10月(第2回)定例記者会見(10月26日)
質問事項
2.知事就任後半年間の成果について
○読売新聞
間もなく知事が就任されてから半年がたつわけですけれども、半年間の成果としてどういったものがあるか、あるいはこの半年がたつことについての率直な思いをお伺いします。
○溝口知事
ほぼ半年になりますが、就任のときから申し上げてまいりましたのは、一つはやはり急を要する財政の健全化を早く、健全化の道筋を早くつくると。それから、それといわば裏腹な関係にもあるわけですけども、産業の振興、雇用の確保も進めていく、これが当座の2つの大きな課題であると。もちろんほかにも安心・安全な生活を確保する、あるいは障害者の方々など、社会的な弱い立場にある方々の対応を考えるとか、いろんなことがありますが、それは引き続きやっているわけでありますけれども、当座の話としては、さっき申し上げた2つがありまして、財政健全化の方につきましては、改革推進会議を設けたり、いろんなことをいたしまして、それから議会でもいろいろ御審議をいただき、さらにそういうものに基づきまして基本方針の案をつくりまして、今、当初から申し上げておりますように、今月末に確定をするように努力をしている最中だということで、一定の進展が見られておるというふうに思います。議会での議論も何度もいたしましたが、基本方針の大きな方向はこれで、こういう方向でしかないだろうという御意見もいただいておりますから、そういうものをベースに、今度は具体的な予算編成でありますとか、それから事務事業の見直しでありますとか、あるいは具体的にどういう部署で定員の削減を行っていくかという具体的な作業に入るということでありますし、そういう準備、まだ準備だと思いますけれども、まだ具体的な措置まで決定はされていないわけでありますが、準備の段階は一応予定で考えていたように進んできて、大変ありがたいことだと思っております。
それから、産業の振興につきましても、活性化戦略会議、あるいは雇用対策推進会議などを設けたり、いろんな意見も聞いたりしておりますが、これも今月中ぐらいには大きな方針を決めて進めてまいりたいと思いますが、具体的な行動が必要なわけでありまして、先ほど申し上げましたように、観光、IT等につきましてはそういう具体的な行動も起こしてきたと。しかし、それも行動の結果がどうなるかというのはこれからのことでありますから、さらにそういう分野についても具体的な対応を強化していきたいというふうに思いますし、それから、財政健全化と産業の振興との関係にも大きくかかわっているわけですけども、島根の将来を一体どう考えるのかと、こういうことについての関心といいますか、非常に高いわけでありまして、ある意味当然のことでありますが、私どももそういうことにつきましては総合発展計画というものの見直し、作成作業をやっているわけでありまして、それにつきましても年内にはこういう方向で進むという大きな考え方のようなものはお示しできますし、それから、それにつきましては農林水産業につきましても年度末の新しい計画を作成するということで、いろんな会議を開いたり意見を聞いたりして進めております。したがいまして、いずれもまだ準備の過程でありますが、準備の過程としては私が想定をした範囲の中で進んできているというふうに私自身は考えておりまして、そういう意味におきまして、県内各界の方々、あるいは県庁内の職員の人々の協力、支援があってできておるわけでありまして、そういう動きに対しまして、私も深く感謝をしておるわけであります。以上が大体感想です。
○中国新聞
関連してなんですが、半年、実際に澄田県政の後を継いだ格好で仕事をされてきて、県庁の職員に対する、もっとこうした方がいいんじゃないか、こうしてほしいという希望とか注文というのは特にございますか。
○溝口知事
半年、県の職員の方々と一緒に仕事をしてきておるわけでありますが、全般的な感想として、非常にまじめに、きちっと仕事に取り組んでいただいているというふうに思っています。私は、就任したときに就任式で申し上げたことでありますけども、しかし、時代は大きく変化をして、変化に合わせた対応というのが必要な時代になっておるので、やはりそういう変化によってどういうことが必要かということも変わってくるわけでありまして、やはり県民の方々の意見をよく聞く、現状をよく見るといったことが大事だというふうにして、この面でもさらにやっていく必要があると思いますし、それから、現状を見、人々の意見を聞いてどういう対応をするかというのをよく部内で検討してくださいということを言ったわけですね。自由濶達な議論が出てくるということが、議論が行われるということが大事だと。これをさらにやっていただきたいと思いますし、そういう過程で、やはり若い人はいろんな自由な発想をし得るわけでありまして、若い人の声などもよく聞いていくということが大事だということを言っておりますが、それについてもさらにやっていただくということが必要じゃないかと思います。
それから、その中でも、就任演説の中でも言いましたが、余り形式的なこと、儀礼的なことにこだわらないで、なるべく簡素にやっていくと。特に部内の作業は簡潔、簡素にやっていくということを旨として仕事をやってもらいたいと。それは若干そういう方向に進んでおりますけども、まだそういう面では改善の余地もあると思います。
他方で今度、部外に対しましてはわかりやすく説明しなきゃいかんということを言ってるわけです。時々いろんな私の発言の準備なんかもしていただいておりますけども、僕らが見てもなかなか素人の人では、こういう専門用語を使うとわかりにくいだろうなというようなのが結構ありますから、私自身はなるべくわかりやすくするように言い直しておりますけども、県民の方々、あるいは外の人々に対してはわかりやすく説明する努力をする必要があるというようなことが感想でありますかね。
だから、今までやってることを常に見直すという、これでいいのかという、そういう気持ちを維持していくということが大事じゃないかと思っております。
○中国新聞
改善の余地があると先ほどおっしゃったのは、もう少し具体的に言うとどういうところですか。
○溝口知事
だから例えば一般の方々に説明するのに専門用語じゃなくて、僕らが見てもわからない専門用語が出てきますから、それでは我々が伝えたい意思が伝えたい人に通じないわけでありまして、それはそう大した深刻な話じゃありませんけども、なるべくそういう努力をする必要があるということですね。
○山陰中央新報
知事御自身がこの半年間でもうちょっと自分はこういうところを直さないかんなって思われたこととか、指摘されたこととかはありますでしょうか。
○溝口知事
私自身に対して、人から。
○山陰中央新報
はい、御自身が考えられて。
○溝口知事
自分が考える部分ですか。
やはり自分はわかってるようでわかってない部分が随分ありますから、県内を回っていろんな話もお聞きしたりしますけども、そんな短期間で深いところまで理解できるわけじゃないんで、常にそういう限界を見せているということを頭の片隅に置いて判断をしていくと。そういう意味では、いろんな人の話を聞くというのが大事だと思っておりますね。
感想として言えば、県庁内でいろんな整理された情報を得た上で、それを一つの基軸にして現地で状況を見たり、現地の人の話を聞くことによって、それが立体的になっていくというふうに思っておりまして、そんなことをよく心がけていかなきゃいかんと。一人で得る情報というのは限界がありますから、いろんな情報が、私のところに的確な情報が来るようにするということも一つ大事なことですね。
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