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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2023年10月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
 結核が3件(松江圏域1件、雲南圏域1件、益田圏域1件)、 日本紅斑熱が5件(松江圏域3件、雲南圏域1件、出雲圏域1件)、 レジオネラ症が1件(出雲圏域)、 重症熱性血小板減少症候群が1件(松江圏域)、 アメーバ赤痢が2件(雲南圏域1件、浜田圏域1件)、 梅毒が2件(松江圏域1件、浜田圏域1件)、 破傷風が1件(隠岐圏域)、 侵襲性肺炎球菌感染症が2件(松江圏域1件、隠岐圏域1件)、 カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症が5件(松江圏域1件、出雲圏域4件)、 報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) :
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
〇インフルエンザ :(37.5)。 増加傾向が続き、月初めの週(253件)から終わりの週(523件)には倍増しました。 すべてA型で、A香港(AH3)型と2009pdm(AH1)型の両方がほぼ同じ割合で検出されており、短期間に2回罹患した例の報告もあります。 コロナ禍による自粛などの影響でインフルエンザに対する集団免疫が低下していると考えられ、今シーズンは昨シーズンを凌駕する大流行になることが懸念されています。 ワクチン、マスク、3密を避けるなど、充分な対策が望まれます。
〇咽頭結膜熱 :(5.2)。 9月に比べ倍増しました。 比較的元気が良いにも関わらず高熱が持続する疾患です。 COVID-19・溶連菌・インフルエンザとの鑑別が重要な疾患です。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 咽頭結膜熱報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜炎及び流行性角結膜炎の報告はありませんでした。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が17件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、尖圭コンジローマが0件および淋菌感染症 が6件の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
〇細菌性髄膜炎 :1件。〇無菌性髄膜炎:0件。〇マイコプラズマ肺炎:0件。
〇クラミジア肺炎 :0件。〇感染性胃腸炎(ロタ):0件。
〇メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :23件。地区別では東部3件(13%)、中部13件(57%)、西部7件(30%)、隠岐0件 年代別では70歳以上が16件(70%)を占めています。 
〇ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :0件。〇薬剤耐性緑膿菌感染症:0件。
2.病原体検出情報(2023年8月〜2023年10月の検出結果)
 インフルエンザからAH3型とAH1pdm型、咽頭結膜熱からアデノウイルス3型、肺・気管支炎からアデノウイルス3型、パラインフルエンザウイルス2型、ライノウイルス、ヒトメタニューモウイルスが検出されています。
2023年8月から2023年10月までの診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所(一部抜粋)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBパレコエンテロインフルエンザパラインフルエンザ RSVライノヒトメタニューモSFTSV新型コロナ 合計
134651 671AH1AH32
インフルエンザ        5 5 1 1  12
咽頭結膜熱 2               2
感染性胃腸炎1 1 121          6
手足口病       2         2
咽頭炎・扁桃炎 3 1        21   7
肺・気管支炎 2         1 11  5
熱性疾患 1     1      1  3
SFTS               7 7
COVID-19                3232
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