１２月（第１回）定例記者会見（１２月１４日） 

質問事項

６．「今年の漢字」について

 

○山陰中央新報

　おとといですか、清水寺でことし一年が「偽」という字だというふうに言われましたけど、ことし、溝口さんは４月に知事になられて、ある意味では激動の一年だったかなと思うんですけれども、知事御自身が漢字一文字でことし一年をあらわすとするとどういうことになるんでしょうか。

 

○溝口知事

　あるメディアから、もう既にそういう取材がありまして、私はさっきの激動の「動」ですけれども、動くという「動」ということかなと言いましたが、世界全体からいってもそうだし、日本の中から見てもそうだし、あるいは私個人にとりましても動きがあった年だということですね。私も東京に長年住んでおりましたけども、この島根に戻ってきたというのは大きな動きでありまして、国の行政官の経験が長かったんですけども、地方自治の現場で働くというのも大きな動きでありますし、個人的にはそういう動きですね。

 

　それから、県知事になりましても、県内各地をいろいろ回りまして、現場を見るという仕事が大変大事なので、知事としての行動も動きですね。それからやはり県の行財政は国の制度によって大きく影響されていますから、東京に行って陳情したりするのも動きですし、それから産業誘致も大都市の企業に来てもらうためには大阪とか広島へ行ったときに、あるいは東京へ行ったときに企業の経営者を訪ねると、これも動きでして、私個人もそうだし、県政の重要課題も動きですね。

 

　さっきの財政健全化などにつきましても、秋口から総務省とか財務省とは話を随分いたしましたし、それから国でいえば、安倍内閣が福田内閣にかわったのも一つの動きでありますし、あるいは国の政策も参議院選挙での大きな動きがあって、地方に対する政策を見直していこうというのもここ数年なかった違う動きですよね。

 

　それから世界の中でいえば、やはり石油価格が上がって、これがいろいろなところに影響を及ぼしているというのも大きな動きでありますし、さらにサブプライムローンの問題で株価が世界中で下落して、これが世界の先行きに心配の種になっているわけですけども、それも大きな動きですね。そういう意味で、個人的なことを含め、ここから広げてみても、動きですが、ある意味で当たり前みたいなことかもしれませんけど。