1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
日本紅斑熱が2件(出雲圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告 ( )内は月の定点当たり報告数
○感染性胃腸炎(10)。10月始めより漸増してきました。大田圏域(28)と雲南圏域(26)で多く、松江圏域(13)
でも前月に比べ倍増しました。
○水痘(4)。益田圏域で流行が大きくなっています。出雲圏域、松江圏域、大田圏域でも増えてきました。
○A群溶連菌咽頭炎(2)。雲南圏域(5)松江圏域(3)隠岐圏域(2.4)と、県東部から増加してきました。鳥取県で
はかなりの流行となっていますので注意してください。
○手足口病(1)。ほぼ消退しました。浜田圏域でやや残っています。
○ヘルパンギーナ(1)。ほぼ消退しました。出雲圏域でやや残っています。
3)眼科定点報告
流行性角結膜炎の発生は多発期の8,9月を過ぎ少なくなってきていますが、例年より高い発生レベルに
あります。罹患年齢は20歳以上を中心に、10歳以上となっています。
4)性感染症報告
性感染症の中でも淋菌感染症の発生は、この16年間で最も多い報告数に達しています。罹患年齢は淋菌
感染症は20歳代から40歳代、クラミジア感染症はやや低い年齢の20歳代を中心に分布しています。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎:松江圏域で5歳未満児2件の報告がありました。本年は計5件となりました。
○無菌性髄膜炎:松江圏域で5歳未満児1件の報告がありました。
○マイコプラズマ肺炎:松江圏域で3件の報告がありました。本年は計10件と少ない報告ですが、岡山県で
かなりの流行となっており、鳥取県でも増えてきています。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:1月以降40件以上の報告が続いています。昨年度は40件以上の報
告があった月は3か月のみでした。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:編年の月平均は19.1件で、昨年の平均18.6件と同程度の報告です。