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10月26日「紅葉の琴引山縦走」を開催しました

令和6年11月13日(水)

 

先週からの冷え込みで、県民の森でもようやく「見頃かな…?!」という時期を迎えたようです。

11月12日の草峠線の紅葉画像

11月12日の林道草峠線の紅葉

例年は10月下旬が一番綺麗な時期になりますが、今年は気温が高く遅かったようです。

キャンプ場周辺や小田川沿いでも、赤く色づいた木々が目にとまるようになりました。

 

さて、10月26日(土)に第9回目の県民の森ふれあい講座「紅葉の琴引山縦走」を開催し、県内外から17名のご参加がありました。

琴引山(標高1,013.4m)は「出雲国風土記」にも名前が登場し、大国主命の御琴が眠ると伝わる山です。県民の森には含まれませんが、県民の森からの縦走コースを利用して春はスキー場、秋は飯南町の野萱地区へ下山しています。

琴引山頂の画像

山頂からの眺望と、可愛らしい「い~にゃん」像

県民の森から琴引山まで約3時間、野萱地区へもしっかり2時間歩く、ふれあい講座の登山では最も長いコースです。

県民の森からブナ林の縦走路を歩いて琴引山へ

県民の森和恵展望台までバスで移動し、琴引山まで5.5キロの道のりを出発しました。

出発地点の画像

今年は緑の葉が多く色づき前でした。

ツチアケビの画像

ツチアケビ

 

きのこが生えている画像

暖かいせいでしょうか、登山道脇の朽ちた切り株からマムシの頭がニュッと出たり、しばらく歩いた先ではスズメバチがとまっている木の近くを通ったり、緊張する場面がありました。

自然を楽しみながらも、様々な生物の生息する場所へ出かけていくことを改めて感じました。

 

和恵縦走路を歩く画像

色づき前で残念でしたが、これから冬に向けて、森の中が明るくなっていく季節ですね。

 

頭上の紅葉の画像

頭上で少しだけ、ウリハダカエデが紅葉していました。

琴引山まであと1.2キロ

縦走路との分岐点(琴引分かれ)にようやく到着し、ここから琴引山頂まであと1.2キロです。

分岐点から急坂を下る画像

急な坂を下っていくので、滑らないように自然と足に力が入ります…。

 

山頂までの最後の登りの画像

下った後、山頂まで再び30分登るのですが、この緩々と続く登りが、見た目以上に脚に堪えます。

山頂からの眺め

山頂からは青空が澄み渡り、360度の眺望でした!

山頂からの三瓶山方向の眺めの画像

三瓶山もくっきりと見え、景色を堪能されていました。青空が嬉しいです!

山頂のいーにゃん像の画像

山頂のい~にゃん像(帽子はスタッフのもの?!)

琴弾山神社へお参りする画像

趣のある石段を登り、琴弾山神社へお参りしました。

長い野萱ルートで下山

山頂からは「野萱(のがや)ルート」で下山しました。

広場にあるコース表示の画像

 

野萱ルートを歩く画像

野萱ルートは平成23年頃から再び整備が始められ利用されるようになった登山道で、山頂より西側へ下る長い尾根歩きが特徴です。

このルートには大国主命の御琴にまつわる旧跡はありませんが、地元来島では子どもの頃に登っていたという思い出深い登山道のようです。中腹には来島の町が窓のようにみえる展望台もあり、他ルートとはまた少し違った魅力が感じられます。

 

ふもと付近の造林地を歩く画像

山麓に下りてきてからも、スギ造林地を通り集落に出るまでの時間がかかりました。

集落内の道路に出た画像

ようやく道路に出ることができました。

集落内から振り返る琴引山の画像

最後は琴引山を振り返りながら歩きました。2時間前にはあの山頂にいたのだなと思うと、歩いてきた距離を実感できます。

午後4時の下山になり、長時間で大変お疲れになったと思います。ご参加いただきありがとうございました。

講座アンケートにお寄せいただいた感想をご紹介します

お寄せいただいた感想は、自分達では気がつけない事を新たに感じることもあり、また何よりも、山を歩く楽しみがストレートに伝わってくるようで、スタッフも嬉しく拝読しました。掲載許可をいただいたものをご紹介します。

  • このコースは2度目です。個人では困難な縦走ができて満足しています!貴重な機会ですので、今後も継続して企画してください。
  • 個人では縦走することが大変な登山口と下山口へのアプローチにマイクロバスで移動することができて有難いです。
  • この度は登山イベントに参加させて頂きありがとうございました。とても素晴らしい講座で充実した時間を過ごすことができました。スタッフの方々もとても優しく楽しい方々で安心して気持ちの良い登山をすることができました。当日は天気も良く山頂からの景色は感動的で離れがたい気持ちにもなりました。道中も楽しくあっという間でした。また参加したいと思います。この度は本当にありがとうございました。
  • 好天に恵まれ、爽やかな登山となりました。山頂からの眺めは素晴らしく、また、憧れの琴引伝説の地に伺う事が出来、感動でした。長丁場の登山となり、少々疲れました(笑)
  • 整備された登山道で気持ち良く歩けました。ありがとうございました。ただ休憩がちょっと多いかな…という印象でした。
  • 約20人の参加者に対して6人のスタッフとは、改めて手厚いなぁ~と思いました。このコースはバスで高度を稼ぐので、距離の割に楽してブナ林歩きが楽しめるので大好きです。時節柄キノコ専門家の同行があると最高ですが、贅沢ですね(笑)お世話になりました。
  • 参加できて良かったです。
  • 熊の心配があったりと、個人では行けない山につれて行ってもらえることが、とても貴重で、ありがたいと思っています。サポートして下さる方々も、みなさん親切で、毎回楽しい時間を体験させていただいています。
  • 送迎があり、このルートを歩けるのは有難いです。天気も良く、360度パノラマビューで最高でした!三瓶山も丸ごと見れて感激しました!ありがとうございます。
  • 個人では回れないコースなので大変助かります。スタッフの方のチームワークがよく、毎回楽しみです。

県有林管理スタッフ

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島根県中山間地域研究センター
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