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平成23年度県民いきいき活動奨励賞受賞団体の概要
【生馬文芸会(松江市)】
会長山根克彦、S52.3設立、会員数32名
◆活動概要
生馬地区住民の手による世代を超えた文芸作品の発表の場として手作りの総合文芸誌「生駒」を発刊
(写真左)生馬文芸会創立30周年記念式典
(写真右)地区の文化祭も活動発表の場
◆活動において評価された点
世代交代をしながら34年間にわたり、地域に根ざした文芸作品の発表の場を提供し続けてきたことは大きな成果である。
地域の小学校や養護学校の児童生徒から、サークル活動で長年文芸活動に親しむ高齢者まで、幅広い年齢の参加者があり、地域の文化振興に大きく貢献していることがうかがえる。
◆受賞者のコメント
生馬文芸会は、昭和52年に創設以来、地域の総合文芸誌として活動してきました。受賞の報に一同喜びに沸いています。
この度の受賞を励みとして、より活発な活動を行いたいと一同語り合っています。
理事長安部才朗、H17.3設立、会員数11名
◆活動概要
隠岐の島町那久地区における高齢者通所介護施設の運営、地域住民の交流の場、地域の災害時避難所としての役割も持つ
●高齢者デイサービス施設運営を通した地域福祉の活性化
介護施設であると同時に、子どもたちが気軽に集まり、利用者との交流が生まれるなど、地域住民の交流の場となっている。
H19年の豪雨災害等で、近隣住民の一時避難を受入
(写真左)2歳の孫娘は最高のいやし介護職員
(写真右)地区の避難・消火訓練
◆活動において評価された点
介護の枠を超えて、子どもの健全育成、地域活性化など多方面の効果をもたらしている活動である。
UIターン家族が率先して地域に根付いた活動を展開し、それに地域住民が賛同して、ともに地域を盛り上げており、今後さらに高齢化する集落において、まちとしての機能を維持するために必要とされる存在であると思われる。
◆受賞者のコメント
たいへんな名誉で、私ども法人一同、身の引き締まる思いでございます。
受賞にあたりましては、推薦をしていただいた宇野正さんをはじめ、常日頃からご指導をいただいている隠岐の島町役場並びに都万支所の皆様、そして何事にも協力していただける地域の皆様に心から感謝を申し上げたいと思います。
【がんサロンおおだ(大田市)】
代表三宅雅子、H19.2設立(H17.4活動開始)、会員数6名
◆活動概要
県内初の地域主体での運営によるがんサロンを開設、患者と家族が抱える思いの共有と不安の軽減、仲間づくりによって自分らしく日常生活を送れるように支えあうことを啓発
●患者や家族の痛みや不安に対する支えとなり、大きな勇気を与える活動
「傾聴」、「笑い」、「音楽」を積極的に取り入れた憩いの場
患者や家族一人ひとりの体験談を皆で聞くピアカウンセリング
医療機関や行政等のネットワークに参加、患者や家族の現状や意見を伝える
(写真左)傾聴おたがいさまのインストラクター
(写真中)平成23年6月市民交流会の様子
(写真右)気軽に参加のドクター
◆活動において評価された点
地域に開かれたがんサロンとして、勇気、学び、憩いなど、様々な効果をもつ場となっており、患者や家族のみならず、地域住民全体の安心感につながる活動である。
医療機関や行政等の関係機関とネットワークを持ち、患者や家族につなぐ取り組みは、納得のいく治療や療養の選択に向けて大切な役割となっている。
◆受賞者のコメント
この受賞と活動の紹介が、療養生活を送る方へのささやかな道筋となることを願い、大変うれしく思います。
傾聴の心得を学びながら互いを支えあい、笑いや楽しみをもって免疫力を高めることを大切に活動してきました。
お一人おひとりの不安や急変時などには、ふさわしい支援者へつなげられるように、地域の医療福祉関係者のネットワークに参加して啓発活動を行っています。
【キララライフセービングクラブ(出雲市)】
会長佐藤成晃、H14.8設立、会員数30名
◆活動概要
出雲市岐久海岸(通称:キララビーチ)における、海難防止を目的とした県内初のライフセービングクラブ
●海の安全を通じた地域に根ざした地道な活動
