12月(第1回)定例記者会見(12月14日)
質問事項
8.竹島問題について
○日本経済新聞
2カ月後に竹島の日、2月22日ですね、3回目を迎えるわけですけれども、溝口知事が就任されて初めての竹島の日ということで、改めてどういうスタンスでこの日、あるいは式典に臨まれるのか確認したいんですが。
○溝口知事
やはり3年前にああした条例ができたのも、国において竹島問題に対する対応が十分進まない、あるいは国民の多くの方々にもよく知られてないというような背景があってできたと聞いておりますけども、そこのところは変わらないわけですね。
私どもも東京で各所を回りますときは、例えば総務省、あるいは内閣官房等におきましては国として竹島問題を扱う部署をやっぱり設けていただく必要があるとか、あるいは外務省に対しましては正式な外交ルートで交渉してもらいたいとか、あるいは文部省等に対しましても学校、学習指導要領などにおいて竹島のことについて記述がなされるようにしてもらいたいとか、いろいろ言ってはおります。
しかし、なかなか現実に大きな進展が見られないということは残念でありますけれども、我々は引き続き粘り強くやっていく必要があると思います。そういう対応が今後も重要だろうと思いますね。粘り強くやっていくということですね。
○日本経済新聞
現時点で来年の竹島の日の式典に関していうと、特段目新しい行事というのはないのかなというふうに思うんですが、この辺......。
○溝口知事
島根県としては、2年前に竹島問題に関するいろんな資料を発掘してもらって、そういうものを整理をしてもらったわけですね。ことしの夏に報告書が出まして、それで、それを公表すると同時に、県のホームページの上にWeb竹島問題研究所というのを設置しまして、そこでそういう報告書を載せたり、あるいは要旨のようなものを韓国語で書いたり、あるいは新しい動きなども載せるようにして、それからそのウェブの上でいろんな議論ができるように体制を整備をしてきておりますし、そういうことをさらに進めていくということが大事なことであり、竹島の日はそういう意味で国民に対する啓発をし、理解を求めるということで必要な、大事な行事だと考えておりますが、今どういうことをやるのかということについては、これまでと格別変わったことが、違うことを今検討してるという報告は受けておりませんが、啓発に資するようなことはやっていくということが基本ですね。
○日本経済新聞
もう1点だけ、済みません、県民の一部には、日韓関係をあんまり刺激したくないんじゃないかとか、あるいは国の動きが実際鈍い中で、県としての取り組みにはやっぱり限界があるよねといった声もあるんですけども、そのあたりの認識......。
○溝口知事
それは県に限界はありますが、一番関係の深いところがやっぱり国論を、国の中で国論をリードするというのは必要な役割ですから、それはやっていく必要があります。
それから、そういう慶尚北道とはいわば県レベルでの交流というのは途絶えたわけですけども、民間レベルの活動はずっとやってるわけですね。それは領土問題とは切り離して、県としてもそういう民間交流が進むようにしたいと思ってますし、最近、これは報道ですから詳細はまだ確認をしているわけじゃありませんけれども、慶尚北道の金知事は民間レベルの交流とかビジネスとか、そういうものの必要性を慎重に検討しているといったような報道がありますけども、我々もそういう、交流するということは同じですから、また、こういう面においてどういう対応が可能なのか、よく考えていきたいと思います。
○日本海テレビ
済みません、あと1点あります。その慶尚北道との問題なんですが、鳥取県の方は江原道と交流再開が決まりましたが、こちらの島根県として、具体的にアクションを起こされるような意向というのは何かありますか。
○溝口知事
今までもいろんなルートを通じてとか、こちらの交流の希望は伝えておると思いますが、今般の報道がありまして、機会を見て、あるいはいろんな方法で交流を深めるようなことができないか、よく検討をしていきたいと今考えているというところですね。
○日本海テレビ
じゃあ具体的にアクションを起こされる考えがあるということですか。
○溝口知事
それは、どういう形がいいのかわかりませんけども、どういうことをおやりになる意図があって、そういう中で島根との交流がどういう分野でできるのかとか、そういうような話をするのはいいことだと思いますけどね。
○日本海テレビ
ありがとうございました。
○溝口知事
まだそういう具体的なところまでは行ってないですが、方向としては要するに領土問題と切り離した交流が大切であって、それに向けた活動はやっていきたいという方針には変わりはないということです。
○山陰中央新報
それを民間レベルにゆだねるのか、そういう民間の交流を促すように、道と県が話し合いをするということの考えは......。
○溝口知事
いろいろあるんじゃないですか。民間における交流が盛んになるようにし、それを受けてまた県レベルの交流を再開するとか。
○山陰中央新報
その交流再開というのは、なかなか一足飛びにはいかないと思いますけど、当面、道と県が民間交流が活発になるように情報交換するというのは......。
○溝口知事
そうですね、そういうときに例えば県がどこまで関与するかとか、もう民間のあれに任せるといったようなところは、まだあるわけですよね。
○日本海テレビ
具体的に向こうの知事と会われるような考えというのは。
○溝口知事
今のところはないですね。
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