(11) ヘルパンギーナ >
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2005年のヘルパンギーナの報告数は、555件で、過去10年間の患者数と比較した流行指数が0.81とやや小規模な流行となった。例年は5月下旬から6月に報告数が増加し始めるが2005年は遅く、7月に入ってから本格的な流行となった。流行のピークも例年より2週程度遅かったが、その後の報告数の減少が緩やかで、9月に入っても報告が続いた。
2005年に流行したウイルスはコクサッキーA6型およびコクサッキーA2型であった。両ウイルスとも過去10年を通じて流行しており、感受性者が少なかったのが小規模な流行にとどまった原因と考えられる。これに対し、数年に一度しか流行しないコクサッキーA8型やコクサッキーA10型が病因ウイルスとなる場合は大きな流行となる。
地域別に見ると、東部の流行が最も早く始まり、次いで中部が約2週遅れて増加し、さらに2週遅れて西部の報告数が増加している。東部で始まった流行がしだいに西に伝播しているものと考えられる。年齢別では1歳が36.2%で最も多く、2歳18.4、3歳10.3%であり、1歳の割合が昨年に比較し多くなっている。
ヘルパンギーナ報告グラフ
シーズン別の報告数合計:ヘルパンギーナ
平均報告数 | 2000年 | 2001年 | 2002年 | 2003年 | 2004年 | 2005年 |
884 | 460 | 983 | 372 | 1,105 | 884 | 555 |
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