6月初めから8月中旬まで、毎週土日7時間の岐久海岸での監視活動
島根大学教育学部と協力して学生の課外授業・社会経験の場として受け入れ
地元小中学校における海の安全や応急対応に関する講習会
(写真左)JFしまね海難救助隊の皆さんとの合同海難訓練
(写真中)「海の安全教室」と万一の場合の「着衣泳」講習会内
(写真右)毎年恒例の岐久海岸でのガード状況。3班に分かれて、海岸の安全を見張る。
◆活動において評価された点
県内初のライフセービングクラブとして発足以来、活動拠点の海岸における死亡事故がゼロということは、何よりの成果である。特に子どもたちが海(自然)にできるだけ自由に親しむために、無くてはならない活動である。
小中学生への安全教育、大学と連携した学生教育の場としての役割も担うなど、専門的、実践的な視点で、活動の幅を着実に広げている。
◆受賞者のコメント
今回、受賞決定のニュースにメンバー全員が感激をしており、今回の受賞は、地道に活動を行って来たことへ勲章であり、これからの活動の大変励みになります。益々これから受賞させて頂いた事に恥じない様、精進をしてメンバー力を合わせて岐久海岸のガードを中心に、学校への訪問講習会も続けて行きたいと思います。
【グラントワボランティア会(益田市)】
会長石田彰、H17.10設立、会員数96名
◆活動概要
島根県芸術文化センター「グラントワ」を拠点に、来館者や参加者へのおもてなしの気持ちを持ち、会員が生きがいを得ることを目的に活動
●自分の出来る時間や特技を活かしたボランティア活動
参加したい活動を10のグループから選んで登録し活動
花の生込みや神楽衣装制作、ギャラリートークなど趣味や特技をいかした活動
外部講師を招いての接遇講習や、文化事業を独自に企画
(写真左)生花グループの女性メンバーたちによる生花風景
(写真中)フロントグループによる夜神楽公演のお客様案内
(写真右)発送グループによるグラントワ情報誌の発送準備風景
◆活動において評価された点
多岐に渡るボランティア内容、参加者の幅の広さ(地域、世代)、参加者数の増など、着実に地域に定着した活動となっている。
活動がポイントでたまり特典を得られる制度や、趣味や特技を活かしたボランティアが選べるなど、会員の活動意欲向上につながる仕組みを取り入れている。
◆受賞者のコメント
グラントワで展示・公演される文化事業を、市民としてしっかり支えたい。支援活動に参加することで、個々の生きがいを見つけたい。これがボランティア会の目的です。美術や音楽や演劇その他の催しに、来館したお客様には満足していただきたい。お客様の満足を感じること、それが催しを支える会員の喜びです。受賞を励みに、グラントワと共に着実に歩んでいきたいと思います。
【さくらんぼの会(隠岐の島町)】
会長岡田光江、H12.5設立、会員数37名
◆活動概要
隠岐の島町内に暮らす精神障がいがある方の社会参加と地域での役割づくりを支援する活動
●交流会・ミニサロンの開催
当事者とその家族が一同に集う交流会や、住民、ボランティアが集うミニサロンを生活圏
域ごとに開催し、社会参加のための支援活動に取り組む
地域の中で暮らしやすい雰囲気作り
(写真左)交流会は生活圏域の会場を持ち回りで開催
(写真中)精神障がいがある方が地域で笑って暮らせるまちづくり
(写真右)ミニサロンは生活圏域ごとに開催、障がいの度合いに応じた活動
◆活動において評価された点
精神障がいのある方の社会参加のための支援活動として、地域や行政等関係機関の協力のもとに一般住民を視野に入れた活動が行われている。
地理的事情(離島、各集落が離れている等)から、閉じこもりがちな環境になりやすいにも関わらず、当会の活動により精神障がいを持つ方が暮らしやすい気運を作る「心のバリアフリー」が地域において着実に拡がりをみせている。
◆受賞者のコメント
2000年に立ち上げた精神保健ボランティアの会・さくらんぼの会も丸12年を迎えようとしています。精神に障がいのある人が、島の中でどの地域でも当たり前のように外出して余暇を楽しみ、心から安らげる場ができればという想いで活動を続けてきました。
今回この賞をいただくことになり、感激と喜びでいっぱいです。
