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6月(第2回)定例記者会見(6月29日) 

質問事項

5.県民対話について

 

○日本経済新聞

 就任以来、県内各地で県民との懇談会を頻繁に開かれているわけですけれども、回を重ねての感想ですとか、そういった中で参考になった意見、あるいは印象に残った意見、その辺がありましたらお聞かせください。

 

○溝口知事

 各地で、一つは県外から来られている若い人たちと話をしたりしまして、その人たちは農業の分野に従事をされておったり、あるいは隠岐ではイワガキの事業を御自身で始められたり、そういう方がおられまして、やはり一つは都市の若い人々も、こういう世界があれば来て住みたいんだという人がたくさんいるなということは実感としてわかりまして、そういう面で県としても定住の促進なんかに努力していく、そのやり方をうまくやっていくとかいうことがありますし、それからもう一つは、新しい産業がそういう地域おこしのために各地で行われておって、やっぱり熱心なところはそれをリードする人たちがいるということですね。それはやはり若い人、若いといってもある程度経験を積んだ方もおられるわけですけども、そういう人がリードしておりまして、やはりそういう人が出てくる、そういうことが大事だなと。したがいまして、私どもの方も地域おこし、産業の振興等についても、そういう地域でリードする人を育てていくし、市町村もそういうことが大事だとか、あるいは隠岐の病院なども参りましたが、確かにお医者さんの数が少なくなって大変な面もありますけども、働いている人は一生懸命地域の医療のためにやっていこうというふうに、決して状況が悪いから、先行きは見通しがないんだということじゃなくて、今の体制の中でもできるだけのことをしようと、皆さんに喜んでもらえるようなことをしようというふうに一生懸命働いておられるというようなことを見ますと、我々もやはり、さらにそういう努力を支援するようなことを考えなきゃいかんとか、実感として何が必要だということが私なんかにわかるということが大事ですね。それをやはり抽象的な文字に書かれた政策の上に人の肉声を聞き、表情を見ることによって、それが肉づけされるというところに大きな効果があり、やはり知事のように、その地域の政策について、ある意味で大きな責任を持っている人は、そういう現場の人々の感じをやっぱりよく把握をし、よく意見を聞かなきゃいかんというふうに思ってまして、今後もそういうことを可能な限りやっていきたいと思います。私の物の見方とか判断に大きな影響を、いい影響を教えていただいていると。

 例えば多伎のイチジクなんかの話も、驚いたのは、ほとんど高齢者の方が自分の家の前のかつて水田だったところにイチジクを植えまして、それを毎朝の日課のように、仕事であると同時に楽しみですね、そういうようなことでイチジクの生産をしておって、イチジク農家の専業農家がイチジクをつくっているんじゃなくて、いわば、言葉は悪いですが、素人の延長としてそういうことをやり、それが楽しみでもあると。出荷のときにはそういう人々が集まってきて会話を交わしたりして、つまり産業の振興であると同時に地域の活性化、あるいは個人にとっては健康にも随分いい影響があるようですね。医療費などもあの地域では病気が少ないとかというような話を聞きまして、単に産業じゃなくて、それはいろんな面に影響があるわけだから、そういうことを進めるのは大変有効だなあというようなことを生に聞くことができるわけでして、それを聞かないと、ほとんどそういったような情報はなかなか入ってまいりませんね。そういった感想を持っております。現場が大事だと、現場の声を聞くと。

 


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