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3月(第2回)定例記者会見(3月26日) 

質問事項

2.日本銀行総裁の不在について

 

○山陰中央テレビ

 元財務官としてお伺いしたいんですが、日銀総裁が不在になってるわけなんですけれども、これが国際金融に与える影響を元財務官だったということを踏まえてお伺いしたいんですが。

 

○溝口知事

 いやいや、それは中央銀行の総裁ですから、早くそういう重大な、重要なポストが埋まるということは大事なことですね。もちろん代行が決まっておりますから、代行でいろんな業務はなされていきますけども、やはり総裁そのものとは違いますからね。ただ、日本銀行における政策決定は政策委員会でやるわけですね。総裁と2人の副総裁と、あと政策委員が何人でしたか、そこの一員としてやって、政策決定は政策委員会で決めますから、その体制は変わらないわけですね。だから、国内の金融政策に直ちに影響が出てくるとは思いませんけども、しかし、総裁は国外あるいは先進国間の協議の場なんかにも出て、日本の状況を説明されたりするわけですけども、ああいうところはやっぱり総裁の仲間というような場になっていますから、なるべく、みんなファーストネームで呼び合うような世界ですから、同じ仲間で議論していると、そういうのは必要でしょうね。

 

○山陰中央新報

 関連して、今回の日銀総裁の人事の空白の一つの理由が、民主党が主張している財政と金融の分離の原則がありますね。この財金分離について、これはどうしてもこれを守らなければならないのか、財金分離の原則についてどういうふうにお考えになっていらっしゃいますか。

 

○溝口知事

 その問題は、日本の中でいろいろ論議を行って、経緯のある問題ですから、一般論として論ずる話と、日本の中の90年代の半ばから国の行革が言われ、あるいはバブルが崩壊する前のいろいろな経済政策をめぐる論議、それからその後の、バブルの崩壊した後の金融システムをどういうふうにして安定させるか、だれがどういう責任をとるべきかといったような議論の中で出てきてる問題ですから、そういう問題を抜きに今ある与野党間の調整の問題を見る際に、そういう経緯がありますから、それ抜きで議論するというのはなかなか難しいでしょうね。そういうことを抜きにしていえば、外国の事例を見ましても、欧州ではECBの総裁は前のフランスの財務次官ですから、あるいはフランスの中銀の総裁はやはり財務省の次官の人なんかがやっていますから、全くの一般論でいえば、そういう問題は必ずしもないわけですけども、日本の中ではやはりいろんな経緯があって、民主党の一つの主張であるということでしょう。

 


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