９月（第２回）定例記者会見（９月２１日） 

質問事項

１．自民党総裁選挙について

 

○朝日新聞

　自民党の総裁選挙についてなんですが、今度２３日に総裁選挙がおありだと。福田康夫さんと麻生太郎さんがお二人で立候補されていますけど、県内でもきょう、県連の方で予備選挙をやるんですけども、知事はどちらの方に総裁になっていただきたいというふうに思っていらっしゃいますか。

 

○溝口知事

　御両者とも地方との関係で申しますと、自民党が、あるいは自民・公明党連立政権が地方に向けた施策をやはり重視をしていかなければならないということを主張されている点については共通だと思いますね。やはりそれはお二人の意見だけじゃなくて、自由民主党の中にもそういう声が強くなっているということを反映しているんだろうと思いますね。あと外交政策だとか、国全体にかかわる話につきましては、私がこの場で言うというよりも、それは自民党の中の選挙の話だろうと思いますね。

 

○山陰中央テレビ

　知事、関連して、地方政策だけという分野に絞っていただきたいんですけども、例えば麻生さんが、いわゆる総務相をやっておられたこともあって、２期改革、地方分権改革を進めていこうというふうな姿勢を示しておられるのに対して、何か福田さんは、やや、そういう言葉がまだ前面に出てきていないかなというような点を受けとめるんですけれども、知事はどうお考えでしょうか。

 

○溝口知事

　大きな方向については、私は変わりないと思いますね。いずれもまだ具体的な内容まで踏み込んだ議論には、いずれにしても時間的な制約もあり、なっていないようですから、今後の体制が新たになりましたら、そういう体制の中で我々も県選出の国会議員の方々と一緒に、新しいリーダーに働きかけていくということだろうと思います。

 

○山陰中央テレビ

　地方政策のみの観点において、自分が党員だったら、どちらに軍配が上がる、その具体像が今見えてない中でですね。

 

○溝口知事

　その政策と同時に政策を支える人が背後にいて、やっぱり体制が政治の体制として、どっちが安定して政策の遂行をできるかということも重要な要素でしょうね。言葉で語った政策、それを実現していく体制ですね、どっちがそういう政策の遂行能力、あるいは体制が強固であるかということは大きな要素でしょうね、政治の世界においては。

 

○山陰中央テレビ

　ということで、見きわめられないということですか。

 

○溝口知事

　そういう面からいうと、福田候補に対する報道等では、党内の支持と期待が強いようですね。政治はそういう２つの要素があると思いますね。自分が実現したい政策と、それを遂行する力があるかどうか、あるいはそれがうまくやれる経験とか、リーダーとしての資質があるかということでしょうね。

 

○山陰中央テレビ

　そうなると、やはり福田さんがいいかと。

 

○溝口知事

　いや、私がいいとかということじゃなくて、今、日本の政治が重要な岐路にあるわけですから、そういうところでやっぱりしっかりした体制が築かれるということは、日本全体のみならず、島根県にとっても必要なことでしょうね。政権がやはり安定していないというのは、いろんな政策の実行、実施に障害が出るということですからね。早くそういう意味で安定した体制、いろんな政策を実施し得る体制が築かれるということは、島根県にとっても大事だし、県の執行部の責任者である私にとっても大事なことだというふうに考えておりますけども。

 

○山陰中央新報

　関連して、特に地方政策の部分、非常に興味があるところだと思いますけれども、次の政権に地方政策として望むことというようなことは、ある程度優先順位を持って知事の中に浮かびますですか、やってほしいことということですけれども。

 

○溝口知事

　やはり国全体を見渡したときに、早く不況から脱して発展が始まったところと、そうした発展がおくれているところがあるのは事実だろうと思いますね。そこで、後者の部分について、島根県などもそうですけれども、それぞれ努力をしておりますけども、やはり国全体のバランスというところから見れば、そういう発展のペースがややおくれてきたところに対する配慮を、この際強化をしていくと、これは国全体のバランスを回復するために大事なことじゃないかと思っておりますね。具体的にいえば、やはり財政力の弱い地方公共団体に対する国の財源手当て、平たく言えば地方税や地方交付税を含めた一般財源が充実をしていくということが最も大事な要素ですね。

　それから、個別でいえば中山間地域、離島、あるいは産業でいえば農業といった、やや弱い部分について、国がそういうところに目を向けると、施策を展開するということが大事じゃないかと思いますね。