３月（第１回）定例記者会見（３月１４日） 

質問事項

４．学力低下について

 

○山陰中央新報

　学力についてなんですけれども、議会でも質問が幾つかあったかと思うんですが、センター試験で全国４６位だという、その学力低下と言われている現状をどのように見ておられるかというのと、原因が何であるかといったところをどのように感じていらっしゃるか、教えていただけますか。

 

○溝口知事

　私も詳細を知っているわけじゃないんですけども、あの結果は民間のそういうテストなんかをやられる機関が各県とか高校とかにヒアリングをしてまとめたものですから、悉皆的なものじゃないようですね。

 

　そういう前提のもとでその数字を見ますと、東京とか神奈川とか大阪とか、上位はそういう大都市圏の都道府県でありますね。そこはもう画然として分かれておりまして、それから低い方は、島根もそうですけども、中国、九州、四国、東北のいわば必ずしも大都市でない県が多いですね。そこから私が思いますのは、個々の子供たちの能力とかそういうことじゃなくて、早くそういう受験勉強をする態勢に入るかどうか、それに大きく依存しているんじゃないかというのが私の見方ですね。

 

　実際に東京なんかにいますと、公立の中学校、高校以外に、私立の学校、それから国立の高校とか中学校というのは大きな役割を占めてますから、早い段階で入学試験を受けなきゃいかんという環境にありますから、小学校の低学年ぐらいから、もう既に勉強をするといいますか、そういうモードに入りますから、ある意味でそういうテクニカルな勉強もしないとテストの成績が上がらないというところがあるようでありまして、そういうところが影響しているのかなあという感じがいたしておりまして、その問題は学校教育そのものということもあるかもしれませんけども、そういう子供たちを取り巻く環境、そういうものにも影響されているんじゃないかという気がしますね。

 

　たしか英語と数学の方がそういう点数の低いところでは点数が低いというような傾向があるように思いますけども、そういうところはやはり、そのための特別な勉強をある程度しないと、なかなか点数が上がらないというようなところがあるんじゃないですかね。だから、そういうものを早くやった方がいいのかどうかというのは、これはまた別の判断だろうと思いますね。