1月(第1回)定例記者会見(1月11日)
質問事項
1.大橋川改修事業について
○新日本海新聞
大橋川改修に伴う環境影響調査についてなんですが、一昨日の委員会でおおむね妥当だということで了承されましたので、やがて若干文案修正の上で報告書として公開されて、県に意見照会が来ると思うんですが、それを受けて、県は報告書をどのような方法で評価、検討なさるお考えでしょうか。
○溝口知事
手続としては、両県の市町村といいますか、関係の公共団体に送付されまして、それを公表し、閲覧できるように、まず県、市町はやりますね。それと同時に国交省は住民説明会をやることになってるわけですね。そこで住民の方々に説明をしながら、その上で意見をもらうと、こういうことになりますね。それに基づきまして、意見に対して国交省の方はどういう対応をするかというのを考えるわけですね。必要な対応をしなきゃいかんものは対応するし、あるいは説明を十分することによって対応できるものもあるかもしれませんが、それは意見によって国交省は判断をされて、いずれにしても必要な対応を国交省はとられると。そういうものを取りまとめまして、意見がこんなのがありましたと、こういう見解でこういうふうに対応しますというのを国交省がつくって、それをまた地方公共団体、我々のところに、両県に送ってまいりますから、我々はまたそれを見ますし、あるいは関係の市や町長さんのところにも行きますから、そこで調整をしながら、県としての意見を取りまとめて国交省に出すと。国交省のそれまでに来た対応で不十分なようなところがあれば、これはやっぱりこうすべきじゃないかというような意見を取りまとめて出すということになりますね。それで、その上で国交省の方で方針を検討されますし、それで意見を反映した最終的な取りまとめができて、その過程できっとやりとりもあるんだろうと思いますね。その上で最終的な報告書がまとまって、それで、そういう判断で、最終的な報告書の判断でその後の手続に入っていくということでありまして、そういうプロセスをきちっとやっていくということが大事だと思っておりますけどもね。
○新日本海新聞
それは国交省が住民意見等を踏まえて、事業所見解としてまとめて、それが両県に通知、それを両県が妥当かどうか検討すると思うんですか、その検討に当たっては、県としてはどういった方法で検討されるんですか。外部の専門家等からの意見も聞いたりするんですか。
○溝口知事
県の方も、これはやっぱり専門的な知見がないとできませんからね、県の環境のやはり委員会がありますから、そういうところにも諮りまして、専門家の意見も聞きながら最終的な我々の方針を決めたいと思っておりますけども。
○新日本海新聞
そうすると、県の内部検討だけではなくて、外部の専門家の意見も聞いた上で、妥当かどうか......。
○溝口知事
県自身が一般的な制度として持っておりますから、そういう場を活用して、専門的な意見を我々としても聞いて対応したいということであります。
○新日本海新聞
その上で国交省の方に回答されるということになるわけですね。
○溝口知事
ええ。それからやっぱり鳥取、島根両県に深く影響するところでありますから、両県でも意見交換を密にやっていく必要があるというふうに考えていますけど。
○新日本海新聞
一方、護岸整備の問題も絡むわけですが、現時点では大橋川改修事業について、鳥取県側に島根県側として同意を求める時期については、いつごろを想定しておられますか。まだ......。
○溝口知事
まだあれですね、環境評価がとりあえず出たばかりでありますし、国交省の環境検討委員会で昨日、一昨日ですか、見られて、これからそれに基づいて関係県当局、市、町に聞くという段階ですから、まだそういうプロセスを終えませんと、どういうことになっていくかはわかりませんが、いずれにしましても、必要な手続を着実に踏んでいくということが大切なことだと思っています。
○山陰中央テレビ
知事として、特にシジミの問題が島根県にとって皆さんの関心事なのかなと思うんですけれども、塩分濃度が、いわゆる水が2キロ上昇すると、大橋川でなかなかシジミはとれなくなるんじゃないかというふうな漁業者の懸念があると思うんですけれども、そういうところは島根県としてどういうふうに払拭していこうとお考えですか。
○溝口知事
一昨日の環境検討委員会においても、その点、議論をされましたね。それで、会議の終了時に委員長の方からは、シジミ漁への影響の問題については別途議論の必要があり、国交省に対しまして、そういう検討する場を設けるよう要請をするということになっておりますから、ここで、まず対応がなされていくというふうに思います。これもやはり、たしか検討委員会の場では専門的な、いわば自然の環境ということでは、それはそうかもしれませんけども、漁という面となると、別な視点が要るんじゃないかという意見が出されて、そういうことにしましょうということになったようでありますから、そこの場における検討の進展を私どもも見守っていきたいということであります。
○山陰中央テレビ
以前もお伺いしたんですが、何とか自分の任期中に着手するんだというふうな意気込みだとか、そういうふうなものは。
○溝口知事
いや、そういう、何ですか、こういう問題は環境評価とか、やっぱり専門的な観点からきちっと進め、さらに住民の方々の理解をよく得るということが大切なので、あらかじめ、いつまでにこうしなきゃいかんというようなことではなくて、やはり着実に専門的な検討を進めた上でやっていくのが適当だろうと思いますけど。
○山陰中央テレビ
一方で、ダム完成で平成22年度ですか、ダム完成するんですけれども、その中で、公共事業削減の中で、なかなか翌年度までに多少でも本格予算をつけておかないと、他の事業に振り分けられてしまうという懸念があって、なかなか大橋川改修というのが、さらに着手がおくれるんじゃないかと思うんですけれども。
○溝口知事
いや、それは別な問題ですね。やはり今やっているのは環境にどういう影響があって、そこに問題がないかというところをやはりクリアしないといけませんね。
○山陰中央テレビ
そうなると、着手の事業年度にはそうこだわっていないということをお考えですか。
○溝口知事
いやいや、それは別な問題でありますけども、いずれにしても円滑にこの事業が進んでいくと、その上で住民の方々の理解を得ながら進めなきゃいかんと思いますね。
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