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5月(第2回)定例記者会見(5月16日)

「しまね産業活性化戦略会議」の設置について


■知事コメント

 

 もう一つは産業の活性化ということを私は選挙の過程で言ってきたわけでございます。これにつきましても、これまでいろんな努力がなされておるわけでありますが、しまね産業活性化戦略会議という会議を設置をいたします。こちらの方もやはり各界の有識者、あるいは実際の経営者の方々に参加をいただく。13名でございますね。こちらの方は県外からお二人参加をいたしていただいておりますが、11名は県内の事業をやっておられる方、あるいは有識者の方、そういう方々であります。産業の活性化につきましては、どういう考え方で臨んでいった方が島根にとって円滑に進むのか、いろんな戦略を、大きな戦略、骨太のところを御議論いただき、我々はそういう意見を参考に、具体的な活動に移っていくと、こういう性格の会議でございまして、これも10月ごろには島根県としての産業振興の戦略、ビジョンのような形で出したいということであります。

 

■質疑応答

 

○山陰中央新報

 所掌事務のところで本県の産業振興ビジョン策定と産業振興施策の立案、推進、評価ということなんですけど、先日、これまでの施策を見直して検証するということをおっしゃっていたんですが、ある程度、この会議で話し合われる部分もあると思うんですけども、知事御自身が選挙期間中と、この業務、10何日間過ぎて、これまでの産業振興政策と今後あるべき姿というのをある程度持っておられると思うんですが、それをちょっとお聞かせいただきたいというのと、先日の記者会見でも宍道湖・中海圏域の産業集積の力というものをすごく期待しているというふうにおっしゃっていたんですが、今回、産業戦略会議の人選で、そういった点を意識したメンバーの方がいらっしゃったのかということを2点、ちょっとお聞かせください。

 

○溝口知事

 一つは、産業、いろいろあるわけですね。最後の点からいえば、この中海・宍道湖圏域は製造業がいろいろな形で出ておられるわけですね、日立金属でありますとか富士通でありますとか。それは今後も集積がそういう分野で進みますから、さらにそれを推し進めたいというのが私の気持ちですね。そういう意味で、そういう製造業の方がこの委員の中に入っておられますね。それから島根の強みの一つは、私はいろんなところで言ってきたわけですけども、豊かな自然があり、それから古き伝統ある文化があり、歴史があると。そういう意味では、あるいは温泉とかもあるわけでして、観光というのは大きな要素ですね。それで、そういう点もさらに進めたいと、そういうことですね。

 それから、農業の方は農業の方でいろんな米とか、あるいはほかの作物でも都市の人が好まれるような銘柄作物というのが開発、進んでおりますけども、農産物をさらに加工してそれをやっていくということも開発の余地が多いわけでして、それは新技術の開発のセンターでも研究してますし、そういうことをさらに活用していきたいということでありますね。

 それから、3番目は私が感じてるのは、例えばこの松江の地を見たりしますと、豊かな自然がある一方、文化施設なんかも随分ありますし、医療の機関も松江・出雲圏域というのは全国的に見てもレベルの高いところでありますし、教育という点を見ても非常にレベルの高い地域でありまして、私は情報産業というのは技術者が産業の核になっているわけですけども、その技術者が大体若い人たちですね、今、業界をリードしているのは。松江のソフトビジネスパークのようなところで子会社が例えばできて、そういう人たちが松江に住んで子育てをする、あるいはレジャーで行っても、すぐマリンスポーツができるようなところでありますし、あるいは島根半島の向こう側に行くと釣りなんかも容易にできるし、冬は大山のスキーもできるようなところであり、文化も美術館だとか舞台芸術だとかいっぱいあるわけで、若い人々、そういう人々が住んで仕事をするのには非常にいい条件を備えていると思ってまして、例えば島根の中に職がないんで、ソフトの開発事業がどんどんふえるわけじゃないんで、島根から出ていって、外でそういう分野で働いている人というのはたくさんおられるわけですね。この地でそういう情報産業が発達すれば、そういう人たちも戻ってくる可能性もあるわけです。今、情報産業なんかが一番困っているのは、仕事はどんどんふえているわけですよ。しかし、技術者を確保するというのが難しい、そういう話を聞いておりますから、ちょうどソフトビジネスパークという用地もありますし、そういう分野についても製造業とは違った分野として推進をできないかなあと、今考えて担当部局にも検討してもらっているところであります。そう遠からず具体的な活動を始めたいというふうに思ってまして、そういう点につきましても、どういう戦略でそういうことをやったらいいとかというようなことを産業活性化戦略会議で議論して教えていただくとありがたい。そういう意味で、そういう分野の方々も委員にしていただいているということであります。

 

○島根日日新聞

 今度の座長と顧問の立ち位置と、あと佐々木正さんを委員ではなく、なぜあえて顧問にしたのかという、その2点をお伺いしたいです。

 

○溝口知事

 佐々木先生は、もう島根県の側の人としていろいろ御指導いただき、働いておられますから、そういう意味で委員というよりも顧問として全体についてアドバイスをいただければということであります。

 私が座長でありますのは、私どもが産業振興活性化をするためにどういうことをしたらいいかというアドバイスをいただくということなんで、我々の気持ちが議論の中に反映していくということが大事だと思いますし、それから私自身がこういう問題に取り組んでいく必要があると思っておりますから、私自身が座長として参加するということであります。

 

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