就任記者会（５月１日）

質問事項

４．人口減少

 

○山陰中央新報

　県内の人口が減り続けておる現状をどのように受けとめていらっしゃってますか。原因が何かというところと、あと対策をどのように考えて、今いらっしゃるかというのをちょっと伺いたいんですが。

 

○溝口知事

　人口が減っているというのは、基本的には日本全体の経済の発展の仕方とかかわっているというのが私の見方でして、産業の発展とかが大都市を中心に行われておって、島根などは交通の便が悪かったり、あるいは平地が少なかったりといったようなことで、産業はこの地であんまり発展してこなかったわけですね。したがって、若い人たちが継続的に島根から大都市に出ていくと、それは勉学もありますね、それから勉学をした後、雇用がこの地にあまりありませんから大都市に残ると、あるいは高校を卒業しても島根だけでは雇用がないので大都市に出るといったことがあって、若い人が外に出ていくということが一番大きな原因ですね。若い人は外に出ていきますから、残る人は人口の中では高齢者が多くなるわけですね。つまり次世代の子供を産む若い世代が減っているということが一番大きな問題ですね。だから、そのためには産業興し、この地で雇用をふやしていくというような努力をしなければならないということですね。

　それから、もう一つは県内にもちろん若い世代の方々もたくさんおられるわけですから、今度はそういう人々が子育てをしやすいような、あるいは出産をしやすいような支援をできることをいろいろな形でやっていくと。それはいろんな努力がなされておりますね。教育でありますとか医療でありますとか、あるいは民間の人が若者、子供、子育て世代に対してボランタリーな支援をするというようなことも行われていますし、そういうこともやっていく必要がある。

　それから、３番目は島根のような自然の豊かな地に都市の人々が住みたいといって定住をする人も少しふえてきていますね。これもいわば世の中の変化を反映しているわけですけども、そういうものも活用していくといったような、３つでしょうかね、対応としては。

 

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