冬支度(その2)
令和6年12月16日(月)
飯南町の週間天気予報も、雪だるまマークの日が増えてきまして、先の土日には本格的な雪も降り、ついにセンターも雪化粧。
雪かき終わりには、暖をとる場所が欲しいところです。
ということで、ホールのペレットストーブの出番がやってきました。
11月末には一度試運転したのですが、昨シーズンより、炎の勢いが強い感じがします。
昨シーズンは、木の「表面」にあたる「樹皮」を主に使った「樹皮ペレット」を使っていたのですが、 今シーズンから、三瓶自然館「サヒメル」から譲り受けた、木の「芯」にあたる「木部」を主に使った
「木部ペレット」を使っています。
並べて比較してみると、明らかに色味が違いますね。
くわしく調べてみますと、木部ペレットと樹皮ペレットの「燃えやすさ」を調査した研究の報告に行き当たりました。
物が燃えるときには酸素を消費するわけですが、ペレットを燃やした時に消費される酸素の量の変化を測ることで、各種ペレットがどのように 燃えるのかを検証する、というものでした。
結果としては、木部ペレットの方が、樹皮ペレットに比べて、火をつけて「炎を出して燃えている(有炎燃焼)」時に、多くの酸素を消費し、 激しく燃焼している、というものでした。
(なお、炎を出さずに燃えている、いわゆる「炭火(すみび)」は無炎燃焼と呼ぶそうです。)
ペレットの管理や品質の影響もあるので、一概に言えるものでもありませんが、木部ペレットの炎の勢いの方が強いのは、ペレットの原材料の違いによるもののようです。
今シーズンも不定期ではありますが運転しておりますので、タイミングが良ければ、パワーアップしたストーブで暖を取っていただけるかと思います。
(森林保護育成科狩野)
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