松江市玉湯町は奈良時代には「忌部神戸(いんべのかんべ)」と呼ばれた地域で奈良の朝廷に納めるための玉 を生産していました。この地域での玉作りは弥生時代末(3世紀)に開始され、全国でも有数の生産地となりました。
古墳時代の玉生産は、北陸地方、千葉県周辺でさかんに行われましたが、飛鳥時代以降は出雲以外の地域ではあまり作られなくなります。朝廷では出雲産の玉 を重視していたようで、出雲国造が代替わりするときには朝廷にこれらの玉を持参したことが風土記には書かれています。
古墳時代にはおもに勾玉や管玉が作られましたが、奈良時代から平安時代には碁石のような形をした平玉 が作られたようです。平安時代後半には出雲の玉作りも衰退するようです。
勾玉と管玉の製作工程
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