仲間が喜び、家族の安心としてこの活動があるならば、今後ともさらにたくさんの町民の皆さんとふれあい、皆で感動を分かち合いながら続けていこうと改めて心に誓っています。
【里山を育てる会(松江市)】
会長石井美己、H14.9設立、会員数62名
◆活動概要
当初荒廃していた、松江市田和山史跡公園の森を自然学習の場としてふさわしい里山として整備しようと発足、自然に親しむ場として活用される環境づくりを行う
●里山としての森の環境整備と活用
間伐や竹の伐採、除草による環境整備
地元小中学校の学習支援や地域住民を対象とした自然観察会
自然環境保護に対する住民意識の向上
(写真左)地元小学生の学習支援活動
(写真中)子どもも参加しての里山作業
(写真右)10回目を迎えた植樹祭
◆活動において評価された点
荒廃した公有林を市民の力で整備し、子どもや市民の学びの場として活用される取り組みは、地域の資源を大切にするという想いを次の世代につなぐものとして効果の大きい活動である。
高齢者が生きがいを持って精力的に活動している点が生涯学習と健康増進にもつながっている。
◆受賞者のコメント
高齢者の活動として、毎週1回松江市の「自然学習の森」の整備に取組み、今年で10年
目を迎えます。現在では森の活用にも力を入れ、地元の小学校が行う森の学習を支援した
り、一般市民の来訪者を案内しています。この度の受賞を会員一同喜び、これを励みとして
今後とも里山の整備や活用を継続して進めます。
【波多コミュニティ協議会(雲南市)】
会長藤原好、S57.4設立、会員数400名
◆活動概要
地区の自治会、消防団や体育協会などの地域活動団体などで構成される地域自主組織による地域づくりの取り組み
●住民の声を行政に届ける地域自治組織
災害時には自主防災組織として機能するなど、人口減少や高齢化が進むなか、地域の活動を組織的に行う仕組みとして地域住民全戸加入の体制で地域づくりに取り組む
(写真左)15自治会をまわり、住民の意見を聞き取り調査
(写真中)波多地区全体での防災訓練
(写真右)毎年恒例になっている雲南市内小学生の自然体験合宿
◆活動において評価された点
地域課題の発見・解決に向けて、様々な団体・機関と連携して行っている取り組みは、地域自治組織の活動のモデルとなる取り組みと言える。
特に防災に関する取り組みは、各地域において喫緊の課題となっているが、地域をあげた実行力がある体制づくりを行っている。
◆受賞者のコメント
波多地区の住民みんなが、自分のこととして地域全体を考え、お互いを気遣い活動している心が伝わったものとうれしく思います。人口が減っていくのは仕方がありませんが、これからも住んでいるみんなで思いやりながら暮らしていけたらと思います。ありがとうございました。
【特定非営利活動法人バリアフリー・シネマ&ライフ・ネットワーク(松江市)】
理事長中嶋春喜、H17.8設立(H12.12活動開始)、会員数14名
◆活動概要
障がい者、高齢者、子ども、外国語のわからない人、誰でも楽しめるバリアフリーの映画を提供
●映画のバリアフリー版製作、普及
映画に翻訳、字幕、音声ガイド、吹き替えなどを講じたバリアフリー版を製作
制作にあたって、声優や収録など多くの市民ボランティアが参加
出雲市の障がい者団体「はあとピアいずも」メンバーとしてバリアフリー映画祭を開催
(写真左)声優練習風景(写真右)声優収録風景
◆活動において評価された点
バリアフリー映画製作は、障がい者や高齢者が自由に映画を楽しみたいという、これまではあまり着目されてこなかったニーズに取り組んだ活動である。
ボランティアを広く公募することにより、活動が広く知られ、さらなる拡がりをみせている。
障がい者や高齢者等への福祉的側面だけでなく、産業としての将来可能性を感じさせる。
◆受賞者のコメント
バリアフリー名作映画製作事業では、毎回プロジェクトチームを組んで障がい者・高齢者をはじめ14歳〜80歳までの多くのボランティア声優が参加しております。始めは棒読みのセリフしか言えない素人声優も、ワイワイ家族のような雰囲気で3ヶ月間練習をすると「プロの声優みたい」になります。皆さんも声優して見ませんか?
