の実習船の沈没についてなんですけれども、今回の事態を知事としてどのように受けとめていらっしゃるかということと、今後の対応として一番重点的にやっていかなければいけない点というのは、いかがでしょうか。
○溝口知事
今回は境水道で、夕刻といっても、もう日は暮れておって、暗い、見えにくい、視界の悪い中で起こったわけですね。左から漁船ですね、200トン強でありますが、練習船は右といいますか、東方面からイカ釣りの実習を終えて帰港する途中で来て、双方がどうも光を見合って避けようとして、双方がともに南下をしていって、その過程で起こったようなことであります。
やはり航行の安全ということについては十分注意をしなければなりません。船自身は専門の乗組員の方が10数名おられて、プロの操縦者が操縦していたわけでありますし、漁船の方もそういう、なれた方がやっておったわけですが、こういうことが起こったということでありまして、原因をよく究明をし、そういうことが起きないような対応をしっかりとこうしていくということが大切だというふうに思っているところであります。
○NHK
今後、県として、例えば生徒さんの心のケアとか、いろんなことがあると思うんですけれども、どういった点に一番重点を置いて対応していかれますでしょうか。
○溝口知事
今回のことにつきましては、状況の説明だとかを隠岐水産高校においてもされますし、いずれにしましても、生徒、乗組員の安全対策を、今回の事故の経験をもとに講じてもらいたいということであります。
○山陰中央テレビ
今回の実習船は2年ちょっとしか使ってない船だと思うんですが、これが、使えなくなりますが、今後、生徒さんの実習に影響はするんでしょうか。
○溝口知事
夏から年間の練習の計画があって、年内3回ぐらい残っておると聞いておりますけども、かわりの船があるのかどうか、そこら辺をよく、早急に詰めて対応を教育委員会、それから隠岐水産高校、それからそういう方面に関係の深い方の意見などもよく聞いて情報を集めて、できるだけの対応をしていかなければならないというふうに考えておりますが、まだ具体的なところが、きのう起こったばかりのことですから、これからやっていくということになると思います。
○山陰中央テレビ
影響が出そうだという受けとめ方なんですか。
○溝口知事
いや、まだそこまで報告を受けておりません。
○山陰中央テレビ
とはいえ、また新しい船、6億2,900万でしたですかね、で購入してらっしゃるわけなんですが、新しい船はやっぱり買わないといけないなという、現時点での御認識というのは。
○溝口知事
いや、そこら辺もこれからの話ですね。沈んでいるところが比較的浅いところに沈んでいますから、早く引き揚げないと、そもそも水路の障害になるようですから、そういうのもどういう状況であるかということも見なきゃいかんでしょうし、そうした対応はこれから早急にやっていくということであります。
○NHK
引き揚げの計画のめどとか、そういったものは現時点ではまだ全く未定。
○溝口知事
ええ、未定ですが、早くやるという方針であるということは聞いております。
○山陰放送
ちょっと時系列、前後するんですけれども、この事故の一報を受けられたときには、どんな気持ちを持たれましたでしょうか。
○溝口知事
事故は7時前に起こりましたけども、正確な時間は覚えてませんが、割とそれからそう経過しない時間で報告を教育委員会の方から受けております。それで、やっぱり一番心配だったことは、高校生、乗組員等に事故のようなものがあったかないかということでありましたが、それは漁船の方で救助されたということでありましたから、その点は安堵したわけでありますけども、いずれにしても、それから練習船の方は境の港に帰る予定でありましたから、生徒の人たちは帰港に備えて、もう甲板で救命用具なんかも着て下船の準備もしておられたというようなこともありますし、それから帰港に向けて県教育委員会からも担当者が迎えに来ておられましたからね、教育委員会との連絡等は早かったというふうに思いますし、それを受けて私どもへの連絡も迅速に行われたというふうに思っております。
○山陰中央新報
ただ、実習中に起こった事故ということで、改めて生徒さんに対して何かおっしゃりたいことってございますか。
○溝口知事
それは、あってはならない事故でありますから、関係者はこうしたことが起きないように、しっかり対策を講じてもらいたいということであり、乗っておられた生徒さんにはいろんなショック、不安もあったでしょうから、そこはよく高校当局におかれてケアをしてもらいたいというふうに思います。
○NHK
あと事故の状況についてなんですけれども、先ほど双方が光を見合って避けようとして南下をして起きたというふうにおっしゃいましたけれども、光というのは、船の光をそれぞれが認識をして......。
○溝口知事
そこは、光っていうのは、光がなきゃわかりませんから、光を見たんだろうという私の想像ですけども。そういう具体的なとこまで受けてるわけじゃありませんが、双方、東から、西から、西から漁船の方、東から帰港する練習船の方が来て、それで、それぞれがどうも南下した時点でぶつかっていますから、多分避けようとして南下をしたんじゃないかと。だから避難の仕方が適当じゃなかったのかもしれませんが、そういう原因を含め、今、究明中でありますから、専門的なことはこれからであります。
○読売新聞
知事としては、今現在はどういうふうな指示を出していらっしゃるということなんでしょうか、この件に関しては。
○溝口知事
一つは、やはり原因の究明ですね。それから生徒へのケアですね。それから原因の究明につきましては海上保安庁が実際にやりますから、保安庁の結果を待たなければなりませんが、それからその結果、原因がはっきりしますと、何が問題だったかということもわかるわけですから、それに対する対応というのをきちっと考えなきゃいけませんね、こういうことが起きないように。
それから、沈没した練習船から油が流出していますが、それにつきましても保安庁の方で対策も考えておられますから、中和剤をまいて油の広がりを防ぐというようなことを既にやっておられると聞いております。
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