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8月(第2回)定例記者会見(8月27日)


 

■知事コメント

 

 それでは、定例の会見を始めますが、冒頭に3点、私の方から最近の動きで御紹介したいと思うものを御紹介いたします。

 

 最初は、季節の農産物などを紹介しておりますけども、ここにありますように、黄緑といいますか、薄い緑のブドウですね、色はマスカットに似ておりますけども、シャインマスカットといいまして、2006年に国の独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構というところが開発しまして、品種登録をしたものですね。シャインマスカットと言われるように、マスカットもこの交配の主要な部分を形成しておって、ほかのものをいろいろ交配をしてこういうものができたわけですね。

 

 それで、この商品化を島根県がやっておりまして、農家の方々と県も一緒になって、どういうふうにしたらうまく収穫ができるのかということでやっておりまして、17年から18年にかけましては、出雲、雲南、安来で20アールを試験栽培ということで開始をして、20年度は約2ヘクタールで栽培が始まっておりまして、来年、21年度は6ヘクタールぐらいで新規栽培が始まる見込みであります。

 

 房がこのようにかなり大きいわけですけども、粒も1つが11グラムから12グラムぐらいありまして、皮は黄緑で薄いので、そのまま食べられますね。私も既に試食をしてますけども、中はマスカットの品のいい香りがしまして、それから糖度が高いのが一つの特徴でして、果肉はいわば伝統的なブドウよりも実が締まっているというんですか、液がそんなに、あんまり垂れないようなことですから、いずれにしても皮ごと食べられるブドウですね。非常に食べやすい、それからよくブドウの欠点は裂果といって皮が割れるということなんですが、それも少ないようでありまして、それからできるのは9月の上旬ぐらいからでありまして、温室栽培は加熱をするということはあんまり必要なくて、露地で栽培するんですけども、雨露を防ぐものはあった方がいいようですが、そういう雨露を防ぐビニールの小屋の中でつくるということであります。

 

 値段は今のところ、8月7日に大阪市場に200キログラムぐらい出しておられるようですが、今のところ希少品種ということもあって、1キログラム当たり2,000円前後でありまして、非常に高いわけです。デラウェアなどが大体1,000円前後でありますから、それよりも高いということで、大体こういう果実の生産は10アール当たり幾らとれるということで表示をしているようですけども、10アール当たりで1.5トンから1.8トンぐらいとれるということは、個人で経営されると四、五十アールぐらい、こういう果実というのは生産ができるようでして、10アールで1.5トンで、仮に2,000円とすると10アールで300万ぐらいになるわけですね。

 

 それで四、五十というと、それが1,000万近くになるわけですが、もちろんほかの県でも栽培を始めてますから、量が多くなると値段にも影響するでしょうが、希少品種であるということで値段が高いままだとするとかなりの収入になり、営業としても、事業としても成り立っていくんではないかというふうに思いまして、県としてもシャインマスカットが島根の一つの特産品になるように、さらに努力をしようということであります。後で、ここにありますから試食をしてみてください。

 

[資料]島根ぶどうの新しい顔「シャインマスカット」の出荷始まる(外部サイト)

 

 それから、2番目は広域観光圏の話ですね。国の観光圏整備による観光旅客の来訪及び滞在の促進に関する法律というのがことしの5月に公布され、7月に施行されて、そういう中で10月に国では観光庁が設置されるわけですけども、広域観光を日本全体で広げていこうということを観光庁が計画しておりまして、それで鳥取、島根両県をまたぐ地域を一つの広域圏として、国としても支援をしたいと、していこうという考えがありまして、そのためには、関係の市町村、県が一緒になって計画をつくる必要があるわけであります。

 

 その計画をつくるためには一定の場ですね、みんなが集まって相談をする場、県、市町村のほかに、例えば商工会議所ですとか同友会でありますとか、あるいはそれぞれの県、市町村の観光協会の方々、そういう方も集まってする場が必要でありまして、その協議会を本日、設立をするという運びになっております。協議会の名前は仮称ですけども、中海・宍道湖・大山観光圏協議会というようなことになる予定でありまして、この協議会におきまして事業実施計画というのを国交省につくりまして提出をすると、8月中ぐらいにしまして、国交省で認定作業を9月中ぐらいに行って、10月1日から事業開始となります。

 

 採択事業は、今年は6カ月間あるわけですし、21年度も継続をするようでありますから、その採択に向けていろんな事業を協議会の中で相談をしていこうということになるわけです。

 

 それで、参加する市町村が、島根県では松江市、出雲市、安来、雲南、東出雲町、奥出雲町、飯南町、斐川町、大田市の5市4町ということになります。鳥取の方は3市10町村ということになりました。広域観光圏を整備することによって、その地域で2泊、3泊とか、そういうふうに長い滞在をして観光を楽しむということを促進しようということなんです。

 

 それで、事業の中身としては、例えば観光案内とか観光情報の提供ということで、圏域を全部カバーしたマップをつくって、その中にいろんな場所が明示されているとか、あるいは共同でネット上にポータルサイトを設置するとか、あるいは地域のことを知ってもらうための講座を開設をするといったようなこと。2番目は交通移動の利便性を向上するということで、二次交通ですね、バス、鉄道、レンタカー等の整備をする事業、あるいは二次交通の情報提供、路線図の整備であるとか案内板の整備であるとか、そういうことを行う。

 

 それから3番目は宿泊の魅力の向上ということで、共通の入場券を作成をしたり、宿泊地の特性を生かした体験のプランをそれぞれのところでつくっていただくとか、そんなようなことが予定をされておるわけです。この計画の中にいろんな事業が盛り込まれて、その事業が国において採択されてきますと、それに対して国の方も一定の支援をしてくれるということになりますし、その中で県、市町村も支援を、可能なものを行っていくということになるという仕組みであります。

 

 それで、会長は経済界から島根県、鳥取県で1年ごとに交代をするということになる見込みで、きょうの協議会で会長の選任などが行われる予定であります。事務局は島根県、鳥取県、両県の観光所管課が事務局になるということであります。

 

 最後の3番目は、今、お手元にお配りしておりますけども、「しまねCO2ダイエット作戦」というガイドですね、地球温暖化防止に対しまして、県民の方々もそういう意識を持っていただいたり、実際にCO2を削減する行動をとっていただくということで、それを推進するために商店の方々に、CO2削減に協力をされる消費者の方々に対して一定のサービスを提供しようと。そういう協賛店を募りまして、現在のところ510店がこの協賛店になってくださっておって、このガイドを見ますと、どういうことをすればCO2の削減につながり、そしてそのことに対してどういうサービスが受けられるかということが書いてあるわけです。

 

 大体見ますと買い物袋を断ると、レジでのビニールの袋を断ると、その店のカードがいろいろあるようですけどもポイントを加算するとか、あるいは電気製品なんかで省エネの電気製品を買うと割引が多くなるとか、あるいは保証期間を10年にするとか長くするとか、あるいは自動車などもCVT車などを購入すると金融機関がそのときの融資のローンで優遇をするとか、いろんなことがあるわけでありまして、これを県民の方にごらんいただいて、温暖化防止の行動を進められるようにお願いするということであります。

 

 


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