3月25日(火)県民いきいき活動奨励賞の受賞者の方々と懇談しました
平成20年3月25日(水)「島根県県民いきいき活動奨励賞」の授賞式が、県庁知事室で行われ、表彰式終了後、県庁内で受賞者の方々と知事との懇談会を開催しました。
奨励賞を受賞された団体は、いずれも県内で使命感を持ち、積極的に地域の課題に取り組んでおられる団体です。出席者の方々から、それぞれの活動のご様子、活動を始められたきっかけ、思いなどについてお伺いしました。
「おやこ劇場松江センター」の理事長神田理恵(かんだまさえ)さんは、「少子化、核家族化などで子育てが難しくなってきています。家族の中にも様々な問題があります。そこでわくわくどきどきするような舞台芸術を親子が一緒になって楽しめる空間を提供し、この体験を通して家族の中の話題が広がり、家庭の和が形づくられる。すべての子どもたちが夢を持って、心豊かに成長できるよう支援していきたい」と活動にかける熱い思いを語られました。
また、「民間シェルターかざぐるまの会」の事務局長渡部通恵(わたなべみちえ)さんは、「かざぐるまの会ではDV(家庭内暴力)被害者の方に新たな人生の場を提供する活動をしています。24時間スタッフが待機しており、いつでも電話で相談を受け付ける体制となっています。」と昼夜を問わず被害者救済のために取り組んでおられる様子を話されました。
その他の出席者の方々からは、「受賞が活動の励みとなる」「県民のいきいき活動が活発となるような意識啓発が必要」などのご意見をいただきました。
写真:受賞者の方々と(知事室)
知事は、出席者のご意見に熱心に耳を傾け、「行政は島根を活性化する様々な公的な取り組みを行っています。また、民間も企業の経済活動、雇用の場の確保など、幅広い分野で島根の活性化に取り組んでおられます。しかし、この二つの世界(行政と民間)の真ん中にNPO、自治会、各団体などが取り組んでおられる「県民いきいき活動」のような第三の世界があります。この第三の世界の活動が島根を元気にします。これからも、表彰制度など、これらの活動を評価、支援する取り組みを行っていきたいと考えています」と受賞者の方々の活動に期待を寄せ、支援することを約束しました。
※「県民活動いきいき活動奨励賞」
「島根県県民いきいき活動促進条例」に基づく、「県民いきいき活動」(営利を目的としない、不特定多数の方々のために役立つ県民の自主的な活動)のうち、特に先駆的又は地域社会への貢献度が高い活動などを表彰することにより、その活動への関心を高め、併せて、その活動に取り組む団体の社会的評価を高めることを目的として平成17年度に創設されました。
今年度の受賞は次の8団体の方々です。
○江津要約筆記サークル「ひまわり」(江津市)
要約筆記活動を通して、聴覚障害者の福祉の増進と社会参加のために活動されています。
○「島根県清音会」(松江市)
喉頭摘出者が早期に社会復帰し、いきいきとした生活を営むことができるように「第2の声」(食道発声)習得のための発声訓練の指導を行っておられます。
○女性と子どもの支援のための民間シェルター「かざぐるまの会」(松江市)
DV(家庭内暴力)被害者を対象とし、暴力から逃れ、自立していくための支援をしておられます。
○中央病院ボランティア「ハーモニー」(出雲市)
受診される患者さんとご家族に安心と安らぎを感じていただくための院内活動をはじめ、ボランティア意識の啓発と活動の輪を広げるための取り組みを行っておられます。
○特定非営利活動法人「おやこ劇場松江センター」(松江市)
すべての子どもたちが夢を持って豊かに成長できることを目指して、舞台芸術の鑑賞、自然体験活動を行っておられます。
○特定非営利活動法人「こころの森」(出雲市)
出雲市内の精神障害による長期入院患者を訪問し患者とふれあい、退院の促進を支援しておられます。
○特定非営利活動法人「なごみの里」(知夫村)
特別養護老人ホームや入院できる病院のない一島一村の知夫村で、最後まで暮らしたいという高齢者の願いを叶えるために、自宅を開放し24時間体制で介護する看取りの家を開設しておられます。
○日本語ボランティアグループ"だんだん"(松江市)
県内初の日本語ボランティア団体として、外国人の方を対象に日本語教室などを開催しておられます。
※各団体の活動の詳細については県NPO活動推進室のHPをご覧ください
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