就任記者会(5月1日)
質問事項
2.産業活性化会議と改革推進会議
○山陰中央テレビ
産業活性化会議と改革推進会議、例えば今考えてらっしゃる規模だとか、その意義づけですね。
○溝口知事
財政改革推進会議も戦略会議も、あんまり大勢でなくて、10名前後の会議を念頭に置いていますが、ただ、その人たちだけで議論するんじゃなくて、その場に各界の人をお招きしまして、各界の人の意見もその場で開陳をしてもらって、広く意見を求めると、そういう場ですね、意見が官の方からももちろん情報として出ますし、それから民間の方々もその場に来てお話ししていただく、そういう議論の場というふうにお考えいただきたい。それが一つですね。
もう一つは、この会議の内容は皆さんに公開をしていきますので、メディアを通じて県民の方々にもその場でどういう資料が出されて、どういう説明がなされて、どういう意見が出ておるというようなことを、会議をして県民の方々にわかっていただくようにしたいと思っています。それによって県民の方々が財政の問題でありますとか、あるいは産業活性化の県の考えでありますとか、そういうことをお知りいただくと。財政の改革の方は、やはりこれから厳しい時期を迎えるわけでありまして、県民の方々の財政に対する理解、あるいは財政健全化を行う際に、こういうふうにすべきじゃないかという県民各層の意見をちょうだいしないと、なかなか県全体としての構想、考えはまとまっていかないと思います。そういう意味で、県民の方々に情報をお伝えするファンクションも有するという、そういう役割を果たしていただくことを期待してるということであります。
その結果、今度、結論が出てまいりますね。出てまいりますと、それが県の方針なり、県として総合的に考えなきゃいかんものももちろんあると思いますけども、そういう県の方針の骨格を形成するようなものになっていくと。それが将来の県の政策を導いていくもの、そういうことを期待しているわけでございます。
○中国新聞
イメージで結構なんですけども、特に財政の改革推進会議、どこまでこの会議で定めようとしていらっしゃるのか、盛り込もうとしてらっしゃるのか、そこら辺はいかがでしょう。
○溝口知事
それは、大きな方針がなきゃいけませんね。それからもう一つは健全化を進める手順と申しますか、あるいは将来の展望が大体こんなふうに動いていきますと、例えば財政赤字はいつごろまでにこの程度にするといった数量的な展望がなきゃいけないと思っております。その2つですね。それをするために具体的に何をしたらいいかということになりますと、それは議論の仕方にもよりますし、それから日程的な制約もあるでしょうから、どこまでのものになるかは、やりながら考えていくということでございますが、細かいところまで及べるかどうかはやり方次第になると思いますね。しかし、大きな方針、骨格がなければならないと。それに基づいて細かい検討が行われる、そういう基準になるような考え方、そういうものがなきゃいかん。そういうものを実現しないと財政の健全化ができないといったようなところまで必要でしょうね。ただ、それは、それが直ちに県の施策そのものになるわけじゃなくて、多分会議の答申というような形になるでしょうね。それはその骨格が当然県の政策の中に生かされますけども、他方でほかに利害の関係する人たちが多いわけでございますから、そういう人々との調整ということも、その後に必要になるでしょうね。
○NHK
この2つの会議ですが、知事が私的に設置する懇談会的なものなのか、あるいは公的に設置する県の機関、諮問機関になるのかということと、それから、どういう人たちを念頭にして、どうやって選定するのか、この2つを教えてください。
○溝口知事
性格は、まだこれから詰めた上でいたしたいと思いますが、いずれにしても、どういう性格のものであろうと、産業振興の戦略をつくるということ、もう一つは財政の中期的な健全化を図る方策と展望をつくっていただくといいますか、意見として出していただくということですね。
○山陰中央テレビ
メンバーは。
○溝口知事
メンバーは、なるべく各界を代表するような人を選びますが、先ほど申し上げましたように、代表するような人々も、それはいろいろあるわけでございまして、都合がつく方も都合のつかない方もおりますし、期間が短いですから短期間に選ばなきゃいけませんけども、ただ大事なことは、その場に委員でない方々を、いわば御意見を言っていただく人ということでお招きをしますから、足らないところはそういうとこで補充をしていくと、意見を聞くという意味ではですね、そういうやり方を考えておりますけれども。
○NHK
各界というのは県内あるいは経済界とか、そういう......。
○溝口知事
大体県内中心ということですね。県外でも適当な人がいて、そういう島根のことに関心があって、やりましょうというようなことがあれば、そういう人が入っていただいてもいいかと思いますが、そこはまだこれからのことですね。しかし、大体は県内の方々というふうにお考えいただいた方が、今の私の考えに合うと思います。
○山陰中央新報
これまでの県の会議ですと、例えば県会議員さんとか県の幹部が入る例があります。委員は......。
○溝口知事
委員は、民間の方々、県庁以外の方々というふうに考えていまして、もちろん予算だとかに関連、財政の健全化なんか関連してくる話ですから、当然この改革委員会で審議するのと並行して、議会の方々あるいはいろんな方々との意見交換は密にやっていきたいというふうに思っています。
○朝日新聞
その会合はどのくらいの頻度で開きたいと考えていますか。
○溝口知事
例えば財政改革の会議ですと、9月の中旬ぐらいまでには結論のようなものが出てくる、10月の末までに最終的なものを作成しようとすると、改革会議としては。そうすると、6月の初めに第1回をやりますと、一月に3回も4回もというわけには多分、この委員の方々の都合だとかもありますから無理でしょうから、一、二回を考えていくとなると、どうでしょう、6回前後というようなことになりますかね。まだそこら辺が決めておりませんけども、そんなことになりますし、会議の前に説明したり意見交換したりというようなやり方で時間が足らなければ補充していくということもあり得るでしょうね。
それからもう一つ、財政健全化の会議は、あれは一つの場ですね、そういう議論をし、県民の人々に情報が、その場を通じて流れていくという場ですが、意見を聞く場としては、私自身も各地方に、地域地域に出てまいりまして、いろんな機会がありますから、そういうときに、また各地の方の意見を聞くというようなことも改革会議の外で、周辺でやっていくことを考えております。
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