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8月(第2回)定例記者会見(8月27日) 

質問事項

6.PTA会費等の不正流用にかかる一時補てんについて

 

○山陰中央新報

 川本高校の着服の損害額のところへ、もう9月議会で穴埋めを対応されるような方向かと思うんですが、どういう整理の仕方をしておられるかというのも改めて教えてもらいたいんですが。

 

○溝口知事

 約2,000万を超えるぐらい、不正使用というのがなされたわけですね。これは事務局長ですね、川本の事務を担当する人でありますけども、その人は、そのうち一部を返済はしたわけですね、自分の資力で可能な範囲でとりあえずはしたと。今のところ穴埋めができてないものが1,600万円弱あるわけですね。それに対しまして、PTAのお金でありますから、学校のいわば運営の長である校長先生、2人の校長先生の期間に行われておりまして、校長先生も責任をお感じになって、自発的に一部を自分たちも補てん、自分たちの個人的なお金で補てんをしようという申し出があります。それからPTAの方も、自分たちのお金ではあるわけですね。自分たちもやはり監査をするとか、一定の責任もおありになるわけでありまして、そういう点もPTAの方も考えてはおられるようですね。

 

 他方で、県としては川本高校というところで起こった問題ではありますが、PTAの資金が使われたことによって、生徒の活動に支障が出るというのは教育上も困ることでありますから、今のいろんな負担で調整ができないところは不正使用をした職員にかわりまして県が立てかえ払いをしようということを考えております。立てかえ払いをするわけでありまして、県が補てんをするわけじゃなくて、不正使用した本人に将来、資力が戻ってくれば返済を求めるということで、求償権は県が保有をしておるということでありまして、そういうような形で生徒の活動に支障が生じないスキームを考えておると。関係者の間で相談をしていただいておるということでありまして、その調整がなりましたら、9月の議会にもそのスキームに基づいた必要な措置を提案したいというふうに考えております。

 

○山陰中央新報

 今回、県立学校で起きた問題ではあるんですけれども、職員が私的にというか、個人的な犯罪で、犯罪というか、問題であって、そこに県費を出すというのは、教育上に、生徒に支障が出ないようにという、あくまでも特例というか、特別な対応ということになると。

 

○溝口知事

 そうですね。こういうケースは地方公共団体、あるいは高校等に限らずいろんなところで起こりまして、大体そういう場合にとられる方法を考慮して、こういうことを今検討しているということですね。

 

○山陰中央テレビ

 知事、先ほど9月議会にもということで、「にも」という表現だったんですが、9月議会「で」ということでよろしいですか。

 

○溝口知事

 今の状況ではそのように考えていただいて結構ですけれども。

 こういう問題は、不正使用した人に資力があれば、それは問題ないわけですけども、現実に資力がない、それでそのまま放置すると生徒などが困るということになると、やはりそこはだれかが調整をする必要があるわけでして、そういう意味で、県立高校ですから県の方でその調整をしなければならないというふうに判断をしているということであります。それに対しましては、やはり地元のPTAの方の側の対応でありますとか、あるいは事務長の上で指揮監督していた校長先生のお申し出とか、そういうものも総合的に勘案して決定をしているということです。

 

 いろんな意見は、私はそれはあり得ると思いますけれども、なるべく公平な措置を提案するようにしたいということであります。

 

○山陰中央新報

 そのいろんな意見というのは、県職員が不正をした穴埋めを公費でするということに対して多少抵抗感もあるのかなという......。

 

○溝口知事

 それはあると思いますね。そういう御意見の方も私はあると思いますが、しかし、過去のいろんな、国においてもこういう事例はいろいろ起こるわけですけども、国の方においてはいろんな制度もありますが、やはり国において調整をする、あるいは地方自治体においてもそういうことは起こり得るわけでありましてね。

 

 それに関連して、教育委員会の方では浜田でもありまして、そのあれは、あちらの方はたしか御本人の関係者等に返済の余力があって返済をされて決着したというふうに思っていますが、いずれにしても、こういうPTAの資金の管理監督をきちっとしなきゃいかんということで、全校、教育委員会の方で調査をし、それから管理監督の方法について改善をするような措置をとっておるところであります。

 

○山陰中央新報

 あくまでも前事務長さんが後々で返してもらわなければ......。

 

○溝口知事

 求償権はずっと残るわけですね。

 だから、穴埋めをしたということじゃないですね。

 

○山陰中央テレビ

 過去に例えば求償権があって、実際本当に返してもらったケースというのはあるんですか。その求償権というのは、その御本人にしかかからないわけですよね。となると、ちょっと人権にかかわるようで本当に失礼な質問にはなるんですけれども、今後、返していかれるかどうかというところの確たる保証というのはないですよね。御家族にかかる求償権は請求できませんですからね。そういうところ、そうなった場合というのはどうなるんですか。

 

○溝口知事

 それは引き続き求償権の保有者として、状況をきちっと見ていかないといけませんね。

 

○山陰中央テレビ

 とはいえ、返せるなら、多分今返してらっしゃると思うんですよ。返せないから多分こういう事態になっているわけですよね。それで、ちょっと本当に着服された方の人権ということにはかかわるんですけれども、今から例えばすべてを返していこうというふうなことができるのかどうかというのは非常に......。

 

○溝口知事

 それは、資力が回復するような事態になれば、求償して求めていくということを県としてやっていかなければならないというふうに思ってます。

 

 

 


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