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4月(第1回)定例記者会見(4月11日) 

質問事項

2.就任後1年を振り返って

 

○日本経済新聞

 知事になられてちょうど1年経たれたので、この1年を振り返ってということと、特に進めてこられた行財政改革や、産業振興の進捗状況をどのようにごらんになっていらっしゃるか、また、これから2年目以降どのようなお考えで臨もうとされていらっしゃるのか、お聞きしたい。

 

○溝口知事

 正確にはまだ知事としては1年たってないんですけれども、そろそろ経とうかというところですけれども、やはり私も県内をよく知っているわけじゃありませんし、それから、久しぶりに島根県に帰りましたわけですから、県内の事情をよく知らなきゃいかんし、それから人々の意見も聞いた上で県政というのをやっていかなきゃいかん。これが一つの基礎ですね。そういうことをやってまいりまして、それは引き続き今年もやっていこうということですね。

 

 それで、それによって私が得るものが多かったように思います。そういういろんな知識が集積をしていく、それから人々の考えがわかっていく、あるいは地域の実情がわかっていく。そういう中で県政は何に重点を置いていかなきゃいかんということが、少しずつ整理がついていくというプロセスでしたね。まだ十分でありませんから、そういうことをやらなきゃいかんと思っています。

 

 そういう中で、県政としては、やはり活力のある島根を築いていくということが大事ですから、そのための施策をいろいろ考える訳です。しかし、そのためには、悪化した財政を健全化しませんと、必要な施策も、中期的な展望に基づいて実行するということができませんから、財政の健全化をするための枠組みをつくる作業を去年の前半から10月にかけてやり、それからそれと並行して産業振興を行うという作業をして、それも大きな枠組みができ、その上で島根県全体の発展はどうなるかということで総合発展計画の作業も進めてまいりまして、後半は財政の健全化と、それから産業振興のための大きな枠組みの中でそれを実行していくという作業ですね。

 

 前者では、20年度予算をどういう形でつくるか、あるいはつくるためにも国にいろいろ地方に対する配慮をしてもらわなきゃいかんので国に対する働きかけなどをやり、20年度予算が議会の審議を経て、さらに予算をつくる過程ではいろんな、例えば給与のカットについて職員の方の理解を得るとか、いろいろ準備作業をして予算ができて、これを執行していくと。こっちの方は、4年間の集中改革期間で何をやるかということがある程度明らかでありますし、それから10年かけて県の経済に大きなショックを与えないようにやっていくという枠組みも出てきますから、毎年の状況の変化を見ながら見直して、その路線から外れてるのか外れてないのか、その路線でいいのかどうかチェックしながら進んでいけば、まあ動いていくだろうというような感じは持ち始めているところですね。しかし、世界経済の状況は不透明の要素が非常にありますし、それが日本経済、あるいは日本の財政、さらにはそれが地方財政にも大きな変動を与える可能性がありますから、そういうものをよく注意をしていかなきゃいかんというのが今年の一つの課題ですね。

 

 産業の振興の方は、いろんなことをやってきておりますし、そのために、まず県の体制の強化ということもしましたね。それから、具体的に個別の案件を進めるようにしなきゃいかんですね。県の職員の方、あるいは専門調査員の人たち、一生懸命やってくれていますし、県のいろんな誘致のための枠組みも強化しておりますけども、今年からはもう少し私自身も県内企業を回るとか、あるいは東京、大阪、名古屋等行きましたときに企業の人たちにも会っていますけども、これをさらに強化をしていきたいというふうに思っております。そういう意味で、2年目は、財政の健全化よりも産業振興の方にウエートを少しかけていくという考えを持っています。

 

 それから、そういう中で、やっぱり産業の発展のためには道路の整備だとか必要なものもありますから、そういうものについて国に働きかけていくとか、あるいはほかの分野でいえば、医療なんかがやっぱり県内非常に厳しい状況にありますね。隠岐の診療科の問題、あるいは中山間地域における公立病院の問題、医師確保等について引き続き厳しい状況が続いていますから、こういう問題についても具体的な対応を考えていく必要があるというふうに思っております。

 

○日本経済新聞

 振り返ってみて、1年、働き過ぎだったとか、そういうお考えはないですか、ほか印象はないですか。

 

○溝口知事

 1年、日々、よく言っていますけれども、新しいことの連続ですね。やはりそれは、地方行政の現場でやるということと国の行政官でやるというのは仕事の性格が違いますから。しかし、さっき申し上げたように、県下各地を回り、いろんな人とお会いし、かなり状況は、私にとって明らかになってきておると、私自身もそういう仕事に少しずつなれてきているという感じはしております。

 


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