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12月(第1回)定例記者会見(12月14日) 

質問事項

4.大橋川改修事業について

 

○山陰中央新報

 大橋川の改修事業のことなんですけれども、この前、松江の市長さんが基本的に推進をするんだということと、ついては移転の営業補償なりというようないろんな条件も国の方に求めていかなきゃいけんというようなことをおっしゃっていたんですけど、ある程度時間的な制約もある中で、島根県知事として、まず大橋川改修事業というのの現状認識ということをお伺いしたいということと、今度、月末に環境影響評価が出てくるというようなこともありまして、今後、進めていく上では鳥取県と島根県の調整というのが中心的な議題にもなってこようかと思うんですけども、その辺の考え方というのを2点、お伺いしたいです。

 

○溝口知事

 まず基本的な考え方ですけども、昨年の水害があった経験からしても、やはり松江のまちを水害から守るという意味で、大橋川の改修をできるだけ早く実施するということが基本じゃないかと思いますね。他方で、その中で工事によって影響を受けられる方々を中心といたしまして、松江市、松江の風情の改変でありますとか、工事中の影響などの懸念が出されているわけですね。やはりそれは行政が市民の方々の意見をよくお聞きして適切に対応していくということが大切だと思います。

 

 その中で、営業補償という問題もあると聞いておりますが、営業補償については法律、制度の定めによってできるものとできないものがあるわけですから、実際に工事で影響を受けられるだろうという方々の御意見などもよくお聞きして、具体的によく相談をしていく必要があると思います。それについては国の直轄事業ですから、国においてよく検討もしていただかなければならないと思います。

 

 それから、いずれにしても工事中に影響がなるべく出ないような、影響が少なくなるような方法を国とか市、それから県も一体になって取り組んで、いい知恵がないか検討していくということも必要だと思います。

 

 それから、環境影響評価については、中海の環境等にどういう影響が出るのか、鳥取県が関心事項であり、あるいは水量が多くなると鳥取県側も浸水が大きくなる可能性がありますから、そのための護岸整備も行われておるわけですけども、そういう護岸整備が早く行われるよう要請もしていきたいと思います。

 

○山陰中央新報

 現時点で具体的にまだ鳥取との、事務的にも含めて......。

 

○溝口知事

 鳥取の方は、やはり直接影響が出ると考えられる境港市、それから米子市とよく国の、国交省の方も話をされておられますし、我々の方もそういう動きの中で護岸の早期整備を要請しておるということであります。

 

 それから、その関係でいえば、事業を実際に、大橋川の改修を行う前に河川の整備計画というのが国においてできて、それについては、知事としての意見も求められますけども、沿岸の関係市町村の意見をその過程で聞くことになると思います。そういう過程で鳥取県との関係についても調整が図られていくというふうに思っております。

 

○山陰中央テレビ

 知事、時間的な制約ということだったんですが、知事自身、例えばあともう自分の任期、1期の任期中に着手しちゃうという思いだとかはありますか。

 

○溝口知事

 いや、そういうことよりも、やはりあれじゃないですか、市民の人たちが影響を受ける方々との話し合いが早く進むかどうか、いい知恵があるかどうか、それから松江の都市計画がうまく河川の整備計画と一緒になってうまくできるか、そういったことに依存をしていますから、そういうことをきちっとやっていくということが基本じゃないかと思います。

 

○山陰中央テレビ

 以前の会見で同じこと言われて、なかなか熟度が高い時期になったというふうなことを発言してらっしゃったと思うんですけども、それに比べて今は進んでいる状況ですか、それか全く進んでない、もしくは後退している、今どういうふうにお考えでしょうか。

 

○溝口知事

 やっぱり今はまちづくりの計画、基本計画について市民の方々、参加して議論されていますから、そういうところが早く進んでいくようにするということは大事ですが、そのためにはどういうまちづくりをするのか、あるいはそれでいいのか、あるいは工事中の営業補償の一定の問題にどう対応するのかといったようなことに依存しますから、やはり市民の方々との話を精力的に進め、御理解いただくように努めるということでしょうね。

 

○山陰中央新報

 先ほどの話の中で、工事中に影響が少なくなる方法を検討していく必要があるということと、それから松江市さん、松浦市長がそうやって言ってるのは、そういう営業補償というようなことを、現実としてないと、なかなか踏み込めないという部分、国に対して県としても言っていけるのか、市としてはそういう主張をするけれども、県としては、その市の立場に立って、国にそういう形で申し上げていくような、そういう姿勢というのはおありなんでしょうか。

 

○溝口知事

 具体的にどういう工事になって、どのぐらい影響が出てというところまでは、まだ話が進んでないように思いますから、多分大橋川を改修するときなどには仮橋のようなものをできるんだろうと思いますけども、仮橋のようなものをどういうふうな構造にするかとか、そういうことも影響するんだろうと思いますね。だから、もう少し具体的にまちづくりの方が進んで、じゃあ基本的にはこういう工事の骨格はこういうことにしましょうというようなことが進んでいくのと並行してやるほかないような気がしますね。

 


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