(3) A群溶連菌咽頭炎 >
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2005年のA群溶血性連鎖球菌咽頭炎の報告数は887件であった。流行指数が1.48であり流行年であった昨年と同様に患者報告数が多かった。本疾患は、4〜5年周期の流行期と流行閑期を繰り返すことが知られているが、1997年から2000年までの流行期が終了した後、2004年以降に再び流行期に入ったようである。2001年から2003年まで流行閑期にあたることになるが、2001/2002年の冬期は特異的に患者数が多かった。2001/2002年の流行は西部の報告数が多いのが特徴であったが、2004年以降は東部と中部の報告数が多くなっており、地区別に流行周期が異なっていることを示している。
本疾患は冬期から夏期に多発する傾向がみられ、2005年の月別患者発生状況(表8)の定点あたり患者数は1月から6月および11月から12月に報告数が多く、7月から10月は少ない。
圏域別にみた患者発生状況(表7)では、昨年に引き続き雲南圏域が最も多く(定点あたり年間70.0人)、次いで出雲圏域(41.4人)、益田圏域(39.7人)となっている。雲南圏域の流行は2月が最も多く、出雲圏域では1月であり、近接した圏域間でも流行月が異なっている。
年齢別では、例年5歳児を中心としたピークが見られ4〜6歳児が全体の約半数を占める。
A群溶連菌咽頭炎報告グラフ
シーズン別の報告数合計:A群溶連菌咽頭炎
平均報告数 | 2000/2001年 | 2001/2002年 | 2002/2003年 | 2003/2004年 | 2004/2005年 | 2005/2006年 |
916 | 414 | 668 | 406 | 792 | 916 | 239 |
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