【要約筆記サークル浜田かけはし(浜田市)】
会長佐々木忠重、H2.4設立、会員数6名
◆活動概要
聴覚障がい者や高齢者の社会参加促進、情報保障のために要約筆記を行う要約筆記活動を行う浜田市内唯一のサークル
●日々の自己研鑽を積んだ要約筆記活動
病院や市役所の手続き、子どもの授業参観など、生活に必要な情報保障の支援
技術向上のために、月2回以上の学習会を欠かさない
観光ボランティアとして浜田市の観光地における聴覚障がい者の支援
(写真)月2回の要約筆記勉強会にて
◆活動において評価された点
特に手話のできない中途失聴者や高齢者の生活支援として、要約筆記は欠かせないものとなっている。
長い活動年数のなか、日々の自己研さんを欠かさず、一方で観光ボランティアといった新たな取り組みなど、積極的な活動が行われている。
◆受賞者のコメント
「浜田かけはし」は、昭和63年に活動を開始、今年で25年になります。少しでも聴覚障がい者のお役に立ちたい、そんな思いが25年の歳月を支えて参りました。
益々高齢化する社会、耳が少し遠くなっても我々の活動をもっと知っていただき、情報の共有化を目指してお役に立てるよう、日々研鑽を積んでいきます。
【アースサポート株式会社(松江市)】
代表取締役尾崎俊也、S38.2設立(H12.4活動開始)、社員数112名
◆活動概要
所属部署を横断した「地域との共生プロジェクトチーム」を発足し、地域における環境教育活動に取り組む
●地元小学校を対象とした環境学習
ゴミの分別方法やゴミの行方をゲーム形式で紹介
ゴミ収集車の見学体験
食品リサイクル施設の見学、リサイクル肥料で栽培した野菜の収穫体験
(写真左)クイズで環境学習
(写真中)ゴミ収集車の実演・体験
(写真右)食品リサイクルに関連した食育活動
◆活動において評価された点
廃棄物取扱事業者ならではの地元小学校への環境教育、食品リサイクルに関連した食育活動等、活動の展開の拡がり、参加者の増加など、着実な成果となっている。
部署の異なる若手プロジェクトチームを設けて活動を行うなど、組織体制も特徴的な取り組みとなっている。
◆受賞者のコメント
私たちは、仕事そのものが環境へ非常に大きな影響を与えることを認識し、この業種だからこ
そできる、「環境教育」を通じた排出事業者へのコンプライアンス意識向上、そして未来を担う子
供たちへの環境保全や食に対する意識向上を図るため、今後も活動を続けてきます。
【株式会社出雲村田製作所(出雲市)】
代表取締役社長山内公則、S54.4設立(H18.1活動開始)、社員数3000名
◆活動概要
地域の小中学校において、ムラタオリジナルのロボットを活用した科学学習や環境学習を開催し、「子どもの理科離れをなくす」「地球温暖化防止」を目的として活動に取り組む
●小・中学生を対象とした出前学習
ロボットがバランスを取って動く仕組を解説
環境学習ではクイズ形式で自社の3R実践例を取り上げる
ものづくりや科学、自分のまちの企業の仕事に関心を持つ
(写真左)出雲科学館での出前学習
(写真中・右)出前学習・学校めぐり
◆活動において評価された点
自社の得意分野を活かし、ものづくりや科学または環境教育について、子どもたちそれぞれの年代に応じて楽しく、驚きを持てるように工夫された取り組みが行われている。
運営スタッフを社内公募し、活動成果を社内外へ広く情報発信するなど、全従業員が活動主体であるという意識を持って活動していることがうかがえる。
◆受賞者のコメント
「出前学習・学校めぐり」では2006年から始め、合計85校、6000人の子どもたちと、「出前学習・出雲科学館」では、合計72校、7400人の子どもたちとの出会いがありました。地域の皆さまと交流する喜びを感じながら、出前学習を続けてきました。私たちの活動を評価いただきありがとうございました。これからも続けていきます。
「そこにムラタがあることが地域の喜びであるように